【気管支炎、肺炎も】3歳頃まで豆を食べさせてはいけない理由

第2051回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
ナッツ類や豆は料理にもよく使われ、単体でおやつにもなる身近な食材ですが、3歳頃まではあまり食べさせるべきではないようです。小さい子どもにナッツや豆を食べさせてはいけない理由や、万が一の際の対応方法などをまとめます。

豆やナッツが危険な理由

豆やナッツは、奥歯が生えそろわない3歳未満の子どもが食べると、破片が気道に入って窒息をしたり、破片がさらに奥まで入り込み気管支炎や肺炎を引き起こすといった事例も報告されているそうです。

事故の件数自体はそれ程多くはないのですが、治療のために入院を必要としてしまったケースが、全体の6割を占めるため、気道に入った際の危険度は非常に高いと言えそうです。実際に豆を食べた直後に強い咳が出て、全身麻酔の上異物除去を行い、1カ月以上入院したという事例もあるとのこと。

ナッツ

事故を防ぐために

これらの事故を防ぐためには、3歳頃まではそもそもナッツ類や豆を食べさせないことが重要。小さく砕けば大丈夫と言うこともなく、うっかり気管に入ってしまった場合、小さな子では自身の力で咳き込んで吐き出すことが困難なため、そのまま気管支炎になってしまうことも。

少し大きい子どもでも、遊びながら食べていたりすると、気道に入ってしまう危険があるため、食べることに集中させましょう。節分の豆まきをした後などは特に注意が必要です。後片付けをしっかりすることをお忘れなく。

いざというときの対処法

もし豆などが喉に詰まってしまった場合は、口の中に指を入れ出そうとすると、口腔内を傷つけたり、かえって押し込むことになったりして危険! 応急処置としては片腕か立て膝をして太ももに子どものみぞおちが乗るようにし、頭を低くして背中の真ん中を平手で何度も連続して叩き付けましょう。

応急処置で異物を吐き出しても、吐き出せなくても、その後はすぐに医療機関を受診するのも重要です。

身近なだけに、危険性を意識しづらいナッツ類や豆。でも実際に事故になってしまった場合、長期の治療が必要になる可能性も高いため、家族や親族にも危険性をしっかり周知し、3歳頃までは食べさせることのないようにしましょう。
(文・姉崎マリオ)

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