保育士が教えます!食べることで赤ちゃんの好奇心を育てるコツ

保育士が教えます!食べることで赤ちゃんの好奇心を育てるコツ

この記事では、保育士の中田馨さんが食育についてお話しします。授乳で始まる赤ちゃんとのコミュニケーションについて、離乳食期は安心できる環境で食べることにチャレンジすること、最後に楽しい環境で食事を楽しむことについて紹介しています。

こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。今日は「食べる」ということをもっと深堀していこうと思います。私たちが普段何気なくしているこの「食べる」という行為。でも、赤ちゃんにとってはすべてが初体験になります。その初体験を楽しいものにして、赤ちゃんの「食べる」好奇心を育てましょう。

授乳から始まる親子のコミュニケーション

赤ちゃんが生まれてから一番最初に感じることのできる親子のコミュニケーションが「授乳」です。特に新生児の赤ちゃんは、1日に何度も授乳し、ママのにおい、声、体温、表情などを感じています。そしてこれが「私のママなんだ」と認識していきます。

授乳をすることは、おなかを満たすだけでなく「暖かい」「心地が良い」「安心」という感覚を与え、情緒が安定します。この授乳の経験は、赤ちゃんの心が健やかに育つ最初の土台なのです。

安心できる環境で食べることにチャレンジ

ママとの安心感の中での授乳の経験をしてきた赤ちゃんは、生後6ヶ月頃になると、これまでの「飲む」とは違う「食べる」ことにチャレンジしていきます。ここでママの心得としては 《食べる量や栄養は少し横に置いておいて、安心できる環境を用意する》ということです。

赤ちゃんにはすくすくと成長してもらいたいですから「たくさん食べて大きくなってほしい」と思うのは親心です。もし、赤ちゃんがあまり食べてくれなかったら「大丈夫かしら?栄養は足りているかな?」と思うのも当然の話です。でも、ママが不安になると赤ちゃんにも伝わってしまいます。

まずは、赤ちゃんが安心できる食空間をつくってあげることが大切です。そして、離乳食期は、《安心できる空間の中で、食事を食べる練習をする期間》ととらえることが大切です。

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