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小1でぶつかる壁ってどんなもの?

我が子が「小1プロブレム」に陥らないために
暖かな陽気に包まれる門出の季節。今年も保育園や幼稚園から、数多くの子どもたちが小学校へ進学します。期待に胸を膨らませて通い始めたものの、学校に馴染めていないかも…。もし、我が子にそんな異変を感じたら“小1プロブレム”を疑ってみた方がいいかもしれません。

●初めての義務教育に戸惑いはつきもの

いじめられているわけでもなく、友だちもたくさんいるはずなのに、なぜだか小学校に馴染めない。そんな「小1プロブレム」と呼ばれる現象があります。その実態はどのようなものなのでしょう? 東京学芸大学の教授で、幼児教育にも詳しい岩立京子さんにお話を伺いました。

「一度、形成された学級の関係性が壊れてしまう、小学校高学年の学級崩壊はだいぶ前から問題視されていたのですが、1990年代になると小学校1年生の学級崩壊がメディアで取り沙汰されるようになりました。たとえば、授業中の立ち歩きや先生の指示に従わない、トイレに行ったまま帰ってこないというように、好き勝手に行動することで学級が成り立たないという実態が報道されています。こうした状況は小学校1年生ならではの特徴的な問題として、“小1プロブレム”と呼ばれるようになりました」(岩立さん、以下同)

“小1プロブレム”は、幼児教育から小学校という義務教育の移り変わりに起こりがちな問題として、原因についての議論が巻き起こったそう。

「大きな原因のひとつが、遊びを中心にした幼児教育と学びが中心になる小学校教育というシステムの違いと考えられています。子どもがそのギャップに混乱してしまい、小学校の仕組みに適応できないことが多いです。また、幼稚園にはなかったルールも、小学校入学と同時に続々と出現してきます。じっとしているだけでも大変なのに、ルールを覚えるとなると子どもにとってはストレスになってしまうんですね」

●子どもの自信を奪う“立場の変化”

また、先生や上級生といった周囲との人間関係によって、子どもが自信を無くすことも問題とのこと。

「小学校に入学するまでは、年長さんとして幼稚園や保育所でも周りから尊重される、いわば自分たちが年長者であるというプライドを持っています。その子たちが小学校入学と同時に、一番下になる訳です。先生も上級生も、『1年生はまだ何もできない』ということで、指示をしてきます。幼稚園や保育所ではできたら褒められるということが当たり前だったのに、上級生と同じ行動が求められて指示ばかりされるということで、余計に言うことを聞かなくなってしまうんです」

こうした問題を受けて、幼児期から小学校の教育へスムーズに移行できるよう、幼稚園・保育所・小学校の連携が推進されているそう。

「幼稚園や保育所では小学校を意識した『アプローチカリキュラム』が浸透してきています。たとえば、机と椅子に無理なく座れるような経験を積めるようにしたり、カレンダーや時計を使って1日の活動時間を意識させたりというものです。また、小学校では『スタートプログラム』を用意しており、45分通した授業ではなく、15分ごとに分けた活動をしたりしながら小学校の教育に慣れていけるような取り組みが行われています」

小1でぶつかる壁ってどんなもの?

誰しも環境が変われば適応に時間を要するもの。それが子どもとなると環境変化の壁は大人より高く感じてしまいます。子どもが小1プロブレムをこじらせないためにも、異変を感じたらすぐに学校に相談してみましょう。
(文・末吉陽子/やじろべえ)

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