【無印良品】「食べるスープ」8種を食べ比べ! 満足度が高かったのは?

第53回 日常消費財の徹底比較 いいモノ買い隊
1980年に誕生して、現在では全世界で700店舗以上をかまえる無印良品。生活雑貨や食品など、幅広い品ぞろえで多くの人たちから支持されています。今回は、そんな無印良品の「食べるスープ」シリーズをピックアップ! 8種類を食べ比べてみました。

購入した商品はこちら

無印良品の「食べるスープ」とは、スープがフリーズドライ状になっているもので、カップに本品を入れ、お湯を注ぐことで簡単にスープを作れるというもの。いろんな種類がラインナップされているのですが、今回購入したのは以下8商品です。

(1)「蟹と彩り野菜のビスク」(税込390円)
…蟹の旨みと完熟トマトのコクを生かし、キャベツや赤ピーマン、パセリなどが入っている

(2)「牛肉とキャベツのシチュー」(税込390円)
…スープ感覚のビーフシチューで、玉ねぎと牛肉の旨みに、トマトとデミグラスソースを加えている

(3)「オクラ入りねばねば野菜のスープ」(税込390円)
…オクラやモロヘイヤなどのねばねば野菜を使い、生姜や柚子で風味よく仕上げている

(4)「牛肉と葱のテールスープ」(税込390円)
…じっくり煮込んだ牛テールのコクと、しゃっきりとした葱の食感が生きたスープ

(5)「揚げ茄子と豚肉の生姜スープ」(税込390円)
…揚げ茄子のコクと豚肉の旨みを生かし、生姜を加えたさっぱりとした後味に仕立てている

(6)「北海道産玉ねぎのオニオンスープ」(税込390円)
…北海道産の玉ねぎをじっくり炒めて、甘みと旨みを引き出したスープ

(7)「トマトの酸辣湯」(税込390円)
…トマトと米黒酢の酸味、ごま油の香ばしさが特徴のすっぱ辛いスープ

(8)「5種野菜のミネストローネ」(税込390円)
…キャベツ、にんじん、玉ねぎなど野菜の甘みを生かしたトマトベースのスープ

具だくさんで満足度が高いスープ1位は?

今回は実際にすべてのスープを飲んで、食べ応え(具の多さ)と味をチェック。筆者の個人的感想で勝手にランキングにしました。1位に輝いたのは…?

8位:「牛肉とキャベツのシチュー」

…商品説明には“スープ感覚で手軽に楽しめるビーフシチュー”という一文がありますが、正直、ビーフシチューのような味わいは感じられず、またシチューのようなとろみもなく、ただのスープ。小さめに処理された牛肉を噛んでいると、牛肉の旨みを感じられますが、全体的にハッキリしない味でリピートしたいとは思えませんでした。

7位:「蟹と彩り野菜のビスク」

…お湯を注ぐと蟹の香りが広がるのですが、このニオイは好みが分かれそう。ややとろみのあるスープはクリーミーでマイルドな味で、飲んでみると蟹の風味はあまり感じません。野菜のシャキシャキとした食感は楽しいですが具材は少なめ&ややしょっぱさもあり、順位は低めに。

6位:「北海道産玉ねぎのオニオンスープ」

…ビーフエキスとオニオンエキスで深みのある味に仕立てられており、素直に「おいしい」と感じました。今回飲んだスープのなかでは、飲む前にイメージしていた味にもっとも近く、期待通りの味です。しかし、具が玉ねぎだけなので、“食べるスープ”という意味では物足りなさがあります。

5位:「トマトの酸辣湯」

…トマトやたけのこ、卵などの具も多く、食べ応えのあるスープです。また、酸辣湯らしく、トマトと酢の酸味、香辛料の辛味がしっかりと出ていて美味。飲み終わったあとにもしばらく口のなかに辛味が残ります。すっぱ辛い味わいが好みであればハマる味わいでしょう。ですが、筆者は辛いものが若干苦手なので5位に。

4位:「揚げ茄子と豚肉の生姜スープ」

…生姜と葱の風味がよく、すっきりとした後味が好印象。また、具材には豚ひき肉も入っているから、肉の旨みもありバランスのよい味わいです。しかし、メインとなる具材の茄子がやや濃い味付けになっていて残念。

3位:「牛肉と葱のテールスープ」

…牛肉の旨みが“ギュッ”と詰まっているような味わいのスープです。最初のひと口目は、若干味が濃いように感じましたが、飲み進めていくにつれて、「もうひと口飲みたい」というくせになるようなおいしさがあります。塩で味が調えられており、唐辛子でわずかに辛味が加わりよいアクセントに。具材の葱や牛肉の食感もよかったです。

2位:「5種野菜のミネストローネ」

…やや酸味があり、すっきりとした飲み心地ですが、トマトの旨みや野菜の甘みも十分に出ていて◎。「これぞミネストローネ」といった味わいで、落ち着いたおいしさがあります。また、キャベツや玉ねぎなどの具材の量も高評価です。

1位:「オクラ入りねばねば野菜のスープ」

…そして1位に輝いたのは「オクラ入りねばねば野菜のスープ」。正直、2位以下とは比べものにならないほどのおいしさ。魚介エキスで旨みのあるスープは、柚子や生姜で香り豊かな味わいに仕立てられています。さらに、オクラ、モロヘイヤ、卵、鶏肉、わかめといった具材が“たっぷり”と入っているから食べ応えも十分。味、具材ともにバランスがよく、“食べるスープ”としての満足度はとても高いです。

それぞれに異なったおいしさがある無印良品の「食べるスープ」。自宅にストックしておけば、「食事に汁物をプラスしたいけど、作っている時間がない」ときなどに便利。またこれから寒くなる季節には、朝食に添えてもいいはず。いろいろ食べ比べてみて、好みの一杯を見つけてみてはいかが?
(文・奈古善晴/考務店)

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