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モンテッソーリ教育とはどのようなもの?特徴や内容を徹底解説

第32回 知っておきたいママ情報
モンテッソーリ教育は、子どもの自主性を尊重することを重視する歴史ある教育です。独自の教具を用いて個人行動を基本とする教育方針をとっています。モンテッソーリ教育の特徴と5分野に分かれる教育内容、メリット・デメリットを解説しました。

モンテッソーリ教育とは

「子どもによりよい教育を受けさせたい」という思いから、「モンテッソーリ教育」に興味を持ったママ・パパは多いのではないでしょうか?

大企業の経営者や著名な社会学者、若手の天才将棋棋士も受けていたということから、期待を寄せている人も多いでしょう。そもそも、モンテッソーリ教育とはどんなものなのでしょうか?歴史と教育の目的を解説します。

歴史と目的

モンテッソーリ教育は、イタリアで初めて女性として医学博士号を取得した「マリア・モンテッソーリ」によってつくられた教育方法です。

モンテッソーリ教育は、元々障がいを持つ子どもに向けて考案されたものでしたが、対象を広げて一般的な子どもに対しても応用されるようになりました。

モンテッソーリ教育の目的は、「自主性と自立心を持ち、生涯学び続けられる知的好奇心を持った人材を育てること」です。

日本では子どもが小さなときに行う英才教育として理解されていることが多いですが、本来は子どもの人格形成のための教育といえるでしょう。

教育内容の大きな特徴

モンテッソーリ教育を我が子に受けさせるかどうかを決める際には、まず教育の特徴について知っておく必要があります。モンテッソーリ教育は、どのような教育スタイルなのかを把握しておきましょう。

基本は個人行動

モンテッソーリ教育の大きな特徴は、基本的に「個人行動」を促すことです。モンテッソーリ教育では、幼児が物事に対して敏感になり、ひとつのことに特別に興味を示す時期を「敏感期」と位置づけています。子どもの敏感期には、「自分で興味のあるものを選ばせ、自分のペースで習得させる」方針です。

とはいえ、子どもが友だちと一緒に行動することを禁止しているわけではなく、「友だちと一緒に遊びたい」という本人の自主性に基づいた行動であればかまいません。子どもたちが、ひとりぼっちで過ごすようなことにはならないでしょう。

教具を用いて学ぶ

モンテッソーリ教育では、「教具」という独自の知育教材が用いられます。教具は、おもちゃであると同時に教材です。

たとえば、円柱差しの教具はブロックの大きさに違いがあり、同じ大きさの穴に差し込まなければクリアできないように設計されています。子どもが自分で「大小の違い」や「指先の感覚の違い」に気づけるようにするのが目的です。

モンテッソーリ教育の教具は、対象年齢0歳から「子どもの成長」や「発育時期」に合った学習に連動するように設計されており、子どもが自主的に手に取って遊びを通して学べるようになっています。

整えられた環境をつくる

モンテッソーリ教育において必要なのは、子どもが自らやる気を起こすための4要素を満たした「整えられた環境」です。

まず、「子どもが自由に教具を選べること」「子どもがやってみたいと思う面白い教具があること」が求められます。「子どもの成長に応じた環境を整備し、子どもの発達をサポートする教師を配置すること」も重要です。

また、子ども同士の関わりにおいては「年齢が異なる子どもを集めたクラス編成(異年齢混合クラス)」を採用することで、社会性や協調性を育みます。

日本ではモンテッソーリ教育施設のうち、これらの要素を満たした「整えられた環境」がある幼児教育施設を「子どもの家」と呼ぶこともあるようです。

モンテッソーリ教育の5分野

モンテッソーリ教育における「子どもの活動」の呼び方は、遊びや学びではなく「お仕事」です。大人にとって仕事は生きるために必要な行動であることから、子どもにとっては「成長に必要不可欠な日々の活動」がお仕事なのだと位置づけています。

モンテッソーリ教育で行われている、5分野のお仕事について見てみましょう。

日常生活の練習

日常生活を送る上で必要な行動を練習することも、モンテッソーリ教育ではお仕事のひとつです。日常生活の練習では、「子どもが扱えるサイズであり清潔でデザインが美しく、子どもが進んで手にとろうとするもの」が道具として使われています。

