扇風機を選ぶ時にチェックすべきポイント
扇風機のタイプをチェック
羽根つき扇風機
羽根が回って風を起こす、「昔ながら」の扇風機。機能はそれほど多くありませんが、比較的安価なのが特徴です。
羽根なし扇風機
羽根がついておらず、空気を吸い込んで風を生み出すタイプの扇風機です。スタイリッシュなデザインと安全性が魅力です。
送風機
体に風を当ててくれる扇風機とは違い、部屋の空気を循環させることが目的。
サーキュレーター
送風機と同様の役割ですが、より個人宅で使いやすいタイプ。使い方によっては、節電に役立つ場合も。
USB送風機
USBポートに差して使えるタイプ。コンパクトなので置き場に困らず、オフィスで使うこともできます。
冷風機
小型のエアコンで、室内機と室外機が1つになっているタイプのこと。後ろから熱風が放出されるため、排熱ダクトを使う必要があります。
扇風機の設置タイプをチェック
据置き型
床やテーブルなどに置いて使う、もっとも一般的なタイプ。
卓上型
机の上などに置いて使うことのできる小型の扇風機。持ち運びやすい一方、置くためのスペースが必要という点もあります。
クリップ型
クリップの付いた小型の扇風機で、机や棚などに取り付けることができます。
壁掛け型
壁に掛けて使うため、場所を取らずに設置できるタイプです。子どもの手が届かず安全というメリットも。
モーターをチェック
DCモーター
最新型のモーターで、消費電力の少なさと運転音の静かさ、風の強さを細かく調整できる点が特徴。最新型の高級扇風機に多く見られます。
ACモーター
従来のモーターで、手頃な価格で操作が簡単というメリットがあります。ただしDCモーターに比べると消費電力が大きく、運転音がうるさいという難点も。
機能をチェック
チャイルドロック
子どものいる家庭でも使えるよう、誤作動や事故を防ぐチャイルドロックの機能は必須。小さな子どもやペットがいる方は、こちらの機能付きのモデルがおすすめです。
コードレス
家の中はもちろん外出先や車の中など、コンセントがない場所でも使えるタイプです。
温度センサー
センサーが室内の温度を感知し、風量をコントロールすることで温度を調整してくれるタイプ。
湿度センサー
こちらはセンサーが湿度を感知してくれるタイプです。上記の温度センサーと一緒に付いていることが多い機能です。
2019年の扇風機のトレンドは?
扇風機のトレンドは、今年も「節電」「省エネ」などのキーワードが有力です!
近年は扇風機をエアコンと併用して使う方が増えています。そうすることで室内の空気が早く循環するようになり、エアコンの設定温度をそこまで低くしなくても、十分な涼しさを感じられるようになるようです。こうすると電気代を節約できるだけでなく、エコにも役立って一石二鳥ですね!
今年もその流れは続き、消費電力の少ないDCモーターを搭載した扇風機がますます人気になってくるでしょう。
また、リビングになじみやすい落ち着いた色合い・質感のものや、スタイリッシュなタワー型のもの、一見すると扇風機とは思えない形状のものなど、デザイン性のある扇風機もさらに増えてきそうです。
人気の扇風機メーカー
ダイソン
言わずと知れた、羽根なし扇風機のパイオニアでもあるメーカー。扇風機とは思えないようなスタイリッシュなデザインが特徴です。見た目だけでなく、風の質やパワフルさにこだわった扇風機が多くあります。
東芝
「風量自動コントロール機能」や「温湿度センサー」など、嬉しい機能のついた扇風機が多いメーカー。2011年度に省エネ大賞を受賞した人気モデル「SIENT(サイエント)」シリーズも東芝の製品です。
日立
お手頃価格のものから「リビング扇」シリーズなどワンランク上の扇風機まで、数多くのラインナップを有するメーカー。組み立て不要ですぐに使えるタイプが多く、その便利さが好評です。
パナソニック
パナソニックの扇風機は個性の豊かさが特徴。真上を向くハイポジションタイプから、超高級なプレミアム扇風機、話題になった「創風機Q」などの球体タイプまで、さまざまなニーズにこたえる製品を展開しています。
シャープ
シャープの扇風機は、プラズマクラスター搭載モデルが多いのが特徴。またミドルエイジの体臭を消臭できるモデルなど、「こんな機能があるんだ!」と驚いてしまうような扇風機が発売されています。
YAMAZEN
コスパの良さが特徴のメーカー・YAMAZEN。種類や機能も非常に豊富で、扇風機の上部に操作部がついた「ハイポジション扇」など、かゆいところに手が届く製品が特徴的です。
静音・省エネなDCモーター扇風機のおすすめ3選
シャープ「ハイポジション・リビングファン PJ-H3DS」
まずはスタンダードで人気のモデルから。こちらの扇風機は、特殊な羽根「ネイチャーウイング」を採用しています。羽根のくびれとうねりを使うことで、ムラが少なく心地いい風を作り出すことが可能に。風に当たったときの“だるさ”が抑えられるという、嬉しい作りになっています。
プラズマクラスターも搭載されており、多機能なのに高価すぎない1台です。
YAMAZEN「ハイリビング扇風機 YHR-CKD35」
高コスパが特徴のYAMAZENからは、リーズナブルで使いやすいこちらの扇風機がおすすめです。
羽根は35cmと、他の扇風機に比べてやや大きめ。そのため消費電力はそのままに、風量を多く感じることができます。
また静音モードもついているので、就寝時にもぴったり。他にもリズム風機能や、前回の運転終了時の設定を記憶してくれる「メモリー機能」も搭載されています。
「いい扇風機がほしいけれど予算は少なめ……」という方に最適の1台と言えるでしょう!
