メディア個別 これを言われたらストレス倍増!夫婦仲が悪くなるワケ | 注目の「妻のお悩み」をまとめてチェック! | ママの知りたいが集まるアンテナ「ママテナ」

これを言われたらストレス倍増!夫婦仲が悪くなるワケ

第19回 注目の「妻のお悩み」をまとめてチェック!
妻と夫のコミュニケーション、お決まりのパターンに陥っていませんか? 交流分析からみる夫婦関係について心理カウンセラー、キャリアコンサルタントの筆者が解説します。

夫婦の関係が心の健康に与える影響とは?

心の健康に影響を与える環境の変化に対するストレスについて、有名な研究があります。1967年に、社会学者のトーマス・ホームズと内科医のリチャード・レイが、5000人の患者を対象に原因となったストレス項目を調査し、点数化した「社会的再適応評価尺度」というものが、現代のメンタルヘルスにおいても指針となっています。ランキング上位3位は、なんだと思いますか? いずれも配偶者にかかわるものでした。「配偶者の死」「離婚」「配偶者との別れ」です。

人間は本来、「生活環境の変化」に対してストレスを感じる習性があり、その変化率が高くなると、うつ病などの発症確率が高くなるとされています。妻や夫の環境が変化することで、夫婦間の役割がズレ、ストレスは大きくなります。子どもが生まれたという変化による役割のズレは、前回「産後クライシス」という形でみてきました。今回は長く続く夫婦間の不和について、もう少し詳細をみていきたいと思います。
例えば、妻が友人とトラブルにあったとき、「近所づきあいは、率直に言えなくて大変だな」と夫に共感されたり、夫がリストラにあったとき「あんなに頑張って働いていたのにね」「お父さんはいつでも私たちの大切なお父さんだからね」と妻に励まされたりしたら、大変な出来事があっても、私たちは試練に対応できる力は随分と変わってきます。
逆に、「いつまでもぐちぐち言ってないで前向きになったらどうだ」と夫に言われたら?「家事育児は放って仕事しかしてこなかったのに、リストラなんて!私たちはどうなるのよ」と妻に言われたら? お互いにわかってもらえなかったことで、ストレスは倍増しそうです。

夫婦の不和はなぜおこるのでしょうか?職場や学校、近所づきあい、友達づきあいなどの社会適応が必要な場面では、「成人」として機能的にふるまっています。世の中にはたくさんの価値観があり、自分の価値観を押し付けるだけでは、解決しないことを知っています。思いやりが人との関係を温かなものにすると知っています。なのに、家庭では、どうでしょう?他人にはできる心遣いが、夫婦だと難しいということがありませんか?恋人だからこそ、パートナーだからこそ、妻と夫だからこそ、よりパーソナルな関係だからこそ、おこりやすい自我状態が私たちにはあるのです。

幼少期から使ってきた人生脚本

私たちは、養育者に養ってもらわないと生きていけない幼少期をサバイブするために、うまく親の関心を引き養育してもらう必要があります。親の在り方を観察・察知し、それにあった子としてふるまってきました。

例えば、支配的な親に対して、従順な子どもでいることが多かったかもしれません。一方で、自由な子どものふるまいをすることで、親の養育的な部分を引き出していたかもしれません。これらは生きていくために7歳くらいまでに身に着けていく術です。あなたはどんな両親に育てられ、どんな子ども時代を過ごしましたか?

親の価値観は絶対でした。これがどんなに偏見にみち、合理的でない考え方でも子どもだったあなたは、それを信じて生きるしかない時代がありました。
「人は信用できない」「国はあなたを搾取するにきまっている」「人間というものは、どんなことが起きようと努力し続けないといけない」「妻とはこうあるべきだ」「夫とはこうあるべきだ」など、もしかしたら、親から引き継いだモットーや思い込みを今も引き継いでいるかもしれません。陥りやすいパターンをだれもが持っているのです。

しかしながら、大人であるあなたは、もう大人として、別の選択肢も考えることができます。
夫婦とはもともとは、全くの赤の他人から関係をスタートし、男女の夫婦ということも多いため、異性であることが一般的です。そもそも全然違うのです。また、自営業でない限りは同じ仕事を持っているわけではなく別々の仕事をしていることも多いので、違う場所で違う時間を過ごし異なる体験を毎日していることが多いです。子どもに対しては、お父さんとして、お母さんとして分業しているため、少しずつ子どもとの距離感も違います。基本的には全く違う生活スタイルをもっていて、価値観も違いながらも、家族というチームを一緒に運営しています。ある意味、夫婦とは、他のチームや組織とは異なる特殊で特別な関係と言えますね。

