家計簿アプリ(クレジットカード連携)のおすすめ9選、リスク管理法

第8回 あなたは家計簿どうしてますか?
家計簿アプリは、クレジットカードの利用など見えづらくなったお金の流れを正確に把握するために重要な役割を果たします。そのようなサービス向上に伴って生じるセキュリティ面などのリスク管理法と合わせて見ていきましょう。

家計簿アプリとは

手書きするのがおっくうになりがちな家計簿も、アプリを使えば手軽につけられます。レシートをスマートフォンのカメラで撮影するだけで、自動で内容を入力することができますよ。家族と情報共有できる機能もあります。細かい計算が苦手な方や、今まで手書きの家計簿が続かなかったという方にもおすすめです。

家計簿アプリが人気の理由

実際に家計簿アプリを利用する方が増えています。これまでどうしても続けられなかった人でも家計簿の管理が簡単になり、貯蓄へのモチベーションを高めることができるようになっていますよ。以下では、家計簿アプリの特徴を細かく紹介していきます。

クレジットカード・電子マネー・現金がすべて連携できるから

従来の手書き家計簿では、費目別に内容を管理する必要があり、ユーザーをおっくうにさせる要因がありました。家計簿アプリなら、クレジットカードや電子マネー、現金をそれぞれの関連会社と連携し、利用分を自動的に入力することもできるので、とても楽になっています。

電子マネーや複数のクレジットカードも、スマホで管理可能だから

手持ちのスマホ1台で全ての操作が可能な点もメリットの1つです。多数の金融機関やクレジットカード会社と連携しており、使用状況が自動で登録されるので管理が楽です。クレジットカード会社の専用アプリもあり、カード情報の管理や明細チェックを素早く行うことができます。家計簿アプリとの併用で、より効率的な管理が可能になります。

キャッシュレスに欠かせないツールだから

近年、現金を持ち歩かないキャッシュレスの波が大きくなっていますが、家計簿アプリは電子マネーやクレジットカードでの細かい買い物の内容も漏れなく自動管理してくれるという利点があります。自動販売機でも交通系電子マネーが使え、Apple Payの普及で、iDやQUICPay(クイックペイ)などのポストペイ(後払い)型電子マネーも多く出回るようになりました。家計簿アプリは、このようなキャッシュレスの流れに不可欠な管理サービスと言えるでしょう。

家計簿アプリのメリット

家計簿アプリを利用することのメリットは、まずその手軽さにあるでしょう。管理の手間が面倒で続かない家計簿ですが、様々な便利な機能がそれを解決してくれます。

試算やクレジットカードの支払い額が把握できる

現在の預金額やクレジットカードの利用状況が一目で把握できるようになっています。また試算も自動的に行ってくれるので、貯蓄目標に対する改善点なども見えやすくなるでしょう。1ヶ月あたりの支出や引き落とし日、預金残高などのお金の流れの見通しがクリアになります。現金だけではなくなった現代の支出スタイルの中、より細かく正確に把握することは非常に重要なのです。

紙の家計簿と違って続けやすい

家計簿と言えば、細かく手書きで書かれたノートに無数のレシートが貼り付けられている印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。たくさんの作業をこまめに行う必要があったため、どうしても継続が困難になりやすいのが従来の家計簿でした。しかし現在ではスマートフォンで簡単に管理することができ、レシートの内容もカメラで撮影するだけで自動的に取り込んでくれるものも多くあるのです。

デジタルの支払いが自動で反映できる

金融機関と連携可能なアプリは、リアルタイムで支出の状況を把握することが可能です。手書きでの管理に比べると、手軽さは一目瞭然でしょう。銀行、クレジットカード会社、マイルやポイント、電子マネー、証券、公共料金などの情報を一括管理することができます。

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家計簿アプリのデメリット

とても便利でメリットも多い家計簿アプリですが、便利さゆえのデメリットも存在します。

現金の支払いは手動で入力が必要

キャッシュレスに合った家計簿アプリですが、現金での支払いの場合はどうしても手入力が必要になり、多少の手間はかかります。クレジットカードや電子マネーでの決済がまだ不慣れな方にとっては、家計簿アプリの恩恵を十分に受けきれない可能性があります。

