メディア個別 排卵日の予測にも役立つ「黄体形成ホルモン(LH)」とは? | カラダのキモチコラム | ママの知りたいが集まるアンテナ「ママテナ」
ママの知りたい情報が集まるアンテナ

ママテナ

排卵日の予測にも役立つ「黄体形成ホルモン(LH)」とは?

第67回 カラダのキモチコラム
「黄体形成ホルモン(LH)」は、生理を起こしたり、排卵を促したり、妊娠の準備・継続をしたりと、妊娠までの過程で重要な役割を果たすホルモンです。排卵の有無の確認や、排卵の予測にも役立つ、黄体形成ホルモンの働きや基準値などに […]

「黄体形成ホルモン(LH)」は、生理を起こしたり、排卵を促したり、妊娠の準備・継続をしたりと、妊娠までの過程で重要な役割を果たすホルモンです。排卵の有無の確認や、排卵の予測にも役立つ、黄体形成ホルモンの働きや基準値などについてご紹介します。

黄体形成ホルモンは排卵と妊娠を促すホルモン

黄体形成ホルモンは、主に排卵を引き起こす働きをもつホルモンです。脳の下垂体前葉から分泌されると、卵巣に働きかけて排卵を誘発。その後も卵巣を刺激して、着床と妊娠の維持に関わる「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の分泌を促すため、「黄体化ホルモン」、「黄体刺激ホルモン」とも呼ばれています。

また、黄体形成ホルモンの働きによって排卵や着床準備が整い、妊娠しない場合は次の生理を引き起こすため、正常な生理周期を保つためにも非常に大切なホルモンといえます。

排卵直前に一気に分泌量がアップ

黄体形成ホルモンは普段から分泌されていますが、排卵の直前になると分泌量が一気に増加して排卵を促します。これを「LHサージ」と呼びます。通常は、LHサージが起こってから40時間から48時間以内に排卵が起こるといわれています。

黄体形成ホルモンの数値の測り方は?

黄体形成ホルモンは脳下垂体前葉で分泌されると、血液に乗って卵巣まで運ばれます。LHサージが起こると血液中や尿中のLH濃度が高まるため、婦人科で血液検査による女性ホルモン検査や、排卵検査薬を使った尿検査で、値を調べることができます。

血液検査

婦人科で行う「女性ホルモン検査」で計測可能。ホルモンの数値により排卵日の予測、生理不順や不妊の原因を探ることができる。無月経や無排卵、更年期の診断などにも役立つ。

排卵検査薬

尿に含まれる黄体形成ホルモン(LH)の値を調べることで、排卵の有無を知ることや、排卵日の予測に役立つ。第1類医薬品を扱うドラッグストアや薬局、インターネットで購入可能。

黄体形成ホルモン(LH)と基礎体温の関係

生理があるから排卵もしていると思っていたら、排卵していないというケースもあります。原因となるのは、ストレスや急激な体重減少、やせ過ぎ、太り過ぎなど。これらによりホルモン分泌の司令塔である脳下垂体がダメージを受けると、黄体形成ホルモン(LH)が十分に分泌されなくなり、排卵できなくなるのです。

特に生理不順の人は、無排卵の可能性もあるので注意が必要です。生理があるから大丈夫と過信せず、基礎体温を計測して毎月きちんと排卵が起こっているかどうかを確認しましょう。基礎体温が、低温期と高温期の2相にきちんと分かれていれば、排卵が起こっているしるし。生理や基礎体温で気になることや不安なことがあれば、婦人科を受診して医師に相談しましょう。

基礎体温と排卵検査薬で妊娠しやすい時期を知ろう

妊娠する可能性が高くなる時期は、排卵予定日前4日間が目安になります。最も妊娠しやすいのは排卵日の前日と前々日といわれています。

基礎体温で排卵日が分かるのは、排卵日を過ぎた高温期に入ってからですが、排卵検査薬を使用すれば、排卵日前に起こる「LHサージ」をとらえることで、最も妊娠しやすいタイミングを事前に知ることができます。

排卵検査薬と基礎体温の両方を活用して、生理周期や排卵の有無、排卵予定日など、自分のカラダのリズムの把握に役立てるとよいでしょう。

黄体形成ホルモン(LH)の基準値は?

黄体形成ホルモンの分泌量や基準値は生理周期によって変化します。病院によって異なる場合がありますが、一般的には以下の数値(※)となります。

時期 黄体形成ホルモンの分泌量 卵胞期(生理開始から排卵まで) 1.8~7.0 mlU/ml 排卵期(排卵日) 5.6~34.9 mlU/ml 黄体期(排卵から生理まで) 1.0~7.8 mlU/ml 閉経後 6.7~38.0 mlU/ml以下

※出典:日産婦誌62巻6号 正常女性のスパック-Sでのホルモン基礎分泌測定値

黄体形成ホルモンが基準値より低い場合、高い場合は?

黄体形成ホルモンの分泌量が多く、数値が基準値よりも高い場合は、卵胞が発育せず排卵障害を招く「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」や、更年期の可能性が考えられます。

逆に、基準値よりも低い場合は、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌不足から着床障害が起こる「黄体機能不全」の可能性が考えられます。

いずれも妊娠しにくい原因となるので、生理周期や基礎体温に異常が見られたら婦人科を受診したり、定期的な婦人科検診を受けたりすることをおすすめします。

黄体形成ホルモンの分泌を適正にするには?

黄体形成ホルモンの分泌をコントロールしている脳の視床下部と下垂体は、とても敏感でストレスの影響を受けやすい器官。黄体形成ホルモンの分泌を正常に保つためにも、ストレス対策は重要です。ストレスをこまめに発散できるよう、没頭できる趣味や、リラックスできる時間を意識的につくりましょう。

また、栄養状態を良好に保つことも大切なポイントです。栄養が不足すると、生命維持活動が優先されて生殖機能は後回しになるため、生理や排卵が止まってしまうことも。特にやせている人はエネルギーが足りていない傾向があるので、栄養バランスのよい食事を心掛けましょう。だからといって太り過ぎはNGです。脂肪細胞は増え過ぎるとホルモンバランスが乱れる原因となります。BMI(※)が標準にならなくても(標準はBMI18.5以上25未満)体重を5%減らすだけで排卵が再開されることも。ホルモンのバランスをよくし、心身の健康を保つためにも健康的なダイエットをしましょう。

※BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

まとめ

黄体形成ホルモン(LH)は、排卵、着床、生理と、妊娠に至る過程に重要な役割を果たすホルモンです。

排卵検査薬は、排卵直前に大量分泌される「LHサージ」をキャッチすることで、排卵の有無の確認や、妊娠しやすいタイミングの事前把握にも役立ちます。基礎体温の計測と合わせて排卵検査薬を使用して、体調管理や妊活に活用してみましょう。

配信元

カラダのキモチ
カラダのキモチ
ドコモ・ヘルスケアがお送りするカラダのキモチコラム。女性のライフステージに合わせて、女性ホルモン、基礎体温、妊活などの情報や、ダイエットや冷え対策など日常生活で役立つ情報をお届けしています。
ドコモ・ヘルスケアがお送りするカラダのキモチコラム。女性のライフステージに合わせて、女性ホルモン、基礎体温、妊活などの情報や、ダイエットや冷え対策など日常生活で役立つ情報をお届けしています。

あなたにおすすめ

ピックアップ