<電子レンジには大きく4つのタイプがある>
単機能電子レンジ
シンプルに加熱する機能に特化した従来からある電子レンジです。レトルト食品やお弁当を温める、冷凍食品を解凍する、ミルクや日本酒など飲み物を温めるといった使い方しかしないのであれば、このタイプで十分です。一番シンプルなものであれば1万円以下で購入できます。
オーブンレンジ
電子レンジにヒーターの熱で加熱するオーブンが加わったのがオーブンレンジです。単機能電子レンジではできない食パンのトーストや、焼き目を付けるグラタンやお肉のグリルなどの調理も可能になります。
スチームオーブンレンジ
オーブンレンジの庫内にお水をセットすることで水蒸気を発生させ、茶碗蒸しやプリンといった蒸し料理が簡単にできます。
過熱水蒸気オーブンレンジ
通常、水蒸気は約100度となりますが、その水蒸気を100度以上に加熱して調理します。揚げ物を油を使わないノンフライで調理ができたり、加熱時に塩分や脂分を落とすことができるので、ヘルシー志向の方にもオススメです。ただし、電子レンジの中では最高級の部類となります。
<センサーのタイプも要チェック>
電子レンジやオーブンで食品を温める際、自動的に加熱具合を調整するために検知センサーを搭載していますが(一部の単機能電子レンジには非搭載)、センサーのタイプによって精度はさまざまです。
重量センサー
温めるものの重量で加熱具合を調整します。重量の重い食器に入れて温めると、必要以上に加熱してしまうので注意が必要です。
温度センサー
オーブンやグリルを使用する際に庫内の温度を感知するセンサーです。
湿度(蒸気)センサー
食品から出る水分(蒸気)量などから温め具合を判断するセンサーです。ラップなどをしていると正確に計れなくなり、加熱しすぎてしまう恐れがあります。
赤外線センサー
赤外線を使って食品の表面の温度を測定するタイプのセンサーです。ほかのセンサーに比べ精度が高いですが、その分、上位機種にのみ搭載されていることが多いです。
<そのほかのチェックポイント>
設置場所と扉の開き方の注意点
特にオーブン機能を搭載しているレンジは、庫内だけでなく天板、側面、背面も熱を持つため、壁に近づけすぎると放熱もできず危険ですし故障の原因にもなります。また底面も熱くなりますので、冷蔵庫の上などに設置を考えているのでしたら、設置しても大丈夫なのか、取扱説明書などで事前に確認しておきましょう。
冷蔵庫の上などに設置する場合には、電子レンジの扉の開き方もしっかりチェックしましょう。電子レンジには縦に開くタイプと横に開くタイプがありますが、縦に開くタイプですと、あまり高い場所に置くと扉がじゃまになり食品の出し入れがしにくくなります。
<メーカーごとの特徴を捉えてご家庭に合った電子レンジを選びましょう>
特に過熱水蒸気機能を搭載したモデルは、各メーカーとも力を入れて開発していて、それぞれの特徴が見て取れます。パナソニック、日立、東芝、シャープといったところが電子レンジの主なメーカーとなりますが、どういう料理が得意なのか、どんな特徴があるのか、各社のウェブサイトや家電売り場のパンフレットなどを見て、比較検討してみるのがよいでしょう。思い通りの電子レンジを見つけられたら、料理がもっと楽しく、楽になること請け合いです。