●年末年始のバーゲンの特徴を押さえ、上手に買い物を
まず押さえておきたいのは、年末と年始ではバーゲンの意味合いが異なるということ。一般的に年末のそれは「その年に売れ残った商品を一掃する」ためのもので、年始は初売りや福袋など、どちらかといえば「縁起物、景気づけ」の性格が強くなります。
そのため、シーズンごとに入れ替わりがあるもの、たとえば秋冬のアウターやブーツ、消費期限がある食料品や化粧品、さらには「一点モノ」などは年末に割引率が高くなるのが一般的。もし、前々から目をつけているアイテムがあるなら売り切れてしまう前に、できれば年末のバーゲン開始と同時に購入するのがいいでしょう。
ただし、ここでバーゲンの雰囲気に煽られアレもコレもと衝動買いしてしまうのは避けたいところです。年末のセールでは、どうしてもほしいお目当てのアイテムだけを購入し、年始の初売りに向けてお金を残しておくこと。というのも、各百貨店では年始の初売りに向けて「目玉商品」を温存している可能性が高いからです。人気ブランドの豪華な福袋は当たりはずれもありますが、掘り出し物に出会う楽しみは年始のバーゲンならではの魅力です。
つまり、年末のバーゲンでは確実にゲットしておきたいものを、年始のバーゲンでは掘り出し物を狙うのがセオリー。
一方で、モノにこだわらないのであれば、バーゲンの後半がねらい目。一般的に、バーゲンは後半になるにつれて値引き率が高くなり、最終的には70~80%OFFで「たたき売り」されることも珍しくありません。もちろん、売れ残りですのでモノ自体の良し悪しは選べなくなりますが、部屋着や普段使いのシャツなど、それほど優先度が高くないアイテムはバーゲン期間の終了ギリギリを狙うといいでしょう。
(前田智行)