「母乳足りている?」はこう判断!

「母乳足りている?」はこう判断!

第3回 新米ママ必見!授乳にまつわるお悩み解決
赤ちゃんを母乳で育てているママのなかには、自分の母乳が不足しているのでは…? と不安に感じる人も多いようです。

母乳が足りているか、足りていないかを判断するにはどうすればいいのでしょう? 助産師の平出美栄子さんに伺いました。

「母乳は毎回出る量が違うため、赤ちゃんがどれくらい飲んだのかがわかりません。そのため、赤ちゃんが泣いていると、母乳が足りないのでは? と不安になるお母さんもいるようです。しかし、赤ちゃんが泣くのは、お腹が空いているときだけではありません。まずは、なぜ泣いているのかを探ってみましょう」(平出さん 以下同)

生まれたばかりの赤ちゃんは、環境の変化にとても敏感。たとえば、以下のような原因が考えられます。

・部屋が暑い、着せすぎで暑い
・おむつが汚れて気持ち悪い
・嫌いなにおいがする(料理、洗剤、新築の家のにおいなどで泣く赤ちゃんもいます)
・お腹が空いている/お腹がいっぱい過ぎる
・痛いところがある

ですから、赤ちゃんが泣いている=お腹が空いているとは限らないんですね。逆に、「泣かずによく眠っているから母乳が足りている」というのも間違いなのだそう。

よく眠る赤ちゃん

では、母乳が足りているかどうかは、どうやって判断すればいいのでしょうか?

●飲んだ量はおしっこの量で判断

「母乳をしっかり飲んでいるかどうかは、おしっこの量で判断するのがおすすめです。人間は飲んだ分だけ排泄します。赤ちゃんもそれは一緒。1日8回前後、多い子はそれ以上おっぱいを飲みますから、おしっこも7〜8回普通に出ていれば問題ありません。回数が少なかったり、1度に出る量が少ないときは、母乳不足の可能性があります」

ちなみに、うんちの回数は判断材料として適当ではないのだそう。毎日うんちが出ない赤ちゃんもいます。

●数字で見るならベビー用の体重計を

「きちんと数字で知りたいという人は、ベビー用の体重計をレンタルするとよいでしょう(2g、5g単位あり)。体重の増え方には個人差があります。新生児の体重増加は1日30gが目安とされていますが、母乳育児では、そうならないことも多いもの。体重が増えないようなら、母乳外来や助産院に相談しましょう」

助産院の母乳外来や、自治体が開催する乳幼児相談日、新生児訪問でも体重測定を行っています。自治体のサービスは、里帰り先でも受けられる場合が多いので、滞在先の市町村の保健センターなどに問い合わせるのもよいでしょう。

「母乳が出ない…というストレスが、ママの乳首や乳房の働きをダウンさせたりしますので、自分を責めないでほしいです。母乳不足を解消しようとすることだけでも、ママとして充分がんばっている証拠です。ママたちはよくやっていると思います。笑ったり、深呼吸したり、リラックスしてほしい…私の願いですね」と平出さん。

なるほど。「足りていない?」という不安がストレスになってしまうと、おっぱいによくないのですね。まずは、肩の力を抜いて深呼吸。そして、わからないことはひとりで悩まず、専門家に相談してみましょう。
(文・やまもとさくら+クレッシェント)

お話をお聞きした人

平出美栄子さん
平出美栄子
助産師
出張母乳相談室開業、矢島助産院勤務。母乳ケア(のべ4000人)と、子育て相談(のべ1500人)に携わる。病院勤務後は、子育てをしながら助産院、子ども家庭支援センターなどで働く。助産師とお母さんのつながりを深めたいとの思いから、埼玉大学大学院経済科学研究科にてマーケティングを学ぶ。
出張母乳相談室開業、矢島助産院勤務。母乳ケア(のべ4000人)と、子育て相談(のべ1500人)に携わる。病院勤務後は、子育てをしながら助産院、子ども家庭支援センターなどで働く。助産師とお母さんのつながりを深めたいとの思いから、埼玉大学大学院経済科学研究科にてマーケティングを学ぶ。