洗濯機の下にある四角い箱「防水パン」の役割って?

第2233回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
洗濯機を置くスペースの下にある、プラスチックや樹脂製の平たい箱のことを、防水パンといいます。これは、万が一洗濯機が水漏れ等を起こした際に、床に直接水が拡がるのを防ぐ役割で、別名洗濯機パンともいわれているんです。

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賃貸で引っ越しなどをすると、当たり前のようにこのパンが付いている物件が多いのですが、なかにはついていない物件もあるようです。防水パンがない場合、床に開けられた排水口に直接排水のプラグを指すことになります。

防水パンが無い物件に住んでおり、「防水パンを取り付けたい」と考える人も少なくないかもしれませんが、防水パンは床に直接ビスで固定するタイプのものもあり、床に穴をあけることになるため、取り付ける前に貸主への確認が必須です。

なお、床には穴をあけず、置くだけで設置できるタイプもあるので、物件の契約上取り付けが難しい場合は、こうしたタイプを検討しましょう。

洗濯機の下にある四角い箱「防水パン」の役割って?

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「別に防水パンが無くても問題ない」という意見もありますが、防水パンは漏水だけでなく、洗濯機の裏側に発生する結露で床面を傷めることを防ぐこともできます。

また、防水パンが付いていない状態で漏水し、階下に水漏れ等で迷惑をかけてしまった場合、クリーニング代や家電の修理代など手痛い出費につながることも。防水パンは、もし漏水したとしてもある程度の量まではパンのなかに水を溜めておくことができます。

ちなみに防水パンの価格相場は、大体3000~6000円程度。家電にくらべればそこまで高価なものでもないので、いざという時の保険としては安価なものと言えそうです。
(文・排水坂ゆみ/考務店)

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