最強の時短アイテム「ベビーフード」でストレスの少ない離乳食づくりを

第3回 “めんどうな”離乳食づくりはオサラバ!プロに聞いた時短テクニック
スーパーやドラッグストアなどで気軽に購入できる、ベビーフード。最近ではバリエーションも豊富で、安全性や栄養価も高く、クオリティが上がっています。また、2011年の東日本大震災以降、非常食として常備する人も増えているそうです。そんなベビーフードはそのまま食べることができるので、ある意味、最強の時短アイテム。しかし、まだまだ抵抗がある人も多いといいます。

ベビーフードは“アレンジ”より“ちょい足し”で

というのも、多くのママは市販のベビーフードをそのまま使うことで、自分が手抜きをしていると感じてしまうようなのです。それなら、手作りの離乳食と市販のベビーフードを合わせて時短に役立てるのはどうか? そう思い、ベビーフードのアレンジ法を聞いてみることに。今回は、パパ料理研究家の滝村雅晴さんにご協力いただきました。

「ベビーフードはもともと、常温保存でき、そのまま食べることができるのが特徴であり、魅力です。なので、できるだけシンプルに活用するのが良いと思います」(滝村さん、以下同)

そう話す滝村さんは、ソースがわりに混ぜるなど、“ちょい足し”感覚で使うことをおすすめしています。

「特に離乳初期や離乳中期は、おかゆがメインなので混ぜる以外のアレンジのしようがありません。ですので、離乳後期や離乳完了期に活用するのが良いでしょう。ベビーフードはそのままだとベタベタするので、小麦粉や薄力粉を溶いておやきなどの掴んで食べられるものに加えると、より栄養を摂りやすくなりますよ」

赤ちゃんにはバランスよく栄養を摂ってほしい。手軽に栄養を摂れるという点では、ごはん、魚、肉、野菜系とベビーフードの種類を意識してそろえておくといいかもしれませんね。

最強の時短アイテム「ベビーフード」でストレスの少ない離乳食づくりを

ベビーフードでママのストレスを軽減

離乳食づくりにあたって、「ママやパパが、笑顔で元気でストレスなく赤ちゃんと接することが大事」と話す滝村さん。ベビーフードに頼ることは、子育てしていく上で悪いことではないといいます。

「赤ちゃんに健康に育ってほしいとの想いから、『これを食べないと健康にならない』など、大人が固執してしまうことがよくあります。しかしそれはストレスのもと。離乳食が原因で子育てがつらくなったり、笑顔で接することができなくなったりするくらいなら、いい意味で楽をして、ベビーフードを活用してもいいと思います」

特に初めての子どもなら、自分の手で作ったものを食べさせてあげたいという想いが強いかもしれませんが、ベビーフードを使い「ママが楽をする=愛情不足」ではないのです。

ちょっとだけ肩の力を抜いて、ベビーフードなどにも頼りながら、ママやパパが笑顔でいられる離乳食づくりを心がければ、食事の時間がさらに楽しくなりそうです。
(文・明日陽樹/考務店)

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

お話をお聞きした人

滝村雅晴
パパ料理研究家
パパ料理・親子料理で、家族の食育・共食と健康作り、ワークライフバランスを広める、日本で唯一の料理研究家。お父さん向けの「パパの料理塾」を開講。株式会社ビストロパパ代表取締役 日本パパ料理協会 会長飯士 農林水産省食育推進会議 専門委員なども務める。
パパ料理・親子料理で、家族の食育・共食と健康作り、ワークライフバランスを広める、日本で唯一の料理研究家。お父さん向けの「パパの料理塾」を開講。株式会社ビストロパパ代表取締役 日本パパ料理協会 会長飯士 農林水産省食育推進会議 専門委員なども務める。