●おかずにならない派「おいしいけど、おかずではない」
まずは、おかずにならない派。同じ味付けの練り物ばかりでは、おかずとしての評価は低い。特に、薄味のおでんの場合はなおさら。白飯をおいしく食べるためには、油ものや塩っ気があるような、味がしっかりついているものが好まれるようです。おでんは、おやつや間食用、お酒のつまみとしてなら、文句のない料理と言えるのかもしれません。ネット上にも、おかずとして認めないコメントが数多い。
「おでんをおかずにご飯を食べるのは認めない。絶対にだ!」
「シチューとおでんはご飯のおかずじゃないと思う」
「なんでおでんをおかずと判断するのか本当に疑問」
「かぼちゃの煮つけとおでんは、おかずとして機能してないことにいい加減気づいてほしい」
●おかずになる派「おでんはおかずにも汁物にもなる!」
おかずになる派としては、大根や餅入り巾着、練り物、タコ、昆布などの豊富な具材が入っており、それだけで白飯をおいしく食べられるのだとか。さらに、出汁の効いた汁は汁物にもなるため、おでんと白飯さえあればそれだけで満足できる人もいるそう。
「私はおでんでご飯もめっちゃすすみます」
「おでんは立派なおかず」
「ホワイトシチューもおでんもコロッケもおかずだしお好み焼きもおかずです」
「ウチも基本おでんはおかず。おでんの日はおでんしか出ない!」
この議論に関しては、どちらが正しいというものではありません。しかし、解決策として、おでんの日には白飯にふりかけをかけて食べる人や、白飯をおにぎりや海苔巻き、炊き込みご飯にすれば良いのでは? という意見もあります。また、漬物のような簡単な副菜をプラスするだけで、白飯も食べやすくなるかもしれません。
もしも、家族のなかに“おでんはおかずにならない”派の人がいるようであれば、白飯が食べやすくなるように工夫をしてみると良さそうですね!
(文・奈古善晴/考務店)