赤ちゃんの食欲がアップするってホント? 家族と一緒の食事が食育に

赤ちゃんの食欲がアップするってホント? 家族と一緒の食事が食育に

この記事では、離乳食インストラクターの中田 馨さんが家族と一緒に食事をするメリットを紹介しています。食の細い赤ちゃんにおすすめなのが、大人と一緒に食卓を囲むこと。たとえ食べているものが違くても、同じ時間に同じテーブルで食べることは赤ちゃんにとっては、今までと違うお食事タイムになって食欲もアップするそうです。

こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。

5~6カ月ごろ(離乳食初期)・7~8カ月ごろ(離乳食中期)は赤ちゃんの生活リズムに合わせて離乳食を食べることが多かったと思いますが、3回食になる9~11カ月ごろ(離乳食後期)からは、少しずつ家族の食事と同じ時間に離乳食を食べることをおすすめします。

赤ちゃんの離乳食と家族の食事時間を一緒にすることでメリットがたくさんあるからです! 今日はその4つのポイントをお話ししますね。

大人と一緒の時間に食事をする4つのメリット

家族と一緒に食事をすることで、赤ちゃんの食欲や意欲を増進させてくれます。

1.食に興味を持つ

家族の食べているメニューはどんなんだろう? どんな香りがするんだろう? どんな雰囲気で食べているんだろう? 赤ちゃんは五感を働かせながら、赤ちゃんは食に興味を持ちます。

2.食べることの楽しさを味わう

誰と一緒に会話をしながら食べると大人も楽しいですよね。赤ちゃんも一緒です。家族と一緒に食べることでいつもの離乳食がさらにおいしく感じることができます。

3.苦手な食材に興味を持つ

赤ちゃんに苦手な食材があったとしても、家族がおいしそうに食べている姿を食卓で見せ続けていることで、その食材に興味を持つことがあります。わが家の子どもたちは、それでいろいろな食材が食べられるようになりましたよ。

4.スプーンやお箸に興味を持つ

9~11カ月ごろ(離乳食後期)、徐々に手づかみ食べが始まります。赤ちゃんは手づかみ食べをしながら、1歳に近づくにつれてスプーンに興味を持ち始めます。そして、自分も持てるようになるとうれしくて仕方ありません。

パパやママがスプーンやお箸をどう使っているのか? 赤ちゃんは観察して、興味を持っていますよ。

大人のごはんをほしがったら?

家族と一緒に食べ始めることで、赤ちゃんが離乳食ではなく家族のごはんを食べたがることがあります。でも、まだ赤ちゃんには食べさせたくないメニューがありますよね。そんなときは、赤ちゃんに食べられないことを伝え、代わりのものを用意します。

とは言っても、赤ちゃんがそれで納得してくれればいいですが、毎回そうはいきません。そんなときは次のことをしてみてください。

・だしや湯ざましで薄めて食べさせる

・赤ちゃんが食べられる部分だけ与える

・赤ちゃんが食べられないものは食卓からなくす

たとえば、大人のメニューからの取り分け離乳食なら、見た目が同じで味が薄めのものを与えることができます。取り分け離乳食も活用してみてくださいね。

生活リズムは各家庭によってさまざまです。赤ちゃんといっしょに食べる時間がなかなか取れない場合は、まずは休日から取り入れてみるなど、無理のないようにしてくださいね。赤ちゃんと一緒に食べることで、家族の食卓が楽しくなるといいなと思います。

著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨

0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。

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