各メーカーどう違う?アナタにおすすめな炊飯器の選び方

各メーカーどう違う?アナタにおすすめな炊飯器の選び方

第30回 ママテナ的まとめピックアップ
なかなか壊れることも少ないことから、ずいぶんと古い炊飯器を使い続けているという家庭も少なくないのでは? しかし、最近の炊飯器は釜や機能が飛躍的に進化していて、炊飯器を買い替えるだけでごはんがグッとおいしくなる可能性大。毎日のご飯をごほうびに…。炊飯器の買い替えに役立つ、炊飯器の選び方ノウハウをまとめました。
(最終更新日:2018年4月30日)

1.炊飯器の選び方に重要な6つのポイント

炊飯器の購入前に、まず知っておきたいのが、炊飯器の選び方のポイント。大別すると、以下の6つのポイントに分けることができます。

1-1何合炊きを選ぶか?

まず炊飯器選びのポイントのはじめの一歩は「サイズ」。たくさん炊いた方がおいしく仕上がるなどといいますが、最近の炊飯器は少量であってもおいしく炊けるよう、釜や機能が改善されているから、わざわざ大きな炊飯器を購入しなくても良いでしょう。家族の人数やご飯を食べる頻度に合わせて、ピッタリの炊飯器を選びましょう。

目安としては、以下の通り。

■3合炊き…夫婦だけなど家族が1~2人の場合
■5.5合炊き…夫婦と子ども、夫婦と祖父母など、家族が3~5人の場合
■一升炊き…夫婦と子ども、祖父母など、家族が5人以上の場合

ただし、育ちざかりのお子さんが家にいる家庭の場合は、ワンサイズ大きめの炊飯器の購入も検討しましょう。炊きすぎてしまった場合は、ラップに包んで冷凍を。

1-2どの加熱方式にするか?

サイズが決まったら、次に検討するのは加熱方式。加熱方式といわれてもあまりピンと来ないかもしれませんが、たとえばIHやマイコンなどというのがそれ。それぞれどんな違いがあるのか? この機会に正しく理解しましょう。

■IH炊飯器…IH炊飯器のIHとは、電磁誘導加熱(Induction Heating)の略で、電磁力の力によって内釜自身を直接発熱させるというもの。IHクッキングヒーターの上にフライパンを乗せると温まるのと、基本原理は同じです。全体に均一に熱が伝わりやすく、強い火力で加熱することが可能なのです。

■マイコン式炊飯器…マイコン式炊飯器とは、電熱ヒーターを利用して加熱する方式。内釜底面に配置された電熱ヒーターが加熱され、その熱が伝わることによって炊飯を行うという仕組み。

■ガス式炊飯器…若い人はあまり見たことがないかもしれませんが、その名の通り、ガスによって加熱する方式。ガス炊飯器は加熱に優れていて、短時間で炊き上げることができるという特徴があります。ただし、電気式と異なり、ガスの元栓から近い場所で安全性の取れる場所など、設置場所には一定の制限があるため、導入には注意が必要です。

1-3どの炊飯方式にするか?

加熱方式とあわせて検討したいのが、炊飯方式。炊飯器の炊飯方式には、圧力方式、スチーム方式、超音波方式などの種類があり、それぞれメリットも異なります。各方式の違いを以下にまとめました。

■圧力方式…別名圧力IHなどともいいます。圧力鍋を想像すると、理解しやすいでしょう。内釜に圧力をかけながら高温にすることによって、米の芯まで熱を伝えてふっくらモチモチとした炊き上がりになるのが特徴。圧力のかかり方は、各炊飯器によってバラつきがあります。

■スチーム方式…高温のスチームを出しながら炊き上げる方式で、米の乾燥を防ぎながら、歯ごたえのある炊き上がりにすることができる。また、スチームを保温時に利用できる製品もあり、炊き立ての食感をいつでも楽しむことができる。

■超音波方式…超音波振動を米に与えることにより、米の芯まで水分を浸透させやすくし、炊き上がった際に旨みや甘みを引き出すことができる。浸水時間を短くすることができます。

スチーム圧力、などのように各方式の良い点を組み合わせた製品もあります。

1-4内釜の素材にこだわるか?

ダイヤモンドや炭、鉄など…。様々な釜の素材がありますが、それぞれの素材には、どんな違いがあるのか、まとめました。

■銅…金属のなかでも熱伝導率が高いことから、調理なべなどにも利用されることが多い素材。熱が素早く、内釜全体に均一に伝わりやすく、炊きムラがでにくいのが特徴。

■鉄…熱伝導率は銅よりも劣る分、蓄熱性に優れており一度火が通ったら高火力をキープできるという特徴があります。

■炭素…炭やダイヤモンドなど、炭素を原料とする内釜。鉄釜と近しい性質を持ちながら、軽量に加工できるのが特徴で、発熱効率も高め。

■アルミ…一般的なマイコン式炊飯器に用いられる内釜。熱伝導率が高く丈夫。そして何より素材が安いため、購入時の出費を安価に抑えることができる。

材質によるポイントは、熱伝導率と保温性。この2点が材質ごとに異なっており、炊き上がりのおいしさや、おいしさの長持ちにつながっているのです。

1-5内釜の構造にこだわるか?

