冷蔵庫・冷暗所・常温保存、どれが適している?
調味料を保存するには、「冷蔵庫」や「冷凍庫」、「冷暗所」、「常温保存」など、いろんな保存方法がありそうですが、もっとも適した方法は? ここでは、“開封後”の調味料の方法をチェック。以下10種類の調味料の保存方法を考えてみてください。
1.しょう油
2.マヨネーズ
3.味噌
4.酢
5.七味唐辛子
6.オリーブオイル
7.胡椒
8.みりん
9.ウスターソース
10.鶏がらスープの素
開封後の調味料はあまり常温保存できない? 正解は…
それでは、10種類の調味料の適した保存方法を見ていきましょう。
1.しょう油
未開封のものであれば、直射日光や高温を避けて常温保存が可能です。しかし開封後に関しては、劣化を遅らせるために冷蔵保存しましょう。しょう油は大きいボトルでも販売されていますが、使用頻度がそこまで高くないようであれば、小さめのボトルを購入し、1カ月程度で使い切るとよさそうです。
2.マヨネーズ
前述のしょう油同様に、未開封のものであれば、直射日光・高温を避けて保存することができますが、開封後は冷蔵庫に保存して、1カ月程度で使い切るのがベストです。ただし、0度以下では油が分離することがあるので、冷やしすぎるのも注意。
3.味噌
しっかりとした濃い味わいの味噌は、なんとなく常温保存でもよさそうに思えますが、味噌のおいしさを保つためには、冷蔵保存が正解です。ちなみに、味噌は冷凍庫にいれてもカチカチに凍ることはないので、冷凍保存でもOK。
4.酢
「酢には殺菌効果があるから常温保存でも大丈夫」と思われがちですが、正解は冷暗所または冷蔵庫です。直射日光を避けつつ冷暗所に保存し、夏などの気温が高い季節は冷蔵庫に保存してください。ちなみに賞味期限内であれば、冷蔵保存で1年くらいもつといわれています。
5.七味唐辛子
ピリリとした味と香りがよい七味唐辛子。常温でも保存はできますが、より香りを保つには、密閉容器にいれて冷蔵庫または冷凍庫で保存します。高温の場所では香りが飛びやすくなるので注意してください。
6.オリーブオイル
サラダの仕上げにちょっとまわしかけたりするオリーブオイル。常備しているご家庭も多いと思いますが、保存方法の正解は冷暗所。直射日光があたる場所や高温・低温になりすぎる場所では、風味が損なわれる可能性があるので、温度変化の少ない冷暗所がおすすめです。
7.胡椒
香りがよい胡椒は、七味唐辛子同様に、冷蔵庫で保存しましょう。直射日光や高温、湿気によって香りが飛んでしまうので、冷蔵保存する場合は、冷蔵庫から取り出したら、温度差で結露して湿気を含んでしまう前に、戻すことが大切です。
8.みりん
煮物などで使うことの多いみりんは、低温保存すると糖分が結晶化して白く固まる可能性があるので、冷暗所がおすすめ。ちなみに、アルコール分をほとんど含まない「みりん風調味料」に関しては、冷蔵保存してください。
9.ウスターソース
未開封のものは常温保存ができますが、開封後は冷蔵庫にいれましょう。ブルドッグ株式会社のウェブサイトによると、それぞれの使用目安は、開封後は早めに使い切ることを推奨しつつも“衛生状態を保ち冷蔵庫に保存した場合、ウスターソースが約60日、中濃ソース・とんかつソースが約30日と言われております。”とのこと。
10.鶏がらスープの素
炒めものやスープなどに使うことが多い鶏がらスープの素は、開封後は湿気の少ないところに保存すること。また、夏場は冷蔵庫で保存するようにし、前述の胡椒同様に、使用後はすぐに冷蔵庫に戻すようにしてください。
みなさんは、適した保存方法ができていましたか? もし、コンロやシンクの近くに調味料を並べているようなら、一度保存方法を見直してみてもいいかもしれません。
(文・山手チカコ/考務店)