家計簿で項目分けをするときのコツ、失敗する人の特徴、一覧表も

家計簿で失敗するポイント、それは項目選び。そこでつまづかないために、どのような選び方がよいのか、詳しくみていきます。

家計簿で失敗する人の特徴 

家計簿で失敗する人の特徴は3つあります。

1.細かく項目を分け、支出の流れが分からなくなる
2.滅多に使わない費用の項目を作り、予算の振り分けが分からなくなる
3.項目の振り分けが決まっておらず、月ごとに項目ごとの支出が大きく変わる

ほとんどの失敗は、最初の項目分けがうまくできていないことが原因です。家計簿をつける前に、自分に合った項目をはじめに選ぶことで、家計簿を長く続けやすくなり、お金の管理もうまくできるようになります。

家計簿の項目一覧表

ここでは 家計簿に使われる項目を「よくある項目」「しっかり付けたい人用の項目」「ざっくり付けたい人用の項目」に分けて紹介します。

よくある家計簿の項目

よくある家計簿の項目は以下の通りです。

固定支出(生命保険や携帯電話代など)を追加すると、項目数がさらに増えます。家計簿では、多くの項目(費目)から好きなものを選ぶように言われますが、項目(費目)選びを間違える方が多いので、家計簿が長続きしなくなります。

しっかりつけたい人の項目一覧

家計簿を細かくつけたい几帳面な人向けの項目例です。
1、住居費(住宅ローン返済、固定資産税、家賃、管理費、共益費、家具、家電、火災保険料など)
2、水道光熱費(電気代、ガス代、水道料金など)
3、通信費(固定電話、スマホ、プロバイダ料金など)
4、保険料(生命保険料、損害保険料、個人年金保険料など)
5、車関連費(駐車場料金、ローン保険料など)
6、食費(食材や食料品、調味料、贅沢でない外食やお弁当など)
7、生活日用品(洗剤、トイレットペーパー、キッチン用品、文房具など、生活するのに必要な費用)
8、被服費(洋服、靴、鞄、貴金属類、クリーニング代など)
9、理美容室(理容室、美容院、化粧品など)
10、交通費(電車、バス代、ガソリン代など)
11、趣味・娯楽費(趣味、CDやDVD、嗜好品など)
12、特別費(冠婚葬祭や高額な家電などの臨時で発生する費用)
13、その他(医療費、贅沢なランチや飲み会、習い事、ペット関連費用など)

細かく項目分けするメリットは、細部の支出まで目が届きやすいので、問題点を見つけやすくなります。デメリットは、手間がかかりライフスタイルの変化によって項目を変える必要性が出てくるので、項目を変えた場合は流れを把握できなくなります。

ざっくり付けたい人の項目一覧

家計簿をざっくりとつけたい方向けの項目一覧の例を紹介します。

1、食費(食料品、調味料、食堂、お弁当など)
2、生活費(洗剤、トイレットペーパー、キッチン用品、文房具、雑貨など、生活するのに必要な物)
3、固定費(住居費、水道光熱費、新聞・雑誌、習い事などの毎月かかる費用)
4、特別費(美容院や友人の結婚式、家電、コートなどの特別な衣類、また、美容院や歯医者などの不定期でイベント性がある費用)
5、その他(飲み会、ストレス発散費、本・CDなどの上記以外の項目で基本的になくても困らないもの)

大まかに分けると①生活に必要なもの(1、2、3)、②不定期だが必要な物(4)、③いざとなれば削減可能なもの(5)、の3つです。

家計簿の項目分けで初心者が混乱しないコツ

家計簿初心者だと項目分けに悩んでしまいますよね。 項目分けに悩まなくて済む、押さえておきたいポイントを紹介します。

すべてがうまく当てはまる項目作りをする

初心者が混乱しないコツについてまとめました。簡単なことから少しずつはじめてみましょう。家計簿の項目は、多くても4~8費目にすることをおすすめします。多すぎると項目の振り分けが曖昧になるので支出が見えにくくなります。費目を少なくすることで手間が省け、少しづつ予算オーバーしてしまうのを避けることができます。少なくまとめられない人は、「娯楽費」「特別費」の項目を作りましょう。「娯楽費」は、金額が少なくイベント性もない支出で、「特別費」は、比較的高額なイベント性のある支出です。2つの費目の中に、交際費、交通費、衣服費、医療費、美容費などを含めることができるので、費目を少なくすることができます。
「日用品費」「娯楽費」「食費」「特別費」は必須で、「小遣い」「習い事」など必要な項目を追加すると、4~8費目にまとめることができるのでおすすめです。

支出が毎月出ない項目は作らない

毎月出ない支出の項目(費目)は、「娯楽費」「特別費」で支出がカバーできるので作る必要はありません。「ガソリン費」「医療費」などの毎月1回以上かからなそうなもの、「交際費」「交通費」「医療費」などの使わない月がありそうなものは、項目として作る必要はありません。月によってゼロになる費目は、家計簿に記入する手間が発生し作業効率が悪くなります。ばらつきがでやすい支出については、「娯楽費」または「特別費」に含めると、全体的な予算を守ることにつながります。家計簿をつける手間も減らすことができ、予算内でやりくりしやすくなります。

