私が出産をした産院は「母乳育児」を推進しているところ。そこでは、赤ちゃんに湯冷ましを飲ませる必要はないと教わりました。ところが同居する義母は真逆のことを言います。今回は、この体験を通じて感じた、湯冷ましの必要性についてお伝えします。
世代で育児方針が異なることを分かって!
入浴後や汗ばむ季節など、どんなときでもおっぱいだけ飲ませればいい。そう産院で教わり、自宅へ帰った私に、同居する義母は「のどが渇いているんじゃない?湯冷ましをあげたら?」と言います。
私はおっぱいしかあげたことがないことを伝えたのですが、「飲ませてみたらいいのよ」と義母。育児に口出しをしてくる義母に正直イライラしてしまったことを覚えています。世代で育児方針が異なることを分かってほしい。そういった気持ちでした。
義母が湯冷ましをあげていた!
ある日、わが子を義母に預けて外出していた日がありました。お風呂の時間には帰宅する予定だったのですが、帰ってみると入浴を済ませてくれていたんです。とても助かったのですが、私の目に飛び込んできたのが「哺乳瓶に入った湯冷まし」です。「えっ……勝手に飲ませてるの?」とびっくりしすぎて声になりませんでした。
義母からしたら入浴後の湯冷ましは、当たり前のことなのでしょう。ただ、義母は湯冷ましを与えようとしたようですが、おっぱいしか口にしたことのないわが子はいやがって飲まなかったようでした。
母乳外来で聞いた「水分補給」の話
そんな義母とのやりとりもあって、私は改めて母乳外来で湯冷ましの必要性について相談してみました。すると、母乳育児の場合は離乳食が始まるころまで、おっぱいだけでもOKとのこと。ミルク育児の場合は、湯冷ましを与えても飲ませ過ぎない程度であればOKだと聞きました。
入浴後であれば水分補給に1回30~50ml程度。1歳6カ月ごろでも1回に100mlまでにし、飲ませても1日に200~300mlが目安だと教わりました。
義母の言うことが100%間違っているとは言えません。実際に、夫は元気に育っていますからね。でも、自分がおこないたい育児方針を否定されるといやな気持ちになってしまいます。今ではある程度割り切って義母と付き合うようにしています。(TEXT:田中由惟)
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。