知らなきゃ損?1分でわかる!電力自由化

第1回 ママでもわかる電力自由化
4月から、電力会社を各家庭で自由に選べる「電力自由化」がいよいよスタート! 早いところでは、すでに事前予約が始まっている。だが、「電力自由化」の話は難しくてわかりづらく、敬遠しているママもいるのでは? そこで、「エネチェンジ」副社長兼・消費生活アドバイザーである巻口守男氏を緊急取材。ママの視点で「電力自由化」を語ってもらった!

●知らないと損をする「電力自由化」

そもそも、ママが「電力自由化」について勉強不足だと、損する可能性はあるのだろうか?

「平均的な4人家族世帯では、年間14万円程度の電気代を支払っており、電気は想像以上に大きなお買い物です。家計を預かるママの皆さんがいくら節電を頑張っても、家族の協力が得られなければ、なかなか電気代を節約することができませんよね。“電気代が高くて…”と悩んでいる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。しっかりと勉強し、最適なプランが見つかれば、実質10%程度もお得になるケースがあるので、ぜひ一度、我々『エネチェンジ』のシミュレーションサイトを利用して、自分にあったプランを検討してみて下さい」(巻口氏 以下同)

ママでもわかる電力自由化

ママが“これだけはおさえておきたい!”というチェックポイントは?

「電気代だけでなく、様々なサービスと提携させることでセット割が適用され、お得になるプランがたくさんあります。また、ただ料金形態で判断するだけでなく、例えば『再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力、地熱)や地元の企業を応援したい』など、ご家庭の考え方に見合った電力会社を選べることも自由化のメリット。企業にお金を支払うことで、そのお金が、例えば息子さんや娘さんたちの今後の将来にどう役立つのか…そんなことまで考えて、プランを決めてみてもいいのではないでしょうか?」

会社を選ぶ際に、気をつけておきたい点は?

「実は、自分の家庭の電気の使い方に合わないプランを選ぶと、かえって高くつくこともあります。例えば、月の電気使用量が400kWh程度の方がお得になるプランがあり、それ以下の使用量のご家庭がそういうプランを選ぶと、かえって損をする可能性も。まずは、年間を通して、自分の家庭がどのくらい電気を使っているのか、昼と夜ではどちらが多く電気を使うのかなど、ご家庭のライフスタイルや電気の使い方をしっかりと把握することが必要です」

まもなくスタートするにも関わらず、「何もしていない!」というママは、焦らず、そろそろ検討の準備を。まずは自分の家庭の電力消費量、ライフスタイルをしっかり見直すことから始めてみては?

(取材・文/蓮池由美子)

お話をうかがった人

巻口守男
巻口守男
「エネチェンジ」副社長・消費生活アドバイザー
元東京電力執行役員。東京工業大学大学院を卒業後、東京電力に入社。以来、約40年間を電力業界で過ごす。エネチェンジ株式会社では、電力業界での知識・経験を基に、電気をお使いの全てのお客様に電力自由化のメリットを享受して頂けるよう、分かり易い講演活動等を担当。
元東京電力執行役員。東京工業大学大学院を卒業後、東京電力に入社。以来、約40年間を電力業界で過ごす。エネチェンジ株式会社では、電力業界での知識・経験を基に、電気をお使いの全てのお客様に電力自由化のメリットを享受して頂けるよう、分かり易い講演活動等を担当。