低月齢の頃はママも赤ちゃんも不慣れでおっぱいを上手に飲めないことも多いもの。おっぱいの大きさによって、授乳の仕方が変わるって知っていましたか? たっぷり飲んでもらうためのコツをベビーカレンダーの助産師に相談コーナーでおなじみの宮川さんに教えてもらいました。
大きいおっぱいを与えるときの抱っこは?
おっぱいのくわえ方の基本は、ママの乳首が赤ちゃんの上あごに向かうようラクにおっぱいをくわえること。でも、おっぱいが大きいと重みで乳首が下向きに。下からすくい上げるように抱っこするとママの乳首をラクにくわえることができるため、横抱きやフットボール抱きがおすすめです。
横抱きでの授乳のポイント
1)ママのおっぱいと赤ちゃんの口の高さが合うようにママの膝の上に授乳クッションなどを膝の上におきます。重ねたタオルなどでもOKです。
2)ママと向き合うように赤ちゃんの体を横向きにします。この時、赤ちゃんの耳、肩、おしりがまっすぐになるように抱っこします。こうすることで赤ちゃんの口から胃までがまっすぐになり、スムーズに飲みやすくなります。
ママのおなかと赤ちゃんのおなかがつくように引き寄せて、ママの乳首を赤ちゃんの口に含ませます。赤ちゃんの顔は少し上を向いた状態だと飲みやすいですよ。
フットボール抱きでの授乳のポイント
1)横抱きにした後、授乳クッションごと赤ちゃんを吸ってもらうおっぱい側の脇にスライドさせます。脇にずらしたときに授乳クッションなどが浮いたり、ずり落ちないようにタオル等であらかじめ高さ調節をしておきます。クッションがない場合は、重ねたタオルだけでも大丈夫です。乳首が下向きになっているので、下から吸いあげられる高さがベストです。
2)横抱き同様に赤ちゃんの耳、肩、おしりがまっすぐになるように抱っこします。このとき、赤ちゃんの体がやや仰向け気味になるように、赤ちゃんの首と背中をママの腕と手で支えます。姿勢が安定したら、赤ちゃんの口にママの乳首を含ませます。
乳首をまっすぐ吸えるよう、ママの手でおっぱいを支えながら飲ませるとさらに飲みやすくなりますよ。
姿勢を見直すだけで、赤ちゃんがママの乳首をしっかり加えることができ、乳首に舌を絡めてしごきやすく! ゴクゴク飲んでもらいやすくなりますよ。最初は色々な角度を試してみて赤ちゃんとママのベストポジションを見つけてくださいね。
監修者:助産師 特定非営利活動法人だっことおんぶの研究所認定 ベビーウェアリングコンシェルジュ 宮川めぐみ
2001年京都第二赤十字看護専門学校卒業、2002年国立病院東京医療センター附属東が丘看護助産学校助産学科卒業。産科病棟にて約12年間助産師として勤務し、多くの妊産婦、褥婦、新生児のケアに関わる。2013年に退職後パリで数カ月過ごし、自分自身と向き合う。大切にしていきたいことなどに気づいて「lier」を立ち上げ、個人の活動を開始する。現在、東京23区内で新生児訪問、母乳育児相談を中心に母子のケアに携わる。
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