サーモス・象印・タイガーetc…6社の水筒の保冷力対決! 1位は?

第20回 日常消費財の徹底比較 いいモノ買い隊
これから夏にかけてどんどん暑くなり、水分補給が大切な時期になります。外出先でのどが乾いたら、自動販売機やカフェでドリンクを購入してもいいですが、節約の観点では…。そんなときに使いたいのが水筒。でも、種類が多いうえに、どんな違いがあるのかわかりづらいもの。そこで、Amazonで購入した水筒6種類の保冷力を調べてみました。

保冷力を計測した水筒6種類はこちら

水筒6種類

上の画像、左から順にご紹介。

(1)サーモス(JNL-502 SBR 500ml 209g)
断熱性能に定評のあるサーモスは、水筒の他にもタンブラーやランチボックス、ランチジャー、スープジャーなど、お弁当関連の商品が充実していて、保冷力1位の有力候補。

(2)丸和貿易(400724402 500ml 299g)
オリジナルブランドの「Everyday’s feel so happy」を中心に、生活雑貨の企画製造・輸入販売卸をおこなう丸和貿易。今回の計測で良い結果を出せるのでしょうか。

(3)タイガー魔法瓶(MMZ-A050-VH 500ml 259g)
魔法瓶や炊飯器、電気ポットなど、様々な生活家電を製造するタイガー魔法瓶。ママたちにとってもおなじみのメーカーですが、はたして何位にランクインする?

(4)キャプテンスタッグ(UE-3316 500ml 299g)
キャプテンスタッグは、日本のアウトドア用品総合ブランド。キャンプやバーベキューなど、レジャーシーンで使える用品が多くあり、水筒性能にも期待。

(5)象印マホービン(SM-ED20-WP 200ml 141g)
魔法瓶を中心に炊飯器や電気ポット、ホットプレートなどの製造をおこなう象印マホービン。ママのなかにも日ごろから使っている人もいるはず。

(6)スタンレー(01612-004 750ml 748g)
1913年にアメリカで誕生したボトル・水筒ブランドのスタンレー。保温効果や耐久性の高さに定評がありますが、保冷の実力は?

今回の測定で使用したのは、計測器のカスタムが製造する「無線ステンレスプロープ温度ロガー」。それぞれの水筒に冷水(10.2度)を注ぎ、室温23.3度の室内で3・6・9時間後の3回計測しました。保冷力がもっとも高かったのは…。

9時間後にもっとも冷たさをキープしたのはこの水筒!

6位:丸和貿易

【計測結果】
3時間:11.8度、6時間:13.1度、9時間:14.5度

9時間経過後に水温が4.3度上昇し、6位となった丸和貿易。残念ながら最下位となった本商品は、水筒のパッキンが外しづらく、やや洗いづらいのも難点。でも、動物や花柄など、ボトルデザインが7種類あり、デザインの“キュートさ”では他社を圧倒しているはず。

5位:象印マホービン

【計測結果】
3時間:11.3度、6時間:12.7度、9時間:14.1度

誰でも知っているであろう象印マホービンですが、順位はやや低めの5位。また、パッキンだけでもパーツが4つあり、今回の水筒のなかではもっとも洗いづらかったです。さらに、小さいパーツも多く、使用しているうちに紛失する不安も感じました。

4位:キャプテンスタッグ

【計測結果】
3時間:11.0度、6時間:12.1度、9時間:13.1度

アウトドア用品のキャプテンスタッグは、注水後9時間経過しても水温の上昇を3度未満に抑え4位にランクイン。また、水筒には氷止めがついているので、氷を入れた状態でもとても飲みやすくなっているのがポイント。しかし、パッキンはやや取り外しづらいので、注意が必要です。

3位:サーモス

【計測結果】
3時間:11.2度、6時間:11.9度、9時間:12.8度

1位の有力候補だったサーモスが3位という結果に。とはいえ、同商品はボタン式のワンタッチ開閉タイプ。片手で使うことができる操作性の良さは、確実に他者製品よりも勝っています。また、パッキンも外しやすく、お手入れもしやすいです。

2位:スタンレー

【計測結果】
3時間:11.1度、6時間:11.7度、9時間:12.4度

堂々の2位となったスタンレーは、タフな見た目同様の保冷力を発揮。パーツも洗いやすくて使い勝手もよさそうです。また、750ml入る大容量なので、家族でのおでかけにも活用できるはず。ただし、少し本体重量が重いのが難点…。

1位:タイガー魔法瓶

【計測結果】
3時間:11.0度、6時間:11.5度、9時間:12.3度

2位とわずか0.1度差で1位に輝いたタイガー魔法瓶。保冷力でもトップですが、本体含めパーツが3つだけ&パッキンも簡単に取り外せ、洗いやすさでもNo.1。カラーバリエーションはあまり多くはなさそうですが、それを補うだけの性能とお手入れのしやすさを感じました。

今回の計測で感じたことは、保冷力の差はもちろん、水筒の洗いやすさに大きなバラつきがあること。とくに、家族みんなの水筒を洗う機会の多いママにとっては、重要なポイントですよね。水筒を購入・買い替える際には、デザインや性能だけでなく、洗いやすさもしっかり確認するようにしましょう。
(文・山手チカコ/考務店)

サーモス・象印・タイガーetc…6社の水筒の保冷力対決! 1位は?

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