USJより人気? 話題の「ふなばしアンデルセン公園」とは?

USJより人気? 話題の「ふなばしアンデルセン公園」とは?

第44回 今日の注目を紹介! ママニュースアンテナ
世界最大の旅行口コミサイトとして知られる、トリップアドバイザー。先日、同サイトが発表した「日本の人気テーマパーク トップ10」が話題を呼んでいる。口コミを元にした独自の集計システムではじき出したというこちらのランキング、1位は「東京ディズニーランド」、2位は「東京ディズニーシー」と順当な結果だが、3位に「ふなばしアンデルセン公園」という、決して全国区とはいえないスポットが食い込んでいるのだ。

「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(4位)、「富士急ハイランド」(5位)といった名だたるテーマパークを抑え、堂々のベスト3入りを果たした「ふなばしアンデルセン公園」。加えて、アジア全体のランキングでも10位に輝いたというから驚きだ。

●突然の脚光に、地元民からは戸惑いの声も

この意外すぎる選出に、地元民とおぼしき人たちのTwitterでは

「トリップアドバイザーでふなばしアンデルセン公園が3位になって嬉しいけど、そしていいところだけど、間違っても飛行機や新幹線に乗って来る人が出てきませんように。あくまで地元のローカルな公園です」

「アンデルセン公園ねぇー 地元では有名ですがww」

「ふなばしアンデルセン公園が世界の口コミランキング『日本のテーマパークランキング』でUSJを抑え堂々3位わろた。地元のちょっとした公園ってイメージしかないんだが」

「アンデルセン公園がなぜ人気3位なんだ わからん、しかも地元すぎる」

など、地元の憩いの場が有名スポットと肩を並べた喜びよりも、どちらかというと戸惑いの声の方が多く挙がっていた。

では、ふなばしアンデルセン公園とは、いったいどんな場所なのか?

所在地は千葉県船橋市。河川と農地、山林が多くを占める自然豊かな金堀地区に、30.3haもの広大な敷地を使って造成されている。なお、「アンデルセン」の名は、童話作家のアンデルセンが由来。アンデルセンの出身地・デンマークのオーデンセ市と船橋市が姉妹都市である縁から命名された。

園内は「ワンパク王国ゾーン」「メルヘンの丘ゾーン」「自然体験ゾーン」「子ども美術館ゾーン」「花の城ゾーン」の5エリアに分かれていて、小動物とのふれあい、木工教室など様々な体験ができる。特に、自然の中で楽しむアスレチックの遊具は100種類とかなりの充実ぶりだ。さらに、約800本の桜のほか、チューリップ、コスモスなど美しく整えられた季節の花壇も見どころのひとつとなっている。

なるほど、確かに大人(一般)900円、小・中学生200円という価格を考えれば、かなりの満足感を得られそうな充実ぶりではある。現にトリップアドバイザーの口コミでも、コストパフォーマンスの高さと、1日ではとても遊びきれない多彩な魅力を評価する声が目立った。

こうした地元で深く愛される、いわば穴場的なスポットは全国にまだまだ眠っているはず。SNSを介した口コミ全盛の時代だけに、地域の身近な遊び場が突然スポットライトを浴びるなんてケースが、今後も出てくるかもしれない。
(文・前田智行)