常温でも腐らないって聞くけど…マヨネーズはどう保管する?

第2144回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
マヨネーズは常温でも腐らないという話は、しばしば耳にしますよね。確かにスーパーなどでは常温の棚に置かれているから、問題なさそう…。でも卵を使っているものだから、衛生的に気になるし、冷蔵庫に入れたほうがいいようにも思える。そんな疑問だらけのマヨネーズの保管法について調べました。

極端な温度はNG

マヨネーズが腐らないと言われる理由は、殺菌力の高い酢と塩が油によって細かく混ざり合っており、細菌が繁殖しにくくなっているためなんだそうです。

ただし、この油が混ざり合っている状態は、10〜30度の間が最も安定しており、これより極端に高くなったり低くなったりすると油が分離してしまい、殺菌力もほとんどなくなってしまうんだとか。そのため、夏の閉め切った室内や冷蔵庫の冷気が噴出するあたりなどは、安定する温度から離れた状態になってしまうので注意が必要ですね。

マヨネーズ

開封前と後で使い分けて

未開封のマヨネーズは直射日光の当たらない冷暗所で常温保存すればOK。多くのマヨネーズは賞味期限が10〜12カ月と設定されています。これは常温未開封の賞味期限なので、開封しなければ長期保存ができるようです。特売の日に何個も買いだめて、食品棚に入れておいても大丈夫ということですね。

一方で開封したマヨネーズは、どのマヨネーズメーカーも冷蔵庫での保存を推奨しています。ただし、低温すぎてもかえって油が分離してしまうため、野菜室など比較的温度が高めな場所に保存すると◎。以前はドアポケットも推奨されていましたが、最近の冷蔵庫はドアポケットまでムラなく冷やせるものも増えてきたため、心配であれば野菜室で保存しましょう。また、開封済みのマヨネーズは1カ月を目安に使い切るようにするのが良いそうです。

開封前であれば常温で1年保存が可能なマヨネーズ。ただし高温にも低温にも弱いので、直射日光や冬場に氷点下になる室内などには注意が必要。ネット上では、「開封後も常温で平気」という意見も見かけられますが、どのメーカーも冷蔵庫を推奨しているので、冷蔵保存するようにするのが無難かもしれません。
(文・姉崎マリオ)

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