これを言われたらストレス倍増!夫婦仲が悪くなるワケ

交流分析の人生態度

人生態度とは、自己や他者に対する基本的な態度のことを指します。
交流分析では、人は一人ひとりだれでも「OKである」ということ、私もあなたも価値があり、重要であり、尊厳があるということを大前提としています。「あなたのすることが好きでないことがあったり、受け入れられないことが時々あったりするかもしれない、あなたの行動がOKでないにしても私は、あなたがあなたであることを受け入れます、あなたの人間としての存在は、私にとってOKなのです」こんな哲学にあふれています。
そして誰もが考える能力をもっていて、自分自身の人生の主役(主体)であり、自分のことは自分できめて生きていくこができると考えています。

幼少期から親から受け取ったメッセージは、虐待ほど強烈なものでなくても、まだ発達途中の子どもからすると、随分と恐ろしいものに思えたりするものです。また言葉だけでなく、非言語な情報も子どもはしっかり察知しています。このため、子どもなりの少ない情報と認識で、親や世の中についてとらえた世界観をつくっていきます。自分はこうやって世界をとらえ生きていこうという子どもなりの大きな決断やファンタジーが、大人になった今も続いていることがあります。あなたの人生態度はどうでしょう?

自己肯定・他者否定「私はOK、あなたはOKでない」
自己否定・他者肯定「私はOKでない、あなたはOK」

支配的な親からは「私はOK、あなたはOKでない」こんなメッセージを受け取ってきて、自分も「私はOKでない、あなたはOK」を再現しているかもしれません。親がいつも子どもの言い分を通し「私はOKでない、あなたはOK」というメッセージを受け取ってきたなら、「私はOK、あなたはOKでない」を再現しているかもしれません。または、親の態度をとりいれ、同じような振る舞いをしているかもしれません。
妻から夫への声掛けや夫から妻への声掛けや態度が、一方的で以下の通りになっていませんか?

自他否定「私はOKでない、あなたもOKでない」
この態度だと随分と生きづらさをかかえてきたかもしれません。

自他肯定「私はOK、あなたもOK」
機能的なコミュニケーションを生み出し、健康的な状態をたもっていくには、こんな人生態度が助けとなります。

夫婦の数だけ夫婦が在り、「どんな距離感で暮らしていくかも夫婦それぞれです。でも、一度は最愛の人と認め合ってご縁のあったパートナーです。少なくとも今より健康的なコミュニケーションでお互いが良い状態になる方向に改善していくために、交流分析の中の知っておくと良いエッセンスを今後お伝えしていきたいと思います。

交流分析は、精神科医エリック・バーンによって提唱された理論です。過去の体験や記憶がストックされ、どのような自我状態になりやすいか構造面を考え、どのようなコミュニケーションや行動をとっているのか機能面を読み解いていきます。

次回は、構造と機能を見ていく上で欠かせない、交流分析の自我状態を表すPACモデルについてみていきます。
PACはParentの「P」Adultの「A」Childの「C」それぞれ頭文字をとっています。自我状態は、人と関わるときの思考・感情・行動のクセや傾向のようなものです。


参考文献:
イアン・スチュアート ヴァン・ジョインズ「TA TODAY最新・交流分析入門」実務教育出版

これを言われたらストレス倍増!夫婦仲が悪くなるワケ

■この記事は編集部&ライターの経験や知識に基づいた情報です。個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用・ご判断ください。

この記事を執筆・監修した人

やまもと こも
<心理カウンセラー、キャリアコンサルタント> 10代の子の母。一般企業で20年勤務後、キャリアチェンジ。親子の相談業務に携わる中、夫婦関係やママ自身の友達関係が大きく影響していると実感中です。自分も他人も大事にするコミュニケーションでよりよい関係と笑顔が生まれますように。
<心理カウンセラー、キャリアコンサルタント> 10代の子の母。一般企業で20年勤務後、キャリアチェンジ。親子の相談業務に携わる中、夫婦関係やママ自身の友達関係が大きく影響していると実感中です。自分も他人も大事にするコミュニケーションでよりよい関係と笑顔が生まれますように。

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