それ“気遣うフリ”かも…? 妻と夫の「家事の認識」にズレ

第2346回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
「ワンオペ」や「家事シェア」など、育児や家事における夫婦の役割分担が話題になることが多い昨今。夫婦間の家事への認識の違いがよくわかる(?)調査を発見しました。

それ“気遣うフリ”かも…? 妻と夫の「家事の認識」にズレ

妻も夫も「やりたい家事」はほぼ一緒!?

その調査は、ライオン株式会社が6月21日に発表した「夫婦の家事に関する調査」(対象:全国の、結婚して共働きしている30代~40代の男女各250名、計500名)というもの。

まずは、妻が夫にしてほしい家事について見ていきましょう。

【夫にしてほしい家事ランキング】(N=250)
1位:ゴミ捨て…69.6%
2位:風呂掃除…64.8%
3位:食器洗い…40.8%

一方、夫がしたい家事は?

【夫がしたい家事ランキング】(N=250)
1位:ゴミ捨て…56.4%
2位:洗濯…45.2%
3位:日用品などの買い出し…40.0%

「ゴミ捨て」は、両ランキングで1位を獲得し、共通しているのですが、そのほかはズレがあるよう…。むしろ、「妻が自分でやりたい」と感じている家事とかぶってしまっているようなのです。

【妻が自分でやりたい家事ランキング】(N=250)
1位:日用品などの買い出し…46.0%
2位:洗濯…41.2%
3位:料理…37.6%

妻は節約しながらなるべく安いものを買うなどしますが、夫はそれをしてくれないという理由で、「日用品などの買い出し」は、妻がもっとも自分でやりたい家事だと感じているよう。にもかかわらず、そんな妻の想いを知ってか知らずか多くの夫たちもやりたいと思っている様子。

「洗濯」でも同様の現象が生じていて、夫婦間での家事への認識はやはり少々ズレがあるのかもしれません。

夫の家事に「不満」を抱く妻は多い

また、夫の家事に不満を抱く妻もかなり多く、78.8%の妻は「不満がある」と回答しています。

そうした気持ちが夫にも伝わっているのか、「Q.家事をしたくもないのに、『やろうか』などと、妻を気遣うフリをしたことがありますか」という問いに、51.6%が「ある」と回答。夫の家事に不満を抱いている妻が多いから、断られることをわかっていて言っているのでしょうか…? いずれにせよ、たしかに「やろうか」と一声かければ「家事に協力的である」ということは妻に伝えられそうですが…。

自分でやりたいと思っている家事を夫もやりたいと思っていることに、マイナスの感情を抱くのも理解はできます。しかし、きっと夫もそれをわかっていながら「やろうか」と申し出てくれているはず。一度夫婦で家事分担についてお互いの意見をぶつけ合ってみれば、その認識のズレが解消されるかもしれませんよ。
(文・三軒茶屋すみ子/考務店)

出典:「夫婦の家事に関する調査」

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