メディア個別 川上未映子さんの「こんなときには、これを読むのよ!」 Vol.4 | 気になる“あの人”のインタビュー | ママの知りたいが集まるアンテナ「ママテナ」
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川上未映子さんの「こんなときには、これを読むのよ!」 Vol.4

第9回 気になる“あの人”のインタビュー
芥川賞や中原中也賞など数々の賞を受賞した川上未映子さんが、独特な世界観のテーマで「こんなときに読みたい本」を推薦します!どんなテーマで、どんな本が登場するのか、新たな本との出会いをお楽しみください!

≪今回のおススメPOINT!≫

たとえば、世界とは巨大なのか極小なのか?人は何をもってそれを喜びや不安と名づけるのか? ……浮かんでは消える、けれどもそんな大切な<秘密>に、もしかしたらわたしいま、触れているんじゃなかろうかって思える本!
 
社会でよしとされてる振る舞いやセンスや常識にうまく馴染めず、夜な夜な(もしかしたら早朝かもしれないけど)、言葉による異議申し立てをして、そしていつか革命をおこしてやるのだと静かに目論んでいる、選ばれし言葉の遣い手たちがいる。

とくにこの3人の作者は、世界をひっくり返すための、どんな小さなとっかかりも見逃さない。見事なロジックとともにくすっと笑える言葉に変えて、世界が生まれ変わる瞬間をさっと読み手に差し出してくれる。たとえば「夜中に蚊がいるってだけのことが、こんなことに繋がるのか……」と、普通にしていれば見えないままの世界の一部分の鮮やかさ。『ねにもつタイプ』も然り。慣れっこのつもりでいるけれど日常とはこんなにも不可解で変化自在なものでもあるんだなとため息がでるし、『タラチネ・ドリーム・マイン』は、全編にわたって詩性のきらめきが眩しすぎて、そうだった、我々はみんなひとつの夢、ひとつの現象にすぎない存在でもあったのだと、遥かな気持ちにさせてくれる。

蚊がいる

蚊がいる

穂村弘(著)
出版社:KADOKAWA/メディアファクトリー
ねにもつタイプ

ねにもつタイプ

岸本佐知子(著)
出版社:筑摩書房
タラチネ・ドリーム・マイン

タラチネ・ドリーム・マイン

雪舟えま(著)
出版社:パルコエンタテインメント事業部

プロフィール

川上未映子
川上未映子
1976年、大阪府生まれ。
2007年、デビュー小説『わたくし率 イン 歯ー、または世界』(講談社)が芥川龍之介賞候補に。早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。
2008年、小説『乳と卵』(文藝春秋)で第138回芥川賞を受賞。
2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』(青土社)で中原中也賞受賞。
小説『ヘヴン』(講談社)で芸術選奨文部科学大臣新人賞、紫式部文学賞受賞。初出演の映画『パンドラの匣』でキネマ旬報新人女優賞を受賞。
著書に『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』(講談社)、『ぜんぶの後に残るもの』(新潮社)、『すべて真夜中の恋人たち』(講談社)など。
1976年、大阪府生まれ。
2007年、デビュー小説『わたくし率 イン 歯ー、または世界』(講談社)が芥川龍之介賞候補に。早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。
2008年、小説『乳と卵』(文藝春秋)で第138回芥川賞を受賞。
2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』(青土社)で中原中也賞受賞。
小説『ヘヴン』(講談社)で芸術選奨文部科学大臣新人賞、紫式部文学賞受賞。初出演の映画『パンドラの匣』でキネマ旬報新人女優賞を受賞。
著書に『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』(講談社)、『ぜんぶの後に残るもの』(新潮社)、『すべて真夜中の恋人たち』(講談社)など。

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