こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。「ごはんできたよ〜」というかけ声から手を洗い、食卓に着くまで、遊ぶことに夢中でなかなか食べる方向に気持ちがいかないわが子。あの手この手で試してみるけれど、どうすればすぐに食卓についてくれるのか? そんな1~2歳児さんにありがちなことをお話しします!
なぜ、なかなか遊びをやめられないの?
ズバリ言いますと「今、とっても楽しいから!」です。今、お子さんの意識は遊びに向いています。楽しいことを急にやめて別のことをするのが難しいのでしょうね。そんな遊びに夢中な子どもに話しかけるときのポイントです 。
・無理強いしない
・子どものそばに行く
・同じ目の高さで話を始める
そのうえで、「今、何の遊びをしているの?」と聞いてみましょう。返事が返ってきたら「そうなんだ、楽しいね」と共感し、「今ね、ごはんができたよ」と伝えます。
そのうえで、どんなストーリーなら遊びが終われそうか聞いてみます。意外と子どものなかで「ここまでしたら遊びが終わる」ということが決まっている場合も多いんですよ。
親ができる3つのこと
遊びを自然に終了できるような声かけと見守り
「お母さん、待ってるね」と言って、そばでしばらく見守ってみます。なかなか忍耐がいることですが3分待つ、5分待つなど、ママのルールを決めてみてください。 無理やり遊びを終えると、その後の食事にも響く場合があります。自然に遊びが終了するように声かけをしながら見守りましょう。
今日のメニューを伝える
「今日のごはん、見てみる? 〇〇ちゃんの好きな〇〇だよ!」と声をかけると興味を持ってくれます。そのまま遊びを終えて食事に移れることも多いですよ。
スムーズに行動を移せたときは大げさにほめる
遊びを終了させて食事に行動を移す。大人にとっては当たり前の行動ですが、子どもにとってはすごいこと。「わあ! かっこいいね! すごいね!」など、大げさにほめてあげましょう。そうすることで「ママが喜んでくれた!」と子どももうれしい気持ちになり、次の生活につながります。
2歳近くになると自分の思いも強くなり、なかなか大人の思うように行動しなくなるようになります。まずは、子どもの思いも大切にしながら、ママの気持ちや生活の流れを伝えることができるといいですね。
著者:離乳食インストラクター協会代表理事・保育士 中田馨
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。
配信: ベビーカレンダー(レシピ)