【調査】約7割の女性が「離婚を検討」…「DV」は離婚の引き金?

第1743回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
昨年12月に厚生労働省が発表した「平成29年(2017)人口動態統計の年間推計」によると、離婚件数は21万2000組。最近では、「熟年離婚」や「死後離婚」といった言葉を耳にする機会も増え、離婚が珍しいものではなくなった印象も…。

【調査】約7割の女性が「離婚を検討」…「DV」は離婚の引き金?

「離婚を考えたことがある」女性が多数派!?

もっと身近な人たちの声を聞いてみたいと思い、ママテナでは、女性181名に「もしも夫にされたら真剣に離婚を考える行動(期間:2017年7月19日~7月21日まで)」という独自のインターネットアンケート調査を実施しました。

同調査では、まず「これまで離婚を考えたことがあるかどうか」を聞いたのですが、その結果は以下の通り。

Q. 今までに真剣に離婚について考えたことはありますか?

・現在離婚の手続きをしている(1.1%)
・離婚について夫と話し合ったことがある(26.5%)
・離婚について考えたことはあるが夫には伝えていない(41.4%)
・離婚について考えたことはない(30.9%)

実際に手続きをしている途中の人がいれば、自分の中でだけ考えたことがある人もいて、離婚の検討度合いに多少の差はあるものの、約7割の女性が“真剣に”離婚を考えた経験があるということがわかりました。

離婚が珍しくなくなってきたとはいえ、こんなに多いとは思わなかったので、少し驚いてしまいました…。

「DV」「お金」は離婚のきっかけになりやすい?

「離婚を考えたことがある」との回答が多数派であることがわかりましたが、女性たちはいったいどんなタイミング、きっかけで離婚を考えるのでしょうか? こちらは、TOP10までのランキング形式で見ていきましょう。

Q. もしも夫にされたら真剣に離婚を考える行動

1位:DV(78.5%)
2位:生活費を入れない(76.2%)
3位:浮気(60.8%)
4位:借金(55.8%)
5位:モラハラ(52.5%)
6位:ギャンブル(49.2%)
7位:愛情が感じられない(43.6%)
8位:育児放棄(34.8%)
9位:家事をまったくしない(18.2%)
10位:親の面倒をみない(17.1%)

「DV」には、「身体的暴力」や「精神的暴力」、「経済的暴力」など、種類も多様化していて、大きな社会問題のひとつとなっています。なかには、子どもに対しての暴力や子どもに「危害を加える」と脅すなどもあるようなので、1位になるのもうなずけます。

また、TOP10には、「生活費」「借金」「ギャンブル」といったお金にまつわる項目が多くランクインしていて、離婚を考える上で重要視されていることがわかります。

もうひとつ興味深いのは、9位「家事をまったくしない」の項目。18.2%とほかの項目に比べポイント数は高くはありませんが、共働き世帯が増えていることも関係しているのか、「家事は女性のやること」という考えがなくなってきている証拠ともいえそうです。

出来ることなら、いつまでも円満に過ごしていきたいものですが、妻も夫も、そして子どももみんなひとりの人間。うまくいかないことがあって当然なのかも…。とはいえ、離婚というのは人生の大きな決断。ゆっくり時間をかけて考えて、決断すべきなのかもしれませんね。
(文・三軒茶屋すみ子/考務店)

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。