ただ、道具はままごとに使われるようなおもちゃではなく、大人も普段使っているような「乱暴に扱えば壊れるもの」です。

陶器のコップに水をそそいだり、ガラスのピッチャーを運んだりすることで、「子どもはモノを落とせば壊れてしまう」という当たり前のことを学びます。

また、食器を拭いたり、アイロンをかけたりなどの「家事」や、衣類の着脱やティッシュの使い方などの「生活に関する行動」も対象です。

何のために該当のお仕事をするのか関わり方を知ったり、今まで接したことのないものを扱うことで運動機能の発達を促したりします。

感覚教育

知的活動の基本となる感覚教育も、モンテッソーリ教育で重要なお仕事です。3~6歳の間に訪れる感覚の敏感期に、子どもの「視覚」「聴覚」「触覚」「嗅覚」「味覚」の5種類の感覚を刺激します。

具体的には重さや長さ、色や大きさが違う教具を使用し、「モノを観察してどのように処理するか」を考える力を身につけるのです。

教具は複数の三角形を自由に組み立てて形をつくる「構成三角形」や触り心地が異なる「触覚板」、音の高低を聞き比べられる「音感ベル」など様々なものがあります。

言語教育

言葉は、人間が日常生活を送る上で欠かせない道具です。子どもはモンテッソーリ教育の仕事を通じて、すべてのものには名前があることを知り、言葉同士を接続して考えられるように成長します。

教具は、果物や乗り物、動物が描かれた「カード」や50音が書かれた「パズル」などです。絵合わせカードは、絵に関係するカードを組み合わせたりそろえたりして遊び、50音のパズルは並べて言葉を作ります。お仕事を通して、子どもたちは読み・書き・話す力を身につけるのです。

算数教育

モンテッソーリ教育では、算数をみっつの形態に分けて子どもたちに教えます。具体的なモノで感覚的に捉えられる「量物」、量を言い表す「数詞」、記号で表す「数字」です。

子どもは「算数棒」「ビーズ」「数字カード」などの教具を使ってみっつの形態を知り、数量概念を学びます。基礎から始まり、十進法、加減乗除の理解へと子どもがスムーズにステップアップするように教育するのです。

文化教育

文化教育では「歴史」「地理」「地学」「理科」「音楽」「美術」など幅広い分野が扱われます。目的は「子どもの知的好奇心に応え、興味の幅をできるだけ広げること」です。

小学校の社会や理科などにも通じるため、ゆくゆく歴史や理科が得意科目になる可能性もあります。芸術的なセンスも育めるため、「子どもの可能性を広げてあげたい」と考えるママ・パパにはうれしい教育です。

メリットとデメリットを理解する

モンテッソーリ教育は、子どもの自主性と自立心を育むことを目的とした教育です。たくさんのメリットがある反面、思わぬデメリットが発生することもあります。

大切なことは「自分の子どもにどのように成長してほしいか」です。モンテッソーリ教育を子どもに受けさせることで、どんなメリット・デメリットがあるのかを解説します。

メリット

子どもにモンテッソーリ教育を受けさせることで、子どもは自ら考えて決められる「自主性」と「積極性」を身につけるでしょう。誰にも指示されない環境で学べるため、「集中力」も身につきます。

さらに、年齢や性別がバラバラな子どもと同じクラスで関わるため、「社会性」も得られるのです。モンテッソーリ教育を受けることで、「自立心に富んだ個性的な子ども」に育つ可能性が高まることがメリットといえます。

デメリット

モンテッソーリ教育を受けた子どものなかには、自分1人で物事に取り組むことばかりに集中し、「周りの皆と一緒に行動すること」が苦手になってしまうケースがあります。「極端に強い自己主張」をするようになり、わがままな性格になってしまう可能性もゼロではありません。

また、モンテッソーリ教育は屋内での活動が多く「運動不足」になりがちだという指摘もあるため、スポーツ系の習い事を検討する必要があるでしょう。

さらに、モンテッソーリ教育を行っている施設では、共通のマニュアルが用意されているわけではないため、「教育のレベルは配属されている先生任せ」の一面があります。失敗しないためにも、事前に「施設環境」と「先生の教育方針や人柄」を調べておくことが大切です。

まとめ

モンテッソーリ教育は、子どもの自主性を尊重して個性を伸ばす教育です。歴史があり、教育の目的も明確であるため、モンテッソーリ教育を取り入れている幼稚園や保育園がいくつもあります。

モンテッソーリ教育でいう「お仕事」は大きく5分野に分かれており、日常生活の練習や感覚、言語や算数、文化など幅広い分野を学習できます。

メリットが多い反面デメリットもあるため、自分の子どもをどのように育てたいかによってモンテッソーリ教育を受けさせるかどうか決めましょう。

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