家計の状況を見られる恐れがある

オンラインで手早く管理ができる代わりに、セキュリティ対策を万全にする必要があります。例えば、スマートフォンを落として他人に見られると資産状況が丸見えになってしまいますし、購入履歴などから個人情報を特定されるリスクも否定できません。クレジットカードを勝手に使われるといった被害には繋がらない仕組みになっていますが、誰かにデータを見られているかもしれないといった不快感は残るかもしれませんね。

家計簿アプリの情報がもれたときのリスクを減らす方法

万が一、家計簿アプリに登録してある個人情報や資産状況が漏れてしまった際のリスク対策をしておくことも大切です。安全に、安心して便利な機能を存分に使って頂きたいと思います。

銀行口座の登録を複数行わない

対策の1つとして、登録する口座を家計簿管理に必要なもののみに絞るということが挙げられます。給与が振り込まれる口座を登録し、貯蓄用の口座は未登録にしておけば、万が一不正にログインされた場合であっても、全ての情報が漏洩することはないでしょう。さらにリスクを減らすならば、引き落としのかかる口座の預金額を最小限にし、それ以外は貯蓄用の口座に回しておきましょう。

クレジットカードをまめに管理する

オンラインの家計簿アプリを使用する以上、一定の個人情報に関するリスクはどうしても伴ってしまいます。その分、ログインを知らせるメールのチェックや会員ページへの頻繁なアクセスでクレジットカード情報を見て、できる限りのリスク回避をしていく必要があります。

家計簿アプリの種類

種類によって特徴やユーザーとの適性があるので、自分に合うアプリを選び、併用することで最も効率的な家計簿管理が可能になるでしょう。

クレジットカード会社の公式アプリ

カード会社が運営する公式のアプリでは、クレジットカードの利用状況やポイント、キャンペーン情報などを配信しています。クレジットカード単体の支出を素早くチェックできるのもメリットの1つです。

家計簿ソフトのスマホアプリ版

手書き家計簿の電子版のイメージです。クレジットカードや電子マネーの情報を一括で管理することができますが、入力が手動のものだと継続が困難で挫折してしまうパターンが多いかもしれません。

口座連携型の家計簿アプリ

これまで作業の大変さが理由で家計簿を諦めてしまった方に、ベストなソリューションとなるのが口座連携型の家計簿アプリでしょう。多くの金融機関、クレジットカード会社の資産情報を一括で管理することができます。やはり、手入力ではなく自動反映であることが大きなポイントとなりそうですね。

クレジットカードを使いすぎてしまう理由

クレジットカードはしばしば「魔法のカード」と呼ばれることがありますが、現金のように目に見えて減っていくことがないため使いすぎることが多くあります。レシートや領収書のような明細を取得することは可能であっても、日々それらを家計簿で管理することはなかなか難しいですよね。しかし、家計簿アプリはリアルタイムで現在の利用状況を把握することができるので、「見えない」ことによる使い過ぎのリスクを減らせますよ。

クレジットカードを使いすぎないための対策 

現金のように、お金の減少を見える化して危機感を早めに持つことが大切です。クレジットカードの利用状況を自動登録してくれるアプリは非常に効果的ですし、現金支払いであってもレシートの取り込み機能が充実していれば手間なく支出の管理を行うことができます。家計簿アプリは、クレジットカードの内容を可視化してくれる重要なツールと言えます。

家計簿アプリにクレジットカード利用分を記載する方法

家計簿は、毎月の収支を見直すことで経済状況を向上させていくことが可能になりますが、クレジットカードの利用はそれを左右する重要なポイントです。いくつかの方法を参考に、自分に合った形で管理することで円滑な収支管理に繋がるでしょう。

商品の購入日に記載する

ものを購入した日に家計簿を付けることで、「もの」の動きをベースに支出状況全体の見直しを行うことが可能になります。いつ何を購入したかを知ることで、毎月の収支を見直すこともできます。ネックは、購入日と実際の引き落とし日がずれてしまう点です。

メリット

購入したものと金額をすぐに見直すことができるので、無駄があれば次の買い物の反省として生かせます。買いすぎ防止にもなりますし、買い物を現金や複数のクレジットカードを併用している人にとっては、家計簿を見直せばすぐに整理できる方法になります。

デメリット

一般的にクレジットカードは購入日と支払日が1ヶ月ほどずれるため、お金の流れと合わない点がデメリットと言えるでしょう。やり方を詰める場合は、クレジットカードの専用口座を作って購入分を後で入金するということも考えられますが、手間が増えて現実的ではないかもしれませんね。

