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生理中のセックスでも妊娠する可能性がある?性感染症などリスクにも注意 

生理中のセックスでも妊娠する可能性がある?性感染症などリスクにも注意
~ベビーカレンダー~

この記事では生理中のセックスについて、医師監修のもと、解説します。生理中であっても排卵のタイミングがずれたり実際には生理ではなかったりすれば、妊娠の可能性もゼロではありません。また生理中のセックスは、単に妊娠が心配というだけではありません。実は、それ以外にも身体にさまざまな悪影響をおよぼす恐れがあるのです。

「生理中はセックスしても妊娠しない」という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。また、なかなかパートナーと会えない場合や妊娠したくない場合に、生理中にセックスするケースもあると思います。しかし、この話を鵜呑みにして避妊せずにセックスするのは非常に危険です。今回は、生理中にセックスするとどうなるのか、妊娠以外のリスクも含めてお話していきたいと思います。

生理中でも妊娠する可能性がある

生理は、基本的に排卵が終わって子宮内膜が剥がれ落ちることで起こります。つまり、生理中は排卵していないため、この時期にセックスをしても妊娠する可能性は非常に低いといえます。ただし、あくまでも「可能性が低い」だけであり、100%妊娠しないとは断言できないため注意が必要です。

生理周期が安定している人の場合、生理が起きてから次の排卵が起きるまでは約2週間あります。このため、生理中にセックスをしても排卵日までに精子の寿命が尽きる可能性が高く、妊娠の可能性が低いのです。しかし、生理周期が不安定な人の場合、排卵日が予定よりも早く来てしまうケースがあります。精子の寿命が尽きる前に排卵が起きれば、受精して妊娠する可能性は十分にあります。生活習慣やストレス、体質によってはホルモンバランスの乱れが起きやすく、その影響で生理周期が不安定になるのも珍しくありません。それまで生理周期が安定していた人でも、ちょっとした理由で周期が乱れることは十分にありえます。そのため、排卵が起きる正確な日も分かりにくく、生理中だからと安心するのは非常に危険なのです。

また、人によっては不正出血や排卵出血の量が多く、それを生理と勘違いしてしまうケースもあります。不正出血や排卵出血の場合、生理とは関係ないため、出血に前後して排卵が起きていれば妊娠する可能性があるのです。

このように、生理中であっても排卵のタイミングがずれたり実際には生理ではなかったりすれば、妊娠の可能性もゼロではありません。「生理中はセックスしてよい」というわけではないので、慎重に判断することが大切です。

避妊すれば生理中のセックスは問題ない?

生理中のセックスは、単に妊娠が心配というだけではありません。実は、それ以外にも身体にさまざまな悪影響をおよぼす恐れがあるのです。「子宮内膜症」「性感染症」「尿道関連疾患」などのリスクが高まるため、注意しなければなりません。

子宮内膜症は、本来子宮内にあるはずの内膜組織が、子宮の外に定着してしまう症状です。生理の経血には、子宮内で剥がれ落ちた内膜組織が含まれています。セックスをすると、その刺激によって経血が逆流して卵管や卵巣内などに入り込み、内膜組織がくっつく可能性があります。こうなると生理や排便、セックスの際などに痛みを感じたり、卵管を塞いで不妊の原因になったりと恐ろしい事態を引き起こします。

性感染症は、生理中に免疫力が低下したり、膣内を守る常在菌や分泌液が経血で流されてしまったりすることで罹患しやすくなります。特定の性感染症に罹患しやすくなるわけではなく、性感染症への罹患リスクが相対的に上がると覚えておきましょう。

尿道関連疾患は、生理中の経血を伝って雑菌が尿道などから侵入することで発症する可能性があります。膀胱炎や尿道炎などのほか、悪化すると腎盂腎炎を併発して重症化する恐れもあるため注意が必要です。

このほかにも、生理痛がある状態でセックスすることで痛みが増し、心理的なトラウマを負ってしまうケースもあります。生理が終わった後も痛みや不快感を思い出し、セックスそのものに嫌悪感を抱いてパートナーとの関係が悪化する可能性もあります。さらに、男性側にとってもリスクがないわけではありません。経血に直接触れる可能性が高いため、女性に血液を介して感染するウイルスや病気があった場合、男性にも感染する可能性が高まります。


このように、生理中のセックスは女性にも男性にもさまざまなリスクを伴うため、注意が必要です。

生理中はパートナーにどう説明すればいい?

女性にとって、生理中は心身のバランスが乱れて不調になりやすい時期です。できるだけ身体を休め、穏やかに過ごしたいと思う人も多いでしょう。ところが、生理を経験したことのない男性は、その辛さをなかなか理解できません。生理そのものについて知識が無かったり、「生理中は妊娠しない」という間違った思い込みをしていたりするケースも多いです。

生理中にパートナーからセックスを求められたら、きちんと心身の状態を説明しましょう。生理中でも妊娠のリスクはあること、生理痛が辛くてそれどころではない、セックス以外の方法なら応じられるなど、自分の気持ちを我慢せず伝えることが大切です。お互いに相手を思いやり、無理をしないように話し合っておきましょう。

まとめ

生理中にセックスをすると、妊娠する可能性があるのはもちろん、それ以外にもさまざまなリスクを伴います。場合によっては不妊の原因になってしまうため、将来後悔することにもなりかねません。パートナーとしっかり話し合い、できるだけ生理中のセックスは避けたほうが安心です。


監修者:おおたレディースクリニック院長 太田 篤之先生

順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。

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