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知らずにやってたかも!? 片乳授乳が危険な理由とは【助産師が解説】 

知らずにやってたかも!? 片乳授乳が危険な理由とは【助産師が解説】
~ベビーカレンダー~

助産院ばぶばぶのHISAKOさんが片乳授乳のリスクについてお話しします。低月齢のうちは赤ちゃんが力尽きて片側のおっぱいしか飲めないことや、ママも慣れない抱っこで授乳しやすいおっぱいしかあげないこともあります。でも、実は片乳授乳には乳腺炎になるリスクがあるそうです。

こんにちは、助産院ばぶばぶのHISAKOです。1回の授乳で、赤ちゃんが片方しか飲まなかったということはありませんか? たまにならいいのですが、これが毎回続くとよくないこともあります。なぜ危険なのか、片乳授乳のリスクについてお話しします。

母乳が出るしくみとは

作られた母乳は少しずつ乳管腔に溜まって行き、授乳間隔が空くと満タンになります。乳腺腔の真ん中には、脂肪分以外の母乳成分が溜まり、脂肪分は乳腺胞の壁に付着しています。

赤ちゃんがおっぱいを吸うと、その刺激で母乳分泌ホルモン(オキシトシン)にスイッチが入ります。するとホルモンの分泌を受けて、乳管胞を取り囲む筋肉が収縮し、中に溜まった母乳を排出する『射乳反射』が起きます。

授乳の最初と最後で栄養価が違う

射乳によって乳管胞の容積が小さくなるにつれ、徐々に壁からはがれ落ちた脂肪分が乳管へと押し出されて行きます。乳頭に向かって、より脂肪含有量の高い母乳が流れ出て行きます。


飲ませはじめの母乳(前乳)より、飲ませ終わりの母乳(後乳)のほうが栄養価が高いので、ぜひ赤ちゃんに飲ませましょうという片乳授乳推進の意見につながっているのはそのためだと思います。

後乳だけを飲ませるのはあり? なし?

未熟児や低出生体重児、早急に高カロリー食で体重を増やさなければならない赤ちゃんは体力がないので、後乳を飲む前に放心してしまう可能性が。だから前乳は搾って捨てて、後乳を飲ませることを優先する指導が存在します。

でも、前乳に栄養がないわけではなく、健常新生児にわざわざ高カロリーな母乳のみを選んで与える意義は感じません。


また、片側をとことん飲ませる授乳方法では、反対側を同等に飲めるはずがありません。結局片っぽで赤ちゃんは力尽きてしまいます。こうなると反対のおっぱいをくわえさせようとしても無意味です。

アンバランスな授乳は乳腺炎になる可能性も

授乳間隔が3時間ごとだと仮定すると、片乳授乳なら飲まなかった側は6時間も授乳間隔が空くことになりますね。そうのうち、左右のおっぱいはアンバランスになって心身ともに収拾がつかなくなってしまいます。


片乳授乳を励行することで乳房内に長時間母乳が溜まったままにすると、張ったおっぱいを赤ちゃんがじょうずに飲めず浅吸いになる結果、乳頭亀裂の原因をつくり、乳腺炎になるリスクが上がります。だからこそ、一回の授乳では必ず両乳を飲ませてほしいと思います。

著者:助産院ばぶばぶ院長 助産師HISAKO

総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2016年に11人目を出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。

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