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着床出血とは?妊娠成立!?生理と妊娠による着床出血の見分け方を解説! 

着床出血とは?妊娠成立!?生理と妊娠による着床出血の見分け方を解説!
~ベビーカレンダー~

この記事では着床出血について、医師監修のもと、解説します。着床出血の際には妊娠が成立しているので、基礎体温が下がらず、高温期が続いていることが確認できます。着床出血が起こる期間は、生理予定日までの1週間となります。

妊娠を望んでいる方は、性器出血があると生理なのか、着床出血があり妊娠しているのか気になりますよね。今回は着床出血とは何か、生理の見分け方や妊娠による出血の違いなどをお話ししていきたいと思います。

着床出血とは?

着床とは、受精卵が子宮内に定着して妊娠が成立するまでの現象です。稀に着床したタイミングで少量の出血をすることがあり、これは一般的に着床出血と呼ばれています。医学的には着床出血という言葉はありません。予定月経前の出血と妊娠の成立にはあまり因果関係はありません。

排卵された卵子は、精子と受精し、細胞分裂を繰り返しながら子宮へと運ばれます。同時に、子宮の内側は受精卵が着床しやすいように、厚みを増している状態です。受精卵が子宮に運ばれて子宮の内側にくっついた後、受精卵は絨毛(じゅうもう)と呼ばれる根のような構造をつくりながら、子宮の内膜に侵入していきます。

受精卵が子宮の内膜に絨毛を張り巡らす際に、出血が生じると「着床出血」が起こります。また、この時期に一時的な女性ホルモンの低下により起こる少量の出血も、「着床出血」と呼ばれています。着床出血が起こっていたとしても、妊婦さん自身が気づいていないことも多くあります。

着床出血の症状

着床出血は、血液の量が少なく、性器からの分泌物である帯下(おびした)の割合が多いので、薄いピンク色をしていることが多いです。サラサラとした血液と言うよりは帯下の成分が多いので、少し粘り気があり、ほとんどの人は臭いは感じないようです。出血がある期間は、数日で終わる方もいれば1週間程度ある方もいます。そのため、後から着床出血だったと気が付く方もいます。

着床出血の際には妊娠が成立しているので、基礎体温が下がらず、高温期が続いていることが確認できます。着床出血が起こる期間は、生理予定日までの1週間となります。

生理(月経)と妊娠による着床出血の見分け方

生理直前の出血ということもあり、着床出血を生理の出血と間違える妊婦さんもいます。着床出血と生理での出血の見分け方を知っておくと、いち早く妊娠に気づくことが出来るかもしれません。


・色や量の違い
着床出血は、帯下の割合が多く薄いピンク色をしており、量も少ないです。しかし、生理出血の色は、赤色または赤黒い色です。生理出血の量は個人差がありますが、1日にナプキンを何枚か交換する必要があるので、大抵の人は着床出血よりも量が多いです。


・匂いや性状の違い
生理での出血では、サラサラとした血液で、どろっとした血液の塊が出ることもあります。厚くなった子宮の内膜が剥がれて、血液とともに排出されるので、鉄のような臭いです。


・基礎体温の違い
着床した場合、妊娠が成立しているので、基礎体温は高温期が続きます。しかし、生理出血であれば、基礎体温が下がって低温期になります。また、生理での出血では、体の外へ血液を出そうとするため、子宮が収縮して腰痛や下腹部痛を伴うこともあります。


・期間による違い
個人差がありますが、生理での出血は排出される量が多い分、数日間にわたって継続されます。着床出血は、多くは1~3日程度の短期間で終わりまし、量も少ないです。


重要なのは、妊娠初期の異常出血と混同しないことです。予定月経後の出血、尿による妊娠診断が陽性とわかってからの出血は、着床出血とは考えずに妊娠初期の異常出血として産婦人科を受診するようにしてください。

妊娠初期の異常出血の種類と注意点

妊娠初期の出血で注意が必要な場合は、流産、子宮外妊娠、胞状奇胎などがあります。

流産

流産も妊娠初期(妊娠22週未満)に出血が見られます。頻度の高い疾患で、母体の年齢にもよりますが、全妊娠の10~20%に流産は起きてしまいます。感染や胎児の染色体異常などの理由によって、妊娠を継続できなくなり、出血とともに流産してしまうのです。妊娠初期で性器出血や軽い腹痛を伴う場合は、流産の可能性が考えられます。
しかし、残念なことに、今のところ妊娠初期(およそ妊娠12週ごろまで)の流産には特別な対処方法はありません。妊娠と気づかず過ごし、いつの間にか流産してしまうことも少なくないのです。

それでも出血や下腹部痛があるときには、早めに産婦人科を受診しましょう。以下に説明する子宮外妊娠や胞状奇胎の可能性もあるからです。また、安静にすることやお腹の張り止めなどによって、妊娠を継続できる治療が有効な場合もあるからです。

子宮外妊娠

子宮外妊娠は、受精卵が子宮以外に着床することによっておきます。主な症状は、性器出血や強い下腹部痛です。生理の出血と間違う方も多いので、出血量や出血している日数など、普段と違いに気をつけてみると良いでしょう。

子宮外妊娠のほとんどは、卵管で起こります。子宮外妊娠に気がつくのが遅れた場合、子宮以外の場所で受精卵が大きくなり、着床した部分の組織が耐えられず、破裂してしまう可能性があります。破裂してしまうと命にかかわるような大出血が起きてしまいます。出血の主体は、内出血(腹腔内出血)なので大量の出血が起きていると外からではわかりにくいので気をつけましょう。卵管破裂を起こす前に、診断され治療されることが望まれるため、妊娠の可能性がある方は早めに産婦人科を受診しましょう。

胞状奇胎(ほうじょうきたい)

将来胎盤を形成する組織(絨毛:じゅうもう)が、腫瘍性に無秩序に増殖する疾患です。比較的稀な疾患ではありますが、一部の胞状奇胎は癌のような振る舞いをすることがあるので、見逃してはならない病気です。流産、子宮外妊娠、そしてこの胞状奇胎も、妊娠初期に性器出血が起こるという点では共通です。出血の性状にも大きな違いはなく、出血の状態から流産、子宮外妊娠、胞状奇胎を鑑別するのは困難です。産婦人科で超音波検査、尿検査(尿中hCG定量検査)により診断することができます。

まとめ

着床出血や妊娠初期の出血では、生理での出血や流産、子宮外妊娠、胞状奇胎などと見分ける必要があります。妊娠検査薬を使うことや基礎体温を測るなどで、妊娠していることを早めに確認するのが良いでしょう。妊娠している可能性がある、そして出血が見られる場合には、異常妊娠を否定するためにも早めに産婦人科を受診するのが良いでしょう。出血がなくても早めに産婦人科を受診して、超音波検査などで正常な経過かどうかを確認してもらいましょう。


監修者:医療法人至誠会 梅田病院院長 北川 博之先生

昭和56年愛媛大学医学部卒業。その後愛媛大学付属病院にて産婦人科講師、助教授として勤務。愛媛県立医療技術大学教授を経て、平成20年より現職の梅田病院に院長として就任。現在も愛媛大学、広島大学などで非常勤講師として教育にも従事。

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