●四方八方にかけない
特に急いでいるときにやってしまいがちな、あちこち気になる方向にとにかく掃除機のヘッドを動かすかけ方。これは疲れるだけで、効率は最悪なんです。
掃除機は面を意識して、ヘッドの幅の直線を、1列終わったら隣の直線に引く、といった具合に、面を直線で埋める、ペンキを塗るようなイメージでかけていくのが正解。こうすれば、同じ場所を何回もヘッドが通ることもなく、結果的に省エネ、短時間で掃除を済ませることができます。
注意するポイントは、掃除機のヘッドをあまり奥まで伸ばさないこと。手が届かないほど置くまでヘッドを伸ばすと、ヘッドの先端部分が浮いてしまい、ほとんどゴミが取れてない、ということにもつながります。
●押して引くがワンセット
CMなどで、掃除機の軽さを強調するために、片手でスイスイ押すだけで掃除をしている光景を見かけますが、このかけ方はNG。実は掃除機がゴミをよく吸うのは、押すときではなく引くときなんです。
ヘッドを押した際に回転ブラシがゴミを浮かし、引くときに浮いたゴミを吸い取るので、押して引くの一連の動作が重要となります。
また、ゴミは浮かせるよりも吸うほうが時間がかかるので、押すときよりも引くときのほうがゆっくり動かすと吸引効率もアップ! ヘッドを押した距離を、引く際は2段階に分けて動かすくらいの気持ちでやるとちょうどいいようです。
●面倒でもアタッチメントは付け替える
掃除機によく付属してくる、先端がブラシになったノズルと剣先ノズル。使わずになくしてしまうことも多いと思いますが、家具の隙間や布の部分などは、無理やり掃除機のヘッドを使うよりも、付け替えて掃除をしたほうが効率がいいことが多いです。
剣先ノズルは壁の際や、サッシの溝など、ブラシノズルでも入らないような細い場所に最適。付け替えずにイライラしながら何回も隙間にヘッドを押し込むよりも、ノズルを付けてすんなりと掃除を済ませてしまいましょう。
これまで適当にかけて苦労していた部屋掃除も、掃除機を正しく使って効率をよくすれば、意外と疲れずに済ませることができます。正しく掃除機を使って、掃除の時間を苦労なく乗り切りましょう!
(文・姉崎マリオ)