1.掃除機の種類を理解しよう
掃除機を購入する前に、まずは掃除機のタイプを体系立てて理解しましょう。各モデル別のメリットやデメリットが見えてくると、掃除機選びの失敗も減るはずです。
1-1形状の違いとそれぞれのメリット・デメリット
掃除機とひと口に言っても、その形状は様々。それぞれの違いやメリット・デメリットを紹介します。
キャニスター型
メリット:キャニスター型とは、従来通りの本体とヘッドとホースがつながっている方式のもの。比較的吸引力が強く、集塵パーツが他の方式に比べて大きいため、一度にたくさんのゴミを集めることができ、メンテナンスの手間を減らすことができる。
デメリット:スティック型やロボット型に比べて大きなサイズの製品が多く、収納の場所をとる。また、コードレスでないモデルの場合は、本体を運びながら掃除する必要があるため、小回りがききづらく少々面倒。
スティック型
メリット:なんといっても小回りがききやすく、しかも収納しやすいことから、結果掃除を頻繁に行うようになり、部屋がきれいになりやすい。・また、デザイン性に富んだ製品も多く、部屋の見える位置に置いていても邪魔にならない。
デメリット:小回りがきいて持ち運びしやすそうに感じますが、いざ手にもって掃除を初めて見る結構重たいことに気づかされます。力の弱い女性だと、長時間の掃除は疲れて感じてしまうことも。最近の製品はそれでも軽量化が進んでいますが、購入前に一度家電量販店などで実機を触ってみた方が良いでしょう。
ロボット型
メリット:不在の間に床を大まかに掃除してくれるから、キレイな状態をキープできやすい。何より、休日にとられていた掃除の時間が浮くことにって、自分の余暇時間が増えることはメリットとして大きい。
デメリット:ロボット掃除機の機能を十分発揮しるためには、まず、ロボット掃除機が動きやすいように、床の上の荷物等をか足しておく必要がある。そのため、ロボット掃除機を導入して以来部屋が片付くようになり、掃除よりも政治整頓の重要性に気づかされた…という経験者は数多い。また、ロボット掃除機と言えども、部屋の隅などロボット掃除機のブラシが届かない場所は結局手動で掃除しなければならず、100%ロボット掃除機任せは難しく、他の掃除機と併用が望ましい。
必要なのは、掃除か、整理整頓か…。まずはきちんと見極めましょう。
1-2.しゅう塵方式の違い
購入したい掃除機のタイプが決まったら、次にこだわりたいのは集塵方式。ダイソンの掃除機の登場以来、すっかりサイクロンタイプは有名となり、今では多くのメーカーからサイクロン式の掃除機が登場していますが、まだまだ紙パックも現役。メリットもあるのです。
紙パックとサイクロン式の違いとメリット・デメリットを学びましょう。
紙パック
メリット:集塵後は紙パックごと捨てて新しい紙パックを入れればよいだけなので、手が汚れにくいのが一番のメリット。
デメリット:メリットの反面、ゴミが溜まると吸引力は落ちやすいのが一番のデメリット。また、紙パックの購入コストもかかります。
サイクロン
メリット:サイクロン式は集塵量が集まっても吸引力が持続しやすく、紙パックに比べれば購入コストや入れ替えのコストはかかりません
デメリット:ゴミを捨てる際にホコリやゴミに直接触れる可能性が高く、また、フィルターの清掃などはやはり必要になるため掃除機自体のメンテナンスは必要です。
2.おすすめの掃除機選びで注視すべきポイント
形状と集塵方式を決めたら、次にチェックするポイントは掃除機自体のスペック。特に注意してみるべきは、以下の3つのポイントです。
2-1吸引仕事率
吸引仕事率とは、ようは掃除機がどれくらい吸い込む力が強いのかを数値で表したもので、単位はW(ワット)であらわされます。これはJIS規格にも定められており、市販されている掃除機はどのくらいの吸引仕事率があるかを測定器で調べているのです。
2-2電源
掃除機にはコンセントから給電するモデルと、バッテリーによって駆動するコードレスの2種類が存在します。コードレスタイプはバッテリー性能が年々上昇しており、駆動時間が伸びて吸引力も上がりつつありますが、バッテリーは使うにつれ劣化していくため、だんだんと購入時の性能を出せなくなっていきます。
ちなみに、コードレスタイプの充電池には、リチウムイオンやニッケル水素、ニカドなどの種類があり、リチウムイオン型は小型で軽量であり、継ぎ足しの充電も可能です。
2-3吸い込みヘッドの違い
