マンネリ解消法3:取り分け離乳食をする
大人の料理から取り分けができないかを考えてみましょう。私がおすすめする取り分け離乳食は「大人の汁物から取り分ける」方法。だしで赤ちゃんが食べられる野菜を煮て、軟らかくなったら離乳食に取り分け、残りの鍋の中身を大人の味つけにします。とってもラクなのでぜひ作ってみてくださいね。
ラクに栄養満点の献立を考える2つの方法
離乳食の献立を考えるときには、やはり栄養のことも考えたいところ。栄養バランスを細かく考えるのは、栄養士でなければ難しいところです。私が取り入れている方法はたった2つだけです。
赤・白・黄・緑・黒の食材を取り入れる
1食の献立にこの5色の食材を取り入れます。そうするだけで自然と栄養バランスが取れます。例えば、赤は鶏ささみ、白はおかゆ、黄色はかぼちゃ、緑はほうれん草、黒はひじきのように考えます。
この食材を使って私が1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)の献立を作るなら、こんなメニューになります。
●おかゆ
●ほうれん草と玉ねぎのお味噌汁
●鶏ささみのチーズ焼き(青のりかけ)
●かぼちゃとひじきの煮物
炭水化物、ビタミン、ミネラル、たんぱく質が入った、彩りキレイな献立が出来上がります。
肉、魚、大豆製品、卵を順に取り入れる
1週間の献立を考えるときは、メインになるたんぱく質の食材を何にするかを考えるとラクになります。肉、魚、大豆製品、卵を順番にメニューに取り入れると、マンネリしにくくなります。
例えば、1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)の3日分のメインになるたんぱく質を考えてみましょう。
【1日目】
朝:絹ごし豆腐 昼:鶏ささみ 夜:白身魚
【2日目】
朝:卵 昼:木綿豆腐 夜:牛肉
【3日目】
朝:赤身魚 昼:鶏ひき肉 夜:木綿豆腐
この時、大人のメニューに使うたんぱく質を赤ちゃんの離乳食にも使うようにすると、わざわざ赤ちゃんのためだけに食材を買わなくてもすみます。
離乳食は食べる練習期間ですが、食べられる食材とたくさんの出会いをする時期でもあります。いつも同じ食材を同じ調理方法で食べるのではなく、いろんな食材をさまざまな調理法で食べる経験を赤ちゃんにさせてあげてくださいね。
著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
配信: ベビーカレンダー(レシピ)
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