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【実験してみた】空調効率の良いDCモーター扇風機は?

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ここ数年、扇風機業界で人気の風を吹かせているDCモーター扇風機。今では数多くのメーカーが登場し、選択肢の幅も広がりましたが、各社どういった違いがあるのでしょう?

DCモーター扇風機って?

各社の比較検討を行う前に、DCモーター扇風機の特徴について、知らない方のために改めてまとめます。

DCモーター扇風機とは、羽を回すモーター部分がDC、つまり直流である扇風機のこと。これまでの扇風機は交流、つまりACモーターの製品が主流でした。

DCモーターは少ない電力でも安定した回転数で回すことができるのが特徴で、ACモーターよりも電力効率が良いため、光熱費も安価で済むのが特徴。また、低回転でも安定した動作が行えるため、これまでのACモーター扇風機では難しかった低回転も可能となり、「弱・中・強」などの3段階ではなく、より細かな風量調整が可能になったというわけです。

消費電力に関しては、従来ACモーター扇風機の約半分程度と、約20W前後の製品が多く。かさむ光熱費削減の一助としても優秀(ただし、扇風機は家電のなかでもそこまで消費電力は高くはありませんが…)という特徴があります。

バルミューダ「The GreenFan EGF-1600-WG」

価格:3万8870円
消費電力:20W
羽サイズ:30cm

DCモーター扇風機の人気を生んだ製品の2017年モデル。独自の二重構造の羽によって、より強い風を起こすことを得意とし、最大風量時には15m先まで風を送ることができる。

日立「HEF-DC5000」

価格:1万8287円
消費電力:21W
羽サイズ:30cm

好みの位置に風向きを調節できる「こっち向いてボタン」を搭載。さらに、室温を感知して風の「強め・弱め」を自動的に切り替える「温度センサー」を搭載しており、空調効率を自動的に高めてくれるのが特徴。

パナソニック「F-CR338」

価格:1万5658円
消費電力:19W
羽サイズ:30cm

パナソニック独自の「1/fゆらぎ」機能を搭載し、高原の風に近しい自然な風量を再現しているのが特徴。5段階の風量を自動的に切り替えてくれる「温度センサー」も搭載。

シャープ「PJ-G2DS」

価格:1万3480円
消費電力:12W
羽サイズ:18cm

左右に約100度、上下に約90度と立体的な首振りを実現しており、撹拌性能に優れている。持ち運びしやすい軽量・コンパクト設計で利用する場所を選ばず、浮遊カビ菌を除去する高濃度プラズマクラスター7000も搭載し、部屋干しの衣類や加齢臭の消臭に役立つ。

熱線式風量計で計測したDCモータ扇風機能力

今回の検証には、熱線式風量計を用いました。室内を閉め切った状態にし、エアコンも切る。この状態で、各機種最大風量にした際にどれくらい部屋の空気の対流効果があるのかを調べました。なお、熱線式風量計は直接風が当たることがないよう、パーテーションで区切った同室に置いて計測しました。

風の送り方に違いが出るのならば、離れた、しかもパーテーションで区切った場所であっても、何かしら数値的な差異が出るはずです。

4機種計測したところ、各機種の平均1分間における最大風量運転時の計測平均値は、以下の通り。

バルミューダ「The GreenFan EGF-1600-WG」
0.02m/s 0.02VEL

日立「HEF-DC5000」
0.01m/s 0.08VEL

パナソニック「F-CR338」
0.03m/s 0.03VEL

シャープ「PJ-G2DS」
0.01m/s 0.06VEL

ちなみに、扇風機を回す前には、当然すべての数値は0.00をあらわしている。m/sは風速のこと。VELとはなにやらあまり見かけない単位ですが、こちらも風速をあらわす単位。

パーテーション越しの計測で、各機種差が出るだろうかと思いましたが、計測してみると数値にはクッキリとばらつきが。今回の結果を踏まえると、どちらかというと、パナソニック「F-CR338」の方が部屋の空気全体を撹拌する効果が強そうであることが確認できました。

DCモーター扇風機のデザイン性は…

デザインはいずれも似たようなトーンであるものの、実際操作部などを見ると差がハッキリしており、この点で言えば国内メーカーはよく言えば「親切」、悪く言えば「生活感」という印象(それでもかつての扇風機に比べればかなりスタイリッシュなのですが…)。

優れていたのは、バルミューダ「The GreenFan EGF-1600-WG」(上・画像)。扇風機脚部に操作パネルがなく、モーター上部に操作パネルがあることから、押しやすくスッキリシンプル。もちろん、リモコンも付属しているから、離れての操作も楽チン。

もう1点、比較して各社かなりばらつきを感じたのは、梱包。扇風機自体はそこまで大きなものでもなく、女性でも組み立て安い家電の部類ですが、まずはこの大きさにはかなり違いがあり、ここは購入前に注意したい点。

たとえば、日立「HEF-DC5000」は組み上げられたまま梱包されており、開封後すぐ利用できる半面、梱包は大きめ。修理依頼時の出荷ために段ボールも保管するという家庭の場合、収納スペースを確保しておく必要がありそう。

しかし、確かに開けてすぐ利用できるのは便利。というのも、意外と組み立てのパーツが分かれており、取り付けが面倒な機種もありました。

例えば、バルミューダ「The GreenFan EGF-1600-WG」は、梱包自体がコンパクトにまとめられている分、複雑に織り込まれた梱包材で組み上げられていて、段ボールの外箱ミチミチに収納されています。それゆえ取り出しにくさを感じただけでなく、各種パーツが少々重くやや面倒。つらく感じてしまう女性も多いかもしれません。

人気のDCモーター扇風機ですが、いずれも消費電力はそこまで変わらず、またこれまでACモーター扇風機を利用している家庭ならば、光熱費が安価になることは間違いないため、検討時にそこまで留意する必要はないでしょう。デザイン性だけで選ぶと、メンテナンスや機能面で不満も生まれそうです。ぜひ、購入前には売り場で一度実機を確認してくださいね。
(文・団子坂ゆみ/考務店)

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