新生児向けチャイルドシートの安全基準
チャイルドシートアセスメントとは、各メーカーのチャイルドシートを前面衝突試験と使用性、2軸で評価試験を行い、その結果を安全性能評価として公表しているもの。
前面衝突試験では、破損状況やシート底面の傾き、頭部の移動量など9項目を評価。使用性評価試験では、着座のさせやすさや車への装着性など、5項目で評価検証を行い、それぞれの合計点数を数値化しています。
現在発表されている「チャイルドシートアセスメント」は2017年度版で、試験は2016年に行われたもの。最新のアイテムの評価はまだ発表されていないものの、チャイルドシート選びの参考としては十分です。
カテゴリー別おすすめのチャイルドシート
では、さっそくチャイルドシートアセスメントの結果から、カテゴリー別におすすめの商品をご紹介しましょう。
乳児専用のオススメチャイルドシート(ベルト固定タイプ)
ベビーシートともいわれることがある乳児専用のチャイルドシートは、適用体重10kg未満、または、13kg未満で身長が70cm以下、新生児から1歳くらいまでが適用され、進行方向に対し後ろ向きに使用します。
乳児専用で評価試験されたのは、コンビの「グッドキャリー」とレーマー「ベビーセーフプレミアム」の2アイテム。使用性評価試験では、コンビ「グッドキャリー」が4.4でレーマー「ベビーセーフプレミアム」が4.2。前面衝突試験では、それぞれ「良」、「優」と、甲乙つけがたい評価となっています。いずれも高評価であることから、使い勝手を重視するか、安全性を重視するか、好みで選んで問題なさそうです。
コンビ「EX COMBI グッドキャリー YW」
産まれたての赤ちゃんのやわらかい頭を衝撃から保護する独自の衝撃吸収素材「エッグショック」を開発。従来ウレタンの3倍の吸収力を実現しているそう。
出典:レーマー「ベビーセーフプレミアム」
欧州でトップの安全評価を維持するベビーシート。肩と腰、股の5点式ハーネスを装備するほか、サイドプロテクション機能もあり衝撃の吸収と分散に優れている。
乳児・幼児兼用のおすすめチャイルドシート(ISO-FIX固定タイプ)
7アイテム評価試験が行われ、その中でも前面衝突試験が「優」、使用性評価試験では4.5(幼児用)と高得点をマークしたアイテムがコチラ!
タカタ「takata04-i fix(タカタ04 アイ フィックス)」
ISO-FIXに対応したチャイルドシート。セパレート設計で簡単に取り付けできるだけでなく、カラダを包み込むようにサポートする「ニューボーンプロテクトクッション」で、ストレスの少ない状態を作り出します。
乳児・幼児兼用のおすすめチャイルドシート(ベルト固定タイプ)
様々なメーカーからたくさんの商品が展開しており、一番悩ましいのが乳児・幼児兼用のベルト固定タイプ。なかでも前面衝突試験と使用性評価試験のいずれにおいても高得点をマークしたのが、このアイテム!
タカタ「takata04-neo SF(タカタ04 ネオ エスエフ)」
シートベルト装着時のグラつきや緩みを解消するプリローダーシステム搭載により、女性でもシッカリ固定ができる。また、通気・通水性に優れたファイバーモールドクッションは、ベビーベッドのような寝心地。
幼児専用のおすすめチャイルドシート(ベルト固定タイプ)
10アイテムのなかから、もっとも評価が高かったのは、唯一「優」の評価を獲得したこのアイテム!
リーマン「ロングフィット3」
ロングフィットはその後、ロングフィット2、ロングフィット3と進化!1歳~11歳ごろまでと、長い期間使えるのが特徴で、子どもの成長にあわせて買い替える必要がないのはうれしい限り。
あなたの家のチャイルドシートは、過去にどれくらいの評価を受けていたか。さかのぼって調べてみると良いかも。どうせ買うなら良いものを…。安全性と使いやすさを両立したアイテムを選びましょう。
(文・団子坂ゆみ/考務店)