苦手なママと上手に疎遠になる方法

第3回 ママ友と疎遠になった理由と方法
親しかったママ友と疎遠になることを嘆き、寂しがる声がある一方で、ネット上などで意外と多いのが「苦手なママ友と少しずつ距離をとりたい」「自然に疎遠になっていきたい」という声。

大きなトラブルを起こすのではなく、スムーズに疎遠になるには、どうしたら良いのだろうか。

「『相手から離れたいけど、嫌われたくない』という前提が、そもそもおかしいですよ!」と言うのは、ママ向けの子育て講座などを開催しているファインコーチングの山崎洋実さん。

「疎遠になりたい相手なら、別に嫌われてもいいじゃないですか? どんなにうまくやっても、離れていったら、嫌われますよ。相手にもだいたい気持ちが伝わりますから」(山崎さん 以下同)

自分は相手を好きではないのに、「誰にも嫌われたくない」という思いが、「スムーズに疎遠になりたい」などという矛盾した願望につながっているそう。

でも、うまくいかない相手とは、たいてい何をやっても、裏目に出るもの。また、「スムーズに疎遠になる」なんてことは無理なことであり、「離れたい」のなら、上手に別れる必要はないという。

ふくれっ面でそっぽを向く2人の女性

●一気に人間関係を切るのは損する面も

ただし、嫌われるのを恐れる必要はないとはいえ、人間関係を一気に切ろうとするのは本人が損をすることも多いという。

「どんなことでも、10か0の人がいますよね。あるコミュニティで親しくなっても、そのうちトラブルになり、一気に関係を切ろうとする。そして、また別のコミュニティにいく。そうした人はどこにいってもトラブルになり、次第に居場所がなくなっていきます」

「自分は正しいことを言っているのに、なぜ周りはわからないのか」と苦しみを感じるタイプの人、白か黒かつけたがる人であり、しんどいコミュニケーションのパターンだそうだ。

「『痛みなくして、別れなし』です。嫌な相手には、ノーをちゃんと言うこと。ノーを言ったところで、実は相手は何とも思わないことが多いんですよ」

また、「人間関係は自然に3年周期で変わる」ともいう。時間の経過とともに、苦手な人とはおのずと距離ができる可能性もある。ある程度は割り切って受け流しながら、少しずつ距離をとるといいのかもしれない。
(田幸和歌子+ノオト)

お話をお聞きした人

山崎 洋実
山崎 洋実
Fine coaching(ファインコーチング)主宰。1971年静岡生まれ。旅行代理店、大手英会話学校勤務時代を通して接客&人材育成の楽しさを知る。結婚退職後コーチングに出会い、これまでやってきた事がコーチングだったことを知り体系的に学ぶ。その後妊娠出産、3年間の専業主婦生活を経て、身近なママ友達向けにママ向けのコーチング講座を開催。日本一ママをコーチングしている。
Fine coaching(ファインコーチング)主宰。1971年静岡生まれ。旅行代理店、大手英会話学校勤務時代を通して接客&人材育成の楽しさを知る。結婚退職後コーチングに出会い、これまでやってきた事がコーチングだったことを知り体系的に学ぶ。その後妊娠出産、3年間の専業主婦生活を経て、身近なママ友達向けにママ向けのコーチング講座を開催。日本一ママをコーチングしている。