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緊張と関係 SOS 

【小児科院長監修】チック症の原因と症状、親がとるべき対応は?
~お子さんのSOSサインに気づいてますか?~

日々の生活のなかで、お子さんの体には様々な異変が起こります。見てすぐ判断できる異変なら親もすぐに対応できますが、本人が気がついていないまま、症状がしぐさなどにあらわれる場合や原因がわからない異変もあります。なかでも、チックは判断が非常に難しいといいます。

チックは心の病気ではありません

チックとは、一種の癖のようなもので、乳幼時期から学童期にかけ、心と体の成長・発達の過程で多くみられると言われています。本人の意思とは関係なく体の一部が動いたり、音声を発したりする症状で、それが固定・慢性化して激症化するとチック症と診断されます。精神的なストレスからくる心の病気と思っている人も多いようですが…。

「以前は精神的なものが原因と言われていたのですが、現在は“出やすい体質と出にくい体質”というのが生まれつきあって、それが何かのきっかけで出始めて一時的に出たり、そのあと出続けたり、出たり出なかったりを繰り返したり、いろいろなケースがあるということがわかっています」と、話してくださったのは児童青年精神科医の新井慎一先生。

精神的な要因もあるそうで、“緊張”との関係が大きいそうです。

「緊張感の上下動が激しいときは、比較的チックの症状が出やすいんですね。例えば年度替りでクラスや担任の先生が変わり、緊張感が前より強くなると、チックを発症する子が増えるでしょう。逆に、リラックスしている時に症状が多く出るタイプもあります」(新井先生 以下同)
【小児科院長監修】チック症の原因と症状、親がとるべき対応は?
 

チックにはどんな症状があるの?

チックといっても、症状の軽いものから重いものまで様々。

「まばたきや白目をむく、ギュッと目をつぶる、鼻をクシャっとさせる、首を振る…などの運動性チックと、咳払いをしたり、音を鳴らして鼻をすすったり、なかにはアーアーと声を出したりする音声チックがあります」

さらに、運動性チックと音声チックそれぞれに、単純チックと複雑チックがあるといいます。

「運動性チックでも、まばたきなどのように意味のない動きの単純チックと、触りたくなる、舐めたくなるなどの複雑チックがあります。また、音声チックにも咳払いなどのような単純チックに対して、汚い言葉を言いたくなってしまう“汚言症”というタイプの複雑音声チックもあるのです」

我が子がチックかも? と思ったら…

チックは、幼少期から小学生の時期に出始めることが多く、だいたい12歳くらいが一番出やすく、それからはだんだん目立たなくなっていくケースがほとんどだそう。

「チックは、単なるクセなのか非常に判断が難しい場合もありますし、程度の差もありますので、まずはしばらく様子をみてください。ただ、本人が症状によってつらい思いをしていたり、生活面に支障がでたり、周りに迷惑がかかってしまうようでしたら、かかりつけの医師や、専門の小児精神科の先生に相談して、適切な診断とアドバイスをいただくのがよいかと思います」

チックと診断されたら、お子さんとの接し方や環境作りがとても重要だそう。

「チックというのは自分では止められません。“やめなさい!”と言っても無理なのです。悪いことをしているわけではないので、責めるような言い方はしないように。むしろ、過剰に反応するのではなく見守る姿勢でいいと思います。声かけをする際は、“つらくない?”“痛くない?”など、お子さんの気持ちに寄り添った声かけを心がけてください」

学校の担任の先生に前もって症状について話し、理解ある対応をお願いすることも、チックへの偏見や誤解からお子さんを守るために重要だという新井先生。

まずは症状についてしっかり理解して、間違った対応をしないこと。そして、医師や家族や周りの人の理解を得ながら経過を見守っていくことが大切ですね。
(構成・文/横田裕美子)

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