水耕栽培でパセリを育てよう

水耕栽培でパセリを育てよう

第2回 お家の中で水耕栽培 準備をしよう
お家の中で手軽に育てられる水耕栽培。今回はパセリの栽培方法を園芸家の深町貴子さんに教えていただきました。

作った容器にパセリを植える

パセリ

Vol.1で作った容器でパセリを育てましょう。Vol.2では、植え付け、水やり、液体肥料など、育て方などをご紹介。パセリのほかにも、水辺を好む三つ葉やクレソンも水耕栽培には向いています。上手に育てて、おいしく召し上がってください。

手順

STEP 1.

竹串を使って根をほぐしながら、丁寧に苗の土を落とす。

根の土を落とす

STEP 2.

バケツの中で根をやさしく振りながら洗う。土が多少残っていても大丈夫。水を取り替えるうちにきれいに。

バケツで根を洗う

STEP 3.

「Vol.1」で作ったスポンジの切り込みに根を挟む。土から出ていた部分は、同様にスポンジからも出るように挟むと良い。

パセリをスポンジに挟む

STEP 4.

根は容器に入れる前に全体の1/3程度に切り落とす。はじめのうちは根に残った土が水に落ちて濁るため、小まめに水を取り替える。また、古い根はやがて腐り水を濁らすため、様子をみながら水の取り替えを。

小まめに水やり

STEP 5.

20℃以上の温かい時期は2~3日に1度、20℃以下の涼しい時期は週に1回はすべての水を交換する。また肥料は、2週間に1回を目安に、規定の2倍に希釈した液体肥料入りの水を与える。

水を交換、液体肥料を与える

ポイント!「収穫と育て方」

植物は明るく日が当たる窓辺などに置く。水の部分にも日が当たるようならペットボトル用の保温保冷カバーをして遮光する。根に光が当たるとコケが生えやすくなるので注意。また、植え替え直後に摘むのはNG。2週間は収穫せずに待つ。新しい根が張り、新芽が出てきたら、できるだけ株元の近いところにハサミを入れ、古い葉から1本ずつ収穫する。一気に収穫し過ぎてしまうと光合成ができなくなるので、葉を上手に残しながら収穫する。

パセリ栽培の豆知識

パセリの収穫期間は、およそ1年。花が咲くと、そろそろおしまいの合図。すると茎や葉は硬くなるので、ブーケガルニやピクルス液の香りづけなどに使うのがおすすめ。あるいは種をとって、次は種まきから育てることもできる。パセリの香りを最後まで利用して楽しもう。

■協力一覧 撮影/深町貴子
深町貴子
深町貴子
園芸家。東京農業大学短期大学部非常勤講師
NHK趣味の園芸「やさいの時間」や「あさイチ」等、数多くのテレビや雑誌で活躍。園芸の魅力を伝える講演も人気がある。
NHK趣味の園芸「やさいの時間」や「あさイチ」等、数多くのテレビや雑誌で活躍。園芸の魅力を伝える講演も人気がある。