【プロに聞く!】初心者も安心な手ぶらで行けるおすすめキャンプ場:関東編

第1回 親子で秋キャンプ 自然を満喫しよう
夏のイメージが強いキャンプだが、涼しく過ごしやすい秋はベストシーズンなのだとか。とはいえキャンプに初めて行くとなると、道具一式をそろえるには費用がかかるし、テントなどの設営も慣れないうちは大変なのでは?

「最近のアウトドアブームのおかげもあり、手軽に行けるキャンプ場は増えています。一連の道具がレンタルできる施設や、非日常感を味わえる『グランピング』施設も増えているので、まずはお試しで体験してみたい人でも気軽に行くことができますよ」

こう話すのは、アウトドアナビゲーターの渡部郁子さん。最近ではテントがすでに設営されているところや、高級食材を用意するキャンプ場があるのだとか。

具体的に、関東圏内の手ぶらで行けるキャンプ場を教えてもらった。

キャンプ場の様子

●テントは設営済みで温泉にも入れるキャンプ場

「初心者の方がハードルを高く感じることのひとつに、テントの設営があると思います。群馬県の嬬恋村にある『休暇村 嬬恋鹿沢オートキャンプ場』(群馬県吾妻郡)はテント設営済みのサイト(一家族分の使用エリア)があるので、テントを張る大変さがありません」(渡部さん 以下同)

さらにおすすめなのが、休暇村に併設されているホテルを利用できる点。天然温泉に入ることができ、朝食を作ることが面倒な場合はホテルの朝ビュッフェを利用するプランもあるという。

ちなみに、同様の「休暇村」は全国に37カ所ある。場所によってその特色は異なるが、カヌーやシーカヤック、シュノーケリングなどのさまざまなアクティビティを楽しめる施設が多く、親子キャンプで行くにはぴったりだ。

「ほかにも、『さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト パディントンベア・キャンプグラウンド』(神奈川県相模原市)も、テントが設営済みのプランがあります。もちろんBBQ機材のレンタルや食材のオプション(※要事前予約 有料)もあります。ゴージャスなキャンプ体験ができるグランピングを楽しむなら、『森と星空のキャンプヴィレッジ』(栃木)がおすすめですよ」

●テントでの宿泊 まずは「庭テント」で慣らすのもアリ

慣れないテントでは、もしかしたら子どもが不安に思うかもしれない。いきなり遠くに行かず、まずは庭にテントを張り、そのなかで泊まってみてからキャンプにチャレンジすることを渡部さんは勧める。

「わざわざキャンプ場に行かなくても、庭があればテント泊は簡単です。非日常感も手軽に楽しめます」

風が当たったテントがバタバタと鳴る、雨粒がテントに当たりポツポツと音を立てる。屋外だから味わえる体験が、子どもの感受性を育くむメリットもあると渡部さんは言います。

●どうしてもテントは苦手…ならキャンピングカーのレンタルも

それでも、テントに慣れない…という場合はキャンピングカーの利用もおすすめだという。

「キャンピングカーなら、雨水がテント内に入る心配もないですし、キッチンやトイレ、洗面所がついている車種もあります。キャンピングカーは大人数タイプまでさまざまな車種が専門店でレンタルができますよ。関東圏内なら、前述の休暇村鹿沢高原や相模湖プレジャーフォレストのほか『大子広域公園オートキャンプ場』(茨城県大子町)がキャンピングカーに対応しています。食材は持参になりますが、グッズ一式手ぶらでOKな『手ぶらでキャンプセット(※要事前予約 有料)』があります」

アウトドアブームのおかげで初心者向けのプランが充実し、ハードルがグッと下がった親子キャンプ。秋の自然も満喫しに、足を運んでみては?
(取材・文:石水典子 編集:ノオト)

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お話をお聞きした人

渡部郁子
フリーアナウンサー・ライター・アウトドアナビゲーター・温泉ソムリエ
休日を山と秘湯で過ごす。現在はJFNにてアウトドア番組を担当するほか、web、新聞、雑誌などで情報を発信。
休日を山と秘湯で過ごす。現在はJFNにてアウトドア番組を担当するほか、web、新聞、雑誌などで情報を発信。