こんな人におすすめ

いつ何を買ったのか、「もの」をベースとした収支を把握したい人におすすめです。また、その日に入力すればレシートなど利用明細を紛失する恐れも少なくなりそうですね。

引き落とし日に記載する

もう一つは、クレジットカード利用分の口座引き落とし日に家計簿に記載する方法です。お金が実際に動く日に記載することで、残高を把握し「お金」をベースにした収支管理ができるようになります。

メリット

毎月の引き落とし日に家計簿に記載することで、翌月の収支計画を立てやすくなり、どの店舗でどのくらい使ったかなどの情報を大まかに確認することができます。それによって、無駄を抽出して改善に取り組むこともできますね。

デメリット

「もの」の流れを細かく把握することができない点がデメリットとして挙げられます。購入日と店舗の情報しかなかったり、領収書を紛失したりする恐れもあります。クレジット分割払いにした場合や複数利用している場合はさらに管理が困難になります。

こんな人におすすめ

現金の流れを大まかに把握し、家計簿によって経済状況を改善していきたい人におすすめの方法と言えるでしょう。

家計簿をつける上で大切なこと

家計簿は月ごとの収支を確認し、経済状況を向上させて初めて意味のあるものになります。毎日のチェックだけでは成り立たず、食費や交通費、水道光熱費をはじめとする生活費を構成する費目を細かく管理してそれぞれの改善点をピックアップしていく必要があります。

生活費は固定費と変動費にわける

生活費を家賃やローンなどの固定費と、食費や交際費といった変動費に分けることで毎月の収支計画を上手く立てることができます。そこから年間の収支予測ができ、資金計画に具体性を持たせることが可能になるでしょう。

毎月支出の変化をチェックする

節約のために家計簿を始める方も多いですが、毎月の支出をチェックする習慣がつくことで、例えば携帯電話代などの固定費であってもプランの変更を検討するきっかけになったり、電気・ガス代をまとめた安価なサービスを利用することができたり、気づきが増えていきます。変動費であっても、その月の交際費が意外に高かったなどの状況がすぐに把握でき、次月での節約に繋がります。

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家計簿アプリ(クレジットカード連携が可能)のおすすめ4選

クレジットカードと連携している家計簿アプリを紹介します。どのアプリも連携先金融機関が豊富で自動入力が可能な他、それぞれの特徴を有しています。まずはポピュラーなものを選ぶのも良し、自分の管理スタイルに合致したものを選んでみるのも良し、ぜひ参考にしてみてください。

CRECO

複数のクレジットカードを一括管理可能な無料アプリ。利用明細がカレンダー上で確認でき、使いすぎないための抑止力になります。過去さかのぼってチェックもでき、カード情報が外部に送られることが一切ないため、セキュリティ面も安心です。

家計簿アプリ(手動入力型)のおすすめ5選

手動入力型のアプリを紹介します。手書きの家計簿がしっくりくるという方もまだまだおられる中、少しスマートに家計簿管理を改善していくにはベストな選択になるかもしれません。

ウィプル家計簿

シンプルで見やすいアプリです。検索機能が充実していて支出内容の確認がしやすく、円グラフ表示も可能。費目対応も十分ですが、口座との連携などはしていないため高機能志向の人には不向きかもしれません。

貯まる家計簿

機能が豊富でシンプル、アイコンもわかりやすくなっているなど、家計簿を継続するための工夫が見えるアプリです。Excelからコピーした内容を登録することができ、手動による手間を軽減する機能も付いています。クレジットカードはじめ、口座管理も可能で効率的に貯金を増やしたい方にはおすすめです。

SmartCreCa

次月のクレジット払いを予測計算できるアプリです。口座連携型ではないのでカード情報漏洩の心配はありません。複数のカードを一括管理したい方に向いています。

クレメモ

クレジットカードの未払い、引き落とし予定の情報を確認できる、借り入れや支払いに重きを置いたメモ用アプリです。次月の請求額や利用履歴もチェックでき、クレジットカード管理用のアプリとして重宝しそうです。

クレジット家計簿

クレジットカードに特化したアプリの中で、分割の支払日と引き落とし額の管理に重きを置いたアプリです。カードの支払い内容を一括で把握可能、いつどこで、どのカードで支払いをしたかを簡単にチェックすることができますよ。

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