例えば素麺と冷や麦 似てる食品の違いは?

第36回 今日の注目を紹介! ママニュースアンテナ
日々の食事のなかで、似ている食品を見かけることがあるだろう。例えば、ウインナーとソーセージ、バターとマーガリン。今の時期なら、そうめんと冷や麦だろう。両方の違いはなんとなく知ってはいるけど、正確には答えられないという人も少なくないのでは? そこで今回は、似ている商品の違いについて調べてみた。

●そうめんと冷や麦の違いはほとんどない?

夏になると食べたくなる、そうめんと冷や麦。どちらも似たような味で、違いといえば冷や麦のほうが若干太い程度。実は、両方とも麺の太さが明確に定められている。日本農林規格(JAS規格)では、そうめんの太さは直径1.3mm未満、冷や麦は直径1.3mm以上、1.7mm未満と規定している。ただし、これらは機械製麺の場合。手延べ麺の場合は、直径1.7mm未満ならそうめんと冷や麦、どちらの名前を使ってもよいことになっているそう。ちなみに、冷や麦に入っているピンクや緑色の麺、元々はそうめんと冷や麦を区別するために入れていたという説もあるようだ。

冷や麦

●ダイエットをするならゼラチンよりも寒天?

ゼリーやようかんなどのデザートに用いられることが多い、ゼラチンと寒天。違いは原料にある。ゼラチンは動物性たんぱく質のコラーゲンを原料にしているのに対し、寒天はテングサやオゴノリなどの海藻。ゼラチンは口どけが良く、ゼリーやプリンに使用される。寒天は溶けにくい性質で、ようかんやところてんなどに使うことが多い。さらに、寒天はほぼ0カロリーだが、ゼラチンは100gで約340カロリーほどあるので、カロリーを気にする人は寒天のデザートを選ぶといいかもしれない。

●辛味の和からしとマイルドなマスタード

おでんやトンカツに少しつけるだけで、ウマさ倍増の和からし。ホットドッグやアメリカンドッグに、ドバドバッとかけてもおいしいマスタード(洋からし)。似ている調味料なのに、辛さがまったく違うのはなぜ? 原料は、どちらも同じアブラナ科のからし菜の種子。しかし、和からしには鼻にツーンと抜ける揮発性の成分が多く、マスタードには揮発性の弱い成分が使用されているため、似ているものでも辛味が異なるようだ。

さほど違いのない食品やまったく別物だった商品など、似ている食品の違いを調べてみるとなかなか面白い。まだ子どもの自由研究のテーマが決まっていないようなら、似ている食品の違いをテーマにしてみてはいかが?
(文・奈古善晴/考務店)

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