●粉ふき肌の原因
粉ふき肌は、医学的には肌の表面にある角質層が剥がれ落ちた状態といわれています。寒さや乾燥によって肌細胞に元気がなくなると、正常な角層づくりが行われなくなり、肌の柔軟性がなくなります。そして固くなった角層に亀裂が入って剥がれ落ちて粉ふきになってしまうそう。肌のなかの水分が極端に失っている状態なので紫外線など外部刺激に非常に弱く、粉ふき肌になった場合は早急に対策が必要です。
●洗顔後、風呂上がりはご用心
乾燥した冬では、皮膚の水気を十分にふきとらないでいると、水分の蒸発過程で気化熱によりからだが冷え、角層の水分が減少して、さらに皮膚の乾きや荒れが進むそう。特にお風呂からあがった肌は一番デリケートなので、肌あたりがやさしいタオルで、こするのではなく、軽く押しあてるようにやさしく水分を取ることも重要です。洗顔や、マッサージクリームを塗ってから優しく顔全体をマッサージしてあげましょう。粉ふきが気になる部分は少し意識して念入りにマッサージをします。
●粉ふき肌を改善するには
粉ふき肌を予防するにはまず肌着から。直接身につける下着類はウール、ナイロンを避け、木綿製の製品を選ぶようにしましょう。食生活でも粉ふき肌は改善できます。乾燥肌になりにくい体質へと改善するためには、ビタミンCやβカロチンを豊富に含んでいる菜の花やブロッコリーなどが非常に効果的だそうです。また納豆も化粧品に使われたりもするように、保湿成分が高いことで知られています。さらに角質などの排出をスムーズに行うためには、血流や代謝の改善効果があるニンニクやショウガ、タマネギなどの食物が有効とのこと。
●メイクをする際の注意点
まずメイクの前に保湿するのが大切。皮ムケ状態のときには、化粧水や乳液はいつもより多めにたっぷりと保湿しましょう。とくに皮ムケがひどい部分にはオイルをプラスするのも良いとのことです。スキンケアから1~2分おき、肌に馴染んだらベースメイク。乾燥肌をカバーしてくれるのはパウダーよりリキッドファンデーションが良いそうです。外出先で鏡を見たら皮ムケ! そんなときは、ファンデーションを重ね塗りするのではなく、液状のコンシーラーを使ってピンポイントでケアしましょう。
(文・姉崎マリオ/考務店)