日立「らくらく扇 HEF-DC6000」
こちらは高品質・ハイクラスな1台。
風量も8段階で調節でき、自然に感じられる穏やかな微風「うちわ風」から、パワフルで強めの風まで実現可能です。
さらに特徴的なのは、温度センサーがついていること。室温を感知し、自動で風量を切り替えてくれる優れものです。
操作部には表示パネルがついており、タッチキーで簡単に操作できます。
リーズナブルなACモーター扇風機のおすすめ3選
シャープ「リビングファン PJ-G3AS」
シンプルで使いやすい、スタンダードな扇風機です。
お手頃価格ながらプラズマクラスターを搭載しており、空気清浄もできるうえ、衣類の生乾き臭、汗・タバコ臭も消臭できるそうです。
「リズム風機能」では、自然風のようなやさしい風を作り出すことにより、通常の送風にゆらぎをプラス。風量も3段階で調整できます。
ACモーター搭載ですが、運転音は割と静かだと評判です。
パナソニック「リビング扇 F-CR325」
こちらのモデルは、パナソニック独自の「1/fゆらぎ」の風を採用しています。自然風のような強弱のある風を作り出すことで、心地よいと感じられる風を実現。
さらに歴史あるメーカーならではのこだわりも。送風技術を磨き続けて100年以上のパナソニックが開発した「なめらか気流7枚羽根」は、空気抵抗の少ない流線型の形状で、なめらかな風を生み出します。
YAMAZEN「リビング扇風機 YLT-AG301」
YAMAZENの「30cmリビング扇風機」シリーズは、超お手頃価格でとても人気です。操作部もシンプルで、タイマー設定ボタンと風量調節ボタンがついているのみ。お子さんや高齢の方でも簡単に使えることでしょう。
このモデルは「この価格で十分な使い心地」という口コミも多く、高級扇風機の多機能さは求めていない方、リーズナブルで使いやすい扇風機がほしい方に最適です。
羽根なし扇風機のおすすめ3選
ダイソン「Pure Cool 空気清浄タワーファン TP04」
ダイソンの羽根なしタワー型扇風機の中でも、最新型のモデルです。
「空気清浄タワーファン」という名前ですが、夏はもちろん扇風機としても使えます。空気清浄の性能は、PM0.1レベルの微粒子も捕らえられるほど。空気の汚れ具合を感知して、自動で清浄してくれます。350度の首振りも可能なので、きれいな空気を部屋のすみずみまで届けられます。
羽根がない分小さなお子さんにも安全で、音も非常に静かです。
ダイソン「Pure Hot+Cool link 空気清浄機能付ファンヒーター HP03」
同じくダイソンの羽根なしタワー型扇風機ですが、こちらは温風も出せるというモデル。空気清浄機・扇風機・ヒーターの3役をこなしてしまう、超ハイスペックな1台です。1年を通して使用できるので、片付ける手間も場所もいらず便利ですね。
空気の質にこだわりたい方、高品質な空気清浄機がほしい方に向いているでしょう。
パナソニック「創風機Q F-BP25Z」
変わった形が特徴的な「創風機Q」シリーズのスタンダードタイプ。
球体にいくつもの穴が開いたデザインで、側面の穴から吸い込んだ風を、中央にある穴から約7倍にして排出する仕組みです。直線的でパワフルな風が特徴ですが、「1/fゆらぎ」の風も採用しているため、心地よい風を出すことももちろん可能。
スタイリッシュなデザインなので、インテリアとしても使えそうです。
こちらのシリーズにはLEDを搭載したモデルや、首振りスタンドを搭載したモデルもありますよ。
タワー型の扇風機のおすすめ3選
日立「スリムファン HSF-DC930」
扇風機のためにあまりスペースを取りたくない方は、タワー型がおすすめ。
こちらのモデルは、タワーの内部をスイングさせることで風を送り出しているため、首振りの動作がなくスマートです。さらに温度センサーが搭載されているので、室温を感知し自動で風量を調整してくれます。
リズム運転やおやすみ運転などのモードもあるため、生活シーンに合わせて活用できそうです。
東芝「タワー型扇風機 F-DTW70」
こちらのタワー型扇風機は、12段階もの風量調節が可能。高原に吹く風をイメージして作られた「ランダム風」も搭載しているので、風の質にこだわる方にもおすすめです。
縦サイズは125cmと、他のタワー型扇風機に比べてやや高さがあります。より広範囲に風を送ることができるほか、使用する場所に合わせて最大9cmの高さ調整ができ使いやすいでしょう。
タイマー機能や減灯&消音モードもついているので、寝室で使うのにも向いています。
YAMAZEN「ハイポジションスリムファン YSR-WD90」
リーズナブルでシンプルなタワー型扇風機。送風口が高い位置にあるので、椅子に座っている時や、立ち仕事をしている時に最適です。
お手頃価格ながら静音モードや、前回の運転終了時の設定で運転を開始する「メモリー機能」も搭載されています。
使い勝手がよく比較的買いやすい価格のため、「多機能は求めていないがタワー型がほしい」という方にぴったりの1台だと言えるでしょう。
素敵な扇風機で快適な生活を!
扇風機には機能の違いに加えて、形状やモーター、デザインなど、さまざまな違いがあることがわかりました。重視するのはリーズナブルな価格か、消費電力の少なさか、羽根なしタイプの安全性か……。
その人が優先したいポイントによって、「どのような扇風機を選んだらいいか」が大きく変わってきます。
いろいろな扇風機をご紹介してきましたが、みなさんはどういった機能に惹かれましたか? この記事を参考に、おうちに合う1台を見つけてくださいね!