医師が教える、1歳からの離乳食と歯磨きで工夫するといい4つのこと

医師が教える、1歳からの離乳食と歯磨きで工夫するといい4つのこと

離乳食に関してお口の発達の観点からみる、適切な進め方を日本歯科大学の田村先生が解説します。今回は1歳~1歳6カ月ごろの赤ちゃんにみられる、前歯でのかじり取り、手づかみ食べからスプーンへの移行、歯磨きについて大切なポイントをお話ししていただきました。離乳食や歯磨きの悩みを解決するヒントがあるかもしれません。

ポイント④:歯磨きは奥からが◎。嫌がる場合はココをチェック!

歯磨きは前歯がはえてきたら始めましょう。赤ちゃんをゴロンと寝かせて頭をママの膝ではさんで上から見るのが見えやすいと思います。

おすすめは奥から!

口の中は上の前歯の歯茎あたりと上あごの後ろが敏感です。お口を開けてほしいときに、上あごの後ろを触ると嫌がって開けてくれないことがありますが、ほっぺの口の角から指を入れて奥の歯茎のあたりをひっぱると開けてくれると思います。奥の歯茎はあまり敏感ではないので、歯磨きをするときは奥からはじめて敏感なところは最後にするのがおすすめです。

歯磨きを嫌がる場合は、痛いところを磨いている可能性がある!

上述したことを気を付けていても、歯磨きが嫌という赤ちゃんもいると思います。そのような赤ちゃんには、まず指で歯茎をマッサージしてあげてちょっとリラックスさせてから歯磨きをするとよいかもしれません。どうしても嫌がる赤ちゃんであれば、指にガーゼを巻いてこするだけでもよいでしょう。格闘して無理やり磨こうとすると歯磨きが嫌になってしまいその後に響いてしまいます。

また、上唇と歯茎をつなぐ「すじ」である上唇小帯(じょうしんしょうたい)に歯ブラシがあたると痛いので、赤ちゃんが歯磨きを嫌がる場合は、ママが上唇小帯を磨いてしまっていないかチェックしましょう。

できれば歯磨きは食事のたびに行うのが良いですが、難しい場合は最低でも寝る前に1回は行いましょう。

まとめ

赤ちゃんにはできるだけ色々な食べ物を食べてほしいと思うママやパパは多いと思います。ですが、どうしても食べたくないという赤ちゃんもいるでしょう。赤ちゃんが元気で、体重も増えているようなときは大きな問題ではないことが多いです。ママやパパはパーフェクトでないことを受け入れることも大切です。もし、心配なほど食べないという場合(元気がない、おしっこが出ないなどの場合)はお住いの地域の栄養士さんに相談してみましょう。

監修者:医師 教授 田村 文誉

昭和大学歯学部入局後、歯学博士を取得。その後、米国アラバマ大学歯学部へ留学。帰国後は日本歯科大学に入職し、講師やマタニティ歯科外来、口腔リハビリテーション科科長などを経て、現在、日本歯科大学教授。

関連記事:

配信元

ベビーカレンダー ロゴ
ベビーカレンダー
『ベビーカレンダー』は、赤ちゃんの成長に合わせて一人ひとりに必要な情報を、毎日個別にカスタマイズしてお届けする、妊娠・出産・育児の情報サイトです。 妊娠してから1歳までのお子さまを持つかたに向けて、毎日新しい、役立つ情報をお届けします。 日めくりカレンダーを毎日めくるように、『ベビーカレンダー』を、ぜひ毎日ご活用ください。
『ベビーカレンダー』は、赤ちゃんの成長に合わせて一人ひとりに必要な情報を、毎日個別にカスタマイズしてお届けする、妊娠・出産・育児の情報サイトです。 妊娠してから1歳までのお子さまを持つかたに向けて、毎日新しい、役立つ情報をお届けします。 日めくりカレンダーを毎日めくるように、『ベビーカレンダー』を、ぜひ毎日ご活用ください。