不倫デートでわが家が託児所に!?

不倫デートでわが家が託児所に!?

第4回 実録!あぁ驚愕のママ友事件簿
孤独な育児に必要不可欠な存在が、信頼できるご近所ママ友。だが、本来互いに助け合うべき存在が、親密になりすぎた結果、こんな悪事につながることも…!?

引っ越した土地で、3歳の長男の子育てに追われていたMさん。36歳とあり、姉御気質で頼りがいのあるママさんだ。そんな彼女が、長男のスイミングスクールで出会ったのが、6つ年下のTさんだった。

「ショートパンツをはいてきたり、一見ヤンキー風のママでしたが、よく見ると、笑顔がかわいくて美人だし、話してみると感じがいいママさん。長男同士が同じ歳で、小学校も同じ学区に進むことがわかっていたので、気がついたらどんどん仲良くなっていましたね」(Mさん 以下同)

自然と家を行き来するようになったが、実は長男同士はまったく気が合わなったという。

「うちの子はどちらかというと気弱。Tさんの子はかなりやんちゃで、スクールでも、長男がボカスカ殴られることが多かったんです。それを目の当たりにしているのに、Tさんはまったく叱らない。まぁ私も“これも修業、修業”と言い聞かせていたんですけどね」

自宅に遊びに来たTさんの長男は、室内ブランコを壁にぶつけたり、Mさんの長男の頭を叩いたりとやりたい放題!

「さすがにそこまで来ると、Tさんも、”てめぇ、いい加減にしろよ!”と長男の頭を思い切り叩いていましたね。ヤンキーの本性を見た気がしました。でも、まだ3歳の子どもがこんなに乱暴だなんて…ひょっとすると家庭に何か原因があるのでは? と思ったんです」

仲が深まるうち、夫との不仲を打ち明けてきたというTさん。

「私も最初は親身になって相談に乗っていたんですけど、彼女はやがて、出会い系で年下男性と出会い、SNS上で不倫するようになっていきました」

最初のうちは彼と会うこともなく、SNS上でのラブラブな会話をのろけてきたという。

「写真で彼の顔も見せてもらいました。高校生? と思うくらい童顔で、“大丈夫かな?”と心配になりましたが、彼は広島の人だったし、精神的に支えられている様子だったので、だまって見守っていたんです。そんななか、事件はその数日後に起きました」

不倫デートでわが家が託児所に!?

●不倫ママとは疎遠に…

「メールも何の連絡もなしに朝8時に突然ドアチャイムが鳴り、玄関に出ると、なんと長男を連れたTさんがいるじゃありませんか! “今日1日、急な仕事が入っちゃって、子どもを預かって欲しい”と…。もう子どもを連れてきているし、断ることもできないので、そのままTさんの長男を預かったんです。まつエクやネイルも完璧だったので、怪しいな~とは思いました(笑)」

預かってはみたものの、気が合わない子どもたちはケンカばかりで、Mさんの長男は終始泣きどおし。結局Tさんは、夜の10時を回っても帰ってこなかった。

「そのうちに主人も帰ってきてしまって、言い訳するのが大変でした。Tさんは結局朝まで帰ってこなくて、主人にも“そんなお母さんとは付き合うな”とさんざん怒られて…とんだとばっちりでしたよ」

朝帰りで息子を引き取ったTさんは、「実は広島から急に上京した彼と会っていたの…。“今日は一緒にいたい!”と言われて帰れなくて…」と素直に告白。その後、彼と遠距離恋愛になったTさんに、会う度ひたすらのろけられたというMさん。段々ばかばかしくなって、Tさんとの距離を置くようになり、今はすっかり疎遠になってしまったという。

時に心強く、ありがたい存在であるご近所ママ友。互いが、生涯かげかえのない存在になるためには、きちんとしたモラルや礼節をわきまえなくてはならない。
(構成・文/バービー イラスト/なとみみわ)