24時間点滴地獄の入院生活
入院後は、「24時間点滴」と「安静」が指示されました。子宮の収縮を抑えるために張り止めの薬を24時間点滴で入れ続けます。
ずっと針が刺さっていることや、生活すべてに点滴がついてくることが、大きなストレスになりました。寝返りをうつのも大変。夜中でも点滴がなくなるとアラームがなって起こされてしまいます。ずっと点滴を刺していた左腕はボロボロになってしまいました。また、点滴の副作用で、動悸やほてり、倦怠感などがあり、慣れるまでは大変でした。
そんな入院中の私を支えてくれたのは、同じく切迫早産で入院している人たちのブログでした。私もブログに日記をつけ始め、コメントで励ましあいながら一日一日が過ぎるのを待っていました。
安静が鍵となる入院生活では、食事・洗面・トイレ以外はベッドで寝たきりです。もちろん湯舟に浸かることはできず、シャワーは週に1回程度。とにかく暇な生活でした。ポケモンのゲームを最初から進めたり、マンガを読んだりして過ごしました。気兼ねなくスマホを使えるようにと、夫がポケットWi-Fiを準備してくれたのが助かりました。
いま思い出しても長くてつらい入院生活でしたが、「できる限り長くおなかの中で息子を育てて、元気に産んであげたい!」という思いが一番の原動力でした。
退院した翌日に陣痛…無事出産!
正産期の時期である妊娠37週を目標としていた入院でしたが、妊娠36週5日に退院することができました。その日はずっと食べたかった焼肉を両親にご馳走してもらいました。夫も実家に泊まりに来てくれて、もう赤ちゃんがいつ生まれてきてもいいぞ! と意気込み、産後の入院準備をして眠りにつきました。
すると翌日の朝から生理痛のような痛みが。すぐに陣痛間隔を測ってくれるアプリを起動しました。15時ごろからはうなってしまうくらいの痛みに。そして痛みの間隔が10分以下になったので病院に電話し、16時に入院しました。
その後、順調にお産が進み、23時に出産! 子宮頸管が短かったからか、初産婦にしては短めの8時間という分娩所要時間でした。
安静生活が長く筋力が落ちてしまっていたため、お産のときにうまくいきむことができず、最終的には吸引分娩になりましたが、息子は元気な泣き声をあげて生まれてきてくれました。すぐ安静にするように、すぐ里帰りするように、すぐ入院するようにと、適切な判断してくれたそれぞれの先生に感謝です。
著者:ならきち
1993年生まれ。埼玉県出身。企業の広報担当として会社員生活を送るが、多膿胞性卵巣症候群とPMDDを患い約二年間で退職。その後妊娠し、2019年1月に息子を出産。現在は専業主婦で、初めての子育てに奮闘中の一児の母。趣味はブログを書くこと。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
配信: ベビーカレンダー(パパママ)