内釜には素材以外にも様々な工夫がなされており、その構造がご飯の炊き上がりに大きな影響を与えています。炊飯器の購入時には、釜の構造についてもチェックしてみましょう。

■釜は多層構造をしているか?

上記のような様々な素材を組み合わせ多層化することによって、最適な炊き上がりと保温性能が発揮されるよう、各メーカーは釜の開発にも余念がありません。シンプルなアルミ釜に比べて、独自開発された多層釜の方がおいしく仕上がることは間違いないでしょう。

■釜は厚いか?

釜が厚いほど蓄熱性に優れており、炊きムラなく均一に炊き上げることができます。ただし、釜が厚ければおいしくなるのかといえば、一概にそうとは言えません。

■釜は真空構造になっているか?

機種によっては、なかが真空状態になっている釜もあります。炊き上がり後に冷めにくい特徴があり、真空でない釜に比べて軽量で扱いやすいため、毎日の炊飯をラクにしてくれますよ。

2.2018年各メーカーの人気炊飯器まとめ【3.5合炊き編】

では、実際主要各メーカーから販売されている炊飯器は、どのようなモデルが人気なのでしょう? 各メーカーの人気モデルから、炊飯器の能力の違いに詳しくなりましょう。
(※参考価格は、執筆時の各メーカーのAmazon公式アカウントより)
炊飯調理時の途中で一気に火力を引き上げ、高火力を維持して激しい対流を起こすことによって炊きムラを抑えて芯までしっかりと炊き上げることができる。また、ふたヒーターつきだから、釜を上下左右全体から温めることができ、ご飯のべちゃつきの原因となるつゆの発生を抑えておいしさが長持ちする。
チタンハードコートやアルミニウム、ステンレスなどの多層構造の表面に備長炭コートを2層施しており、熱伝導性抜群。釜だけでなく、放熱板や胴回りにも炭コートを施すことによって高火力を実現。また、超音波振動によって米の給水を促進する「可変超音波吸水」機能や連続沸騰機能など、3.5合サイズながら、ご飯をおいしく炊く機能が満載。
厚さ僅か1.0mmという極薄な黒遠赤釜を採用。軽量さと火力を両立している。また、従来の白米メニューの炊飯に比べて電気代を10%節約し、蒸気も約30%カットしてくれるという「エコ炊き」メニューも搭載しており、家計にもやさしい。
3万人の家電調査から生まれた新しい家電「Jコンセプト」のひとつ。大火力と可変圧力、ふたつのおどり炊き機能を搭載することによって、米の甘みともちもち感を最大限に引き出し、ふっくら美しい銀シャリに仕上げてくれる。ふたにもIHを搭載し、全面から大火力で加熱する。
2合炊きの少量炊き用モデルで、炊いた後おひつのようにそのまま食卓に運べるのが特徴。全周断熱構造によって、熱源部よりおひつを外しても約2時間の間は65度をキープできるというから、長く炊き立て状態のご飯が楽しめる。平成27年度に省エネ大賞を受賞。

3.2018年各メーカーの人気炊飯器まとめ【5.5合炊き編】

釜の外側にIH加熱と相性が良い鉄をコーティングすることによって、発熱効率の上昇を実現。炊きムラを抑えたふっくらご飯が楽しめます。また、1.3気圧の追い加圧によって、甘み成分が米粒のなかにギュッとしみこみ、噛めば噛むほど米の甘みをしっかり感じることができます。
超音波振動で米粒への吸水を促進。米一粒一粒がハリとツヤのある仕上がりに炊き上がる。内釜は備長炭コートが施され、ふたヒーター、胴回りトリプルヒーター、釜底トリプルリングIHと7重の全面加熱によりご飯の旨味をグッと引き出す。
釜上部に熱伝導の良い独自コーティングを、下部には蓄熱性の高い熱封土鍋コーティングを施すことによって、土鍋で炊くご飯のおいしさを再現。炊き上げ時には1.25気圧の圧力がかかるため、ご飯の粘りともちもち感を楽しむことができる。
スチームを噴射し米の深部に熱を浸透させる「加圧追い炊き」搭載。さらに大火力と可変圧力、ふたつのおどり炊き機能を搭載することによって、米の甘みともちもち感を最大限に引き出し、ふっくら美しい銀シャリに仕上げてくれる。
最高時1.3気圧の圧力と107度の高温スチームによって素早い炊飯を可能にしたモデル。保温時にもスチームが吹きかけられることで長時間経ってもご飯がぱさつかず、炊き立てのおいしさを保つことができる。少量でもおいしく炊くことができる少量炊飯にも対応。

4.まとめ

あなたの家ではご飯をおいしく炊けていますか? 自分の家庭の食習慣にあう、おすすめの一台を見つけましょう!