どの支出をどの項目にするかを決めておく

家計簿は、自分の生活にどれくらいの費用が必要なのかを把握することが大切なので、生活で必要な項目を選ぶ必要があります。つけるだけで貯まる家計簿にするポイントは、例えば外食は娯楽費でカバーするなど、「食費」と「日用品」に余計な支出を含めないことです。すると余計な支出で費用が膨らまないので純粋な予算が分かります。純粋な予算が把握できると、守れる予算が立てやすくなりますね。
食品と日用品は同じ時に購入する機会も多いですが、「食・日用品費」とまとめたりせず、慣れるまでは分けましょう。項目が分かれていると、「食費」と「日用品」どちらの支出が多いか判断しやすくなりますよ。慣れるまでは、シンプルに費目分けをすることが大切です。自分に必要な項目が分かれば自分に合った家計簿を選び、自分に合った家計簿が見つからない場合は手書きやエクセルで作ってみましょう。家計簿をつけることを目的とせず、大雑把でもよいので、自分のお金の使い方を把握することが大切です。

3ヶ月は同じフォーマットで続ける

家計簿をつけ始めたら、3ヶ月間は同じフォーマットで続けましょう。家計簿をつけていてお金が貯まらない原因は、「予算管理がしっかりしにくいつけ方」をしていることがほとんどで、フォーマットのせいではありません。自分に合わないからといってフォーマットを変えず、3ヶ月は続けてみましょう。

予算は自分に合った金額でOK

食費重視か教育重視か、お金の使い道は人それぞれです。予算は各家庭に合わせた額で大丈夫です。
収入に対する予算の割合の目安は、食費が13~16%、日用品が3~5%、レジャー費が3~5%、子ども費が5~13%、夫婦の小遣いが10%、その他が5~13%、です。

項目の振り分けは消去法で考える

大カテゴリー(固定費、特別費、生活費)で悩むケースは、固定費か、特別費か、どちらでもない場合は生活費に振り分ける、といったように、消去法で決めましょう。

「固定費」と判断する場合

固定費の区別のポイントは5つで、①毎月支払う項目、②年間で必ず納付する税金、③年払い契約の保険料(家の火災保険料、自動車保険料など)、④毎月支払うであろう住居費用、光熱費、携帯・スマホ代、保育料、⑤固定資産税や自動車税の税金、です。
年に1度しか支払わないものは、生活環境が変わらない限り、来年以降も定期的に支払う可能性が高いので、固定費に振り分けます。

「特別出費」と判断する場合

特別費の区別は、冠婚葬祭などの費用と来年以降は発生しない費用の、2つのポイントがあります。

不定期で予測できない費用(冠婚葬祭、子どもの初節句祝い、高額な家具や衣服、入学・卒業式など)は特別費に振り分けます。

「生活費」と判断する場合

特別費にも固定費にも振り分けられない費用が、生活費です。毎日の食費、日用品、お小遣いなどが生活費に含まれます。

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家計簿で家計管理をはじめるとき、つい項目を増やしがちになりますが、増えすぎると家計簿をつけるという「作業をこなすこと」が主になってしまい、家計簿を振り返ることがおろそかになります。家計簿は「なぜ貯金が増えたのか、減ったのか」の疑問と答えを見つけるためにつけるもので、つける作業がメインではありません。まとめた家計簿は、ざっくりで良いので分析することが重要ですよ。項目を増やす前に本当に増やす必要があるのかを考えてください。

項目はころころ変えない

振り分ける項目は変えないようにしましょう。先月は「日用品」に振り分けたものを今月は別の項目にする、といったように、振り分ける項目がしっくりこないからといって、月ごとに項目を変えないようにしましょう。家計簿をつける目的の1つは、「年間まとめ表」で数字を比較することです。項目をコロコロと変えると、出費が多くなった原因が分からなくなります。家計管理は比較・対比が重要なので、項目の見直しは翌年に行いましょう。

家計簿を楽にするお小遣いテクニック

しっかりと家計簿を付けて家計を管理しつつ、さらにお金を貯めるテクニックを駆使すればより家計が楽になりますよ。

売って稼ぐ

不用品を売ることで、不用品がなくなりすっきりするだけでなく稼ぎにもなります。フリマアプリを使えば、販売も簡単です。出品数を増やして1ヶ月で3万円以上稼いだ人もいます。

ネットを使って稼ぐ

スマホやパソコンを使い、アンケートやモニターで稼ぐ人もいます。スマホやパソコンは好きな時間に作業ができる点が魅力です。アンケートサイトやポイントサイトで稼ぎたい人は、とにかく「数」をこなすことです。日頃から情報に敏感になり、世間で注目されている話題や流行などを盛り込んだコメントをすることが大切です。

趣味を活かして稼ぐ

趣味に夢中になり、そのスキルで収入に結び付ける人もいます。はじめは趣味として始めたことが、好きで続けていくうちに腕が上がり稼げるようになることもあります。プロ並みに稼ぐことができる人も、スタートは自分の趣味です。好きなことをコツコツと学び、技術を磨いていくことで稼げるほどのスキルを身につけています。