豆から挽ける=コスパがいいとは限らない
そもそも、無印良品の「豆から挽けるコーヒーメーカー」を購入する前は、ネスレの「ネスプレッソ」シリーズを利用していました。
飲みたいときに素早く淹れられるし、いつでも風味が変わらず、おいしくいただけるので満足度は高かったのですが、独自のコーヒーカプセルを購入できる場所が少なく、補充における使い勝手の悪さが気になっていたんです。1杯単価が安いとはいえ、大量にネスレのコーヒーカプセルを購入すると、すぐに数万円を超えてしまいます。
そこで、買い替える決心をしたというわけです。
豆からも粉からもコーヒ―を淹れることができるのが、この商品の特徴。ともなれば、せっかくなら豆から挽きたくなるというのが世の常人の常というもの。
「どうせならおいしいコーヒー豆が良い」と思い立ち、コーヒー専門店でコーヒー豆を買って淹れていると、結果としてランニングコストがあまり抑えられていないことに気づきました。
スーパーやホールセール等で安価に購入せず、豆にこだわってしまうと、結果割高になってしまいそうです。
豆から挽ける=音は結構うるさいし挽けないことも
とはいえ、実際豆から挽いてみるとコーヒーのよいアロマが部屋の中にただよい、リラックスムードを演出してくれる点は他には変えがたいものがあります。
実際、挽いてみると音は結構大きめ。壁の薄い集合住宅などは、配慮が必要かもしれません。また、豆の粒の大きさにもよるのか、実際ミルの箇所に豆を入れ作ってみると、うす~い茶色のコーヒー水のようなコーヒーが出来上がっていることも。
見て見ると、豆の粒が大きいからか、コーヒー豆の注ぎ口でミルに砕かれることなく、そのまま溜まったままの豆たちが…。ミル稼働は時間で動作の制御を行っているからか、挽き残りがあっても挽き直してくれたりはしません。
ゆえに、入れてから挽き終わるまで、じっと眺めては、時々指でチョンチョンとして、コーヒー豆をミルに押し込んでいくという日々が続いております。
ミルが挽き終わってから、水を煮沸し、そこから淹れていくので、コーヒーを淹れるのにかかる時間は大体4~5分といった印象。決して、長くはないけれど、以前利用していた「ネスプレッソ」シリーズと比べてしまうとどうしてもイライラすることも…。
ゆっくりとしたコーヒータイムを楽しむ時間があり、習慣がある。そういう家庭にはおすすめしますが、私のようにバタバタとした毎日を過ごしている人にはストレスを感じることがあるかもしれません。
以上、あくまでも私一個人の利用した感想でしたが、購入検討の参考まで。残念な点、新商品で解消してくれたらパーフェクトなんだけどなぁ…。
(文・団子坂ゆみ/考務店)