掃除機本体の吸引力の上昇とともに、掃除機の吸い込みヘッドは進化しています。吸引力が上昇すると、床とヘッドの気密性が上がるため、ヘッドを動かしにくくなるのです。軽い力でもすいすい動かせるようなヘッドでなければ、高い吸引仕事率を活かすことはできません。そこで、最近のヘッドは自走式という、ヘッドのブラシが回転するモデルも登場しています。
3.メーカー別 コードレス掃除機のおすすめ5機種
※参考価格はAmazon公式アカウント掲載商品調べ(価格は常に変動します)
パワフルな吸引力を生み出すデジタルモーターV7を搭載。コード付き掃除機にもひけをとらない吸引力を実装したコードレス掃除機。0.3ミクロンの微細な粒子も99.97%とらえるポストモーターフィルターによって、目に見えない細かなゴミもしっかり吸着してくれます。
わずか1.1kgという軽量ながら、高い吸込仕事率をほこるだけでなく、充電も急速。取り外し可能なリチウムイオンバッテリーを搭載しているため、スペアのリチウムイオンバッテリーを充電しておけば連続の掃除も可能。
パワフルスマートヘッドやミニパワーヘッド、ほうきブラシ、マルチすき間ブラシなど、多彩なオプションが付属しており、様々な場所の掃除シーンで活躍できる。掃除機は引いたときに吸引力を発揮するが、独自のパワフルスマートヘッド[シンクロフラップ]と強力吸引によって、押しても引いてもキレイを実現した。
すでに生産終了していながらも人気の根強い商品。掃除をしているとヘッドが入り込めない細い家具のスキマなどにイライラすることもあるが、この商品は手首をくるっとひねるだけでヘッドがI型に変身。わざわざ専用ノズルに切り替えずとも、シームレスで細い場所の掃除も可能で、掃除効率が大幅に上昇する。
ヘッド内の空気の渦によって床面のゴミを巻き上げて吸い込むサイクロンストリームヘッドを採用。また、ほこり感知センサーが搭載されており、ほこりの程度に合わせて自動で掃除機のパワーを制御。自動で消費電力の最適化が行われるため、電池が長持ちしやすいのが特徴。
4.メーカー別 キャニスター掃除機のおすすめ5機種
軽量カーボン素材の自走式ヘッドを搭載し、軽い力でグングン掃除が捗るのが特徴。吸引力を99%以上持続する「デュアルトルネードシステム」を搭載するほか、家具や障害物の間を抜けやすくするため、ボディの凸凹も解消。
3.5kgという軽量ボディながら、440Wというハイパワーを実現。秘密は流体解析技術を駆使した高効率設計の独自モーター。流路や集塵部をスムーズ化することによってパワーロスを低減しm、ごみと空気を遠心分離。持続吸引による吸込仕事率の低下を解消した。
軽量素材を使用することで本体重量を2.8kgまで軽減化。約20マイクロミクロンの微細なハウスダストを検知することができ、取り残したハウスダストがある場合、光って知らせてくれる。
紙パックが長持ちする独自の風路構造を採用。5層フィルターによって微細なゴミもしっかり吸引し、排気もキレイに。炭紙パックによって排気のニオイ抑制も可能にした。またフラッドヘッド機構によってベッドの下などの細いスキマもしっかり掃除が可能。
高温のスチームによって、ゴミの吸引と同時に床面の頑固な汚れを浮かせて落とすスチームクリーナー。フローリングはもちろんお風呂などでも利用できる。衣類などのしわ伸ばしにも利用できるほか、ソファーなどの掃除にも最適。
5.合わせて知ろう! 掃除機の正しいかけ方
そもそも掃除機の正しいかけ方は意外と知られていません。ついでに正しい掃除機のかけ方についても学びましょう。
5-1.掃除機をかけるときは床面を押しすぎない
ついついグイグイと床面を押し付けるようにヘッドを動かしてしまいがちですが、各掃除期には吸引効率を最大化する適した力が決まっており、力任せに押し付けるとその力加減を実感することができません。まずは軽い力で押し引きして、掃除機の吸引力を実感。最適な力加減を覚えましょう。
5-2.掃除機のヘッドは1往復を急ぎすぎずに
掃除機のヘッドを素早く押し引きすると、ごみの集塵量は少なくなりがちです。1往復あたりを5~6秒かけるつもりでゆっくり往復し、しっかりと吸塵しましょう。
5-3.ノズルは重ねがけが基本
ヘッドノズルはT字型をしていますが、その真ん中に吸塵口があることから、どうしても真ん中ほど吸塵力が高い傾向にあります。そのため、掃除の際には1カ所掃除をしたらその隣に掃除機をかける際は、ヘッドの3分の1程度を重ねるようにヘッドを動かすと取りこぼしが少なくキレイに仕上がります。
6.まとめ
たかが掃除機ですがスペックや掃除方法をこだわってみると、実はかなり違いがあることがわかります。真剣に選ぶほど、部屋の掃除は楽にキレイに…。あなたにピッタリな1台を見つけてくださいね。