駐在員妻の意外な子育て事情

駐在員妻の意外な子育て事情

第1回 駐在員妻の子育て事情 ベトナム・ハノイ編
夫の仕事の都合で海外生活を送る奥様=駐在員妻(略して駐妻)。
平均的な日本人の賃金があれば充分にセレブ生活ができるとされる憧れの駐在員生活。
ベトナム・ハノイの駐在員妻から、現地での子育て事情や、子ども達はどのように暮らしているのか、その実態を聞いてみました。

ランドセルを背負って、タクシーで通学!?

現地に駐在する日本人家族の主な交通手段は、なんとタクシー!
タクシーの初乗りも約45円からだし、目的地の住所をメモに書いて運転手に渡せば、迷うことなくたどり着けるから楽チン。そもそもハノイの街を歩く事が無いから、どこに何があるのか全く分からないという奥様もいるぐらい。だから我が子をタクシーで通学させることに違和感も感じないし、歩いて通わせるよりも、むしろ安心みたいです。

タクシー

また、意外だったのは日本人学校に通う子ども達の多くはランドセルを背負って通学していること。日本にいる時からランドセルを持っていた子はそのまま使っているし、現地で入学した子も、日本に戻ればランドセルを背負うからと、わざわざ日本から送ってもらっているそう。
ランドセルを背負ってタクシー通学をしている小学生の姿は、ハノイではそう珍しい事ではないのかもしれない。

実は・・・子どもに英語を覚えて欲しくないママも!?

日本では、インターナショナルスクールに子供を入学させるなど幼少期の英語教育に注目が集まっており、早いうちからの海外生活で異文化に触れさせることは、絶好の機会だと喜ばしいはず。だけど海外駐在中のママの中には、子どもが英語に触れる事を内心では恐れている!?なんて人がいるみたい。
「子どもが言語を覚える吸収力と言ったら本当に驚きです。次々と英語を覚え、現地の子と会話をしているのを見ると嬉しい反面、いつまでも英語がしゃべれないままだと、母親としてのメンツが保てないこともあります。」
そう語るのは駐在生活2年目のAさん。
海外生活と言っても、日本人と日本語だけでコミュニケーションをとっている方も少なく無く、10年以上住んでいるのに英語がしゃべれないなんていう奥様もいらっしゃるそう。
一方、スポンジの様に何でも吸収しちゃう好奇心旺盛な子ども達は、次から次へと言葉を覚えていってしまう。「どうしてママは英語がしゃべれないの?」なんて聞かれたら・・・想像するだけで情けなくなってしまう。
どうやら、そんな密かな悩みを抱えてる駐妻もいるみたいです。