メディア個別 衝撃!中学生の100人に1人は薬物経験者 | 中高生の薬物依存 | ママの知りたいが集まるアンテナ「ママテナ」
ママの知りたい情報が集まるアンテナ

ママテナ

衝撃!中学生の100人に1人は薬物経験者

第1回 中高生の薬物依存
中学生が大麻で逮捕されるニュースに衝撃を受けたのもつかの間、最近では小学6年の男児が大麻を吸ったというニュースが! 高校生の兄の部屋にあった大麻を見つけ、インターネットで吸い方を調べて吸ったとの報道だったが、実際、小学生が平然と大麻を吸ったり出来るのだろうか。昔に比べ、思春期世代の薬物との関わりは増えているのか? 青少年の薬物依存について詳しい国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部の嶋根卓也氏に話を聞いた。

●始める理由とハマる理由が違う青少年の薬物依存

「日本の12歳~15歳の男女に隔年で調査した結果、シンナー、大麻、覚せい剤、危険ドラッグいずれかの経験がある、と答えたのは、1.0%。100人に1人の割合です。自己申告なので、実際はもっと多い可能性もあります。よく中学校の先生が『うちは田舎ですから〜』とノンキなことを言われますが、地域差はありません。どこに住んでいても起こり得ます」(嶋根氏 以下同)

都会の子の方が薬物を手に入れやすい印象だが、実際にはそうではないようだ。では、子どもたちはどこで薬物を手に入れているのか?

「“友だちからもらった”と答える子が圧倒的に多いですね。好奇心もありますが、“みんなが使っているから使う”“仲間外れにされたくないから使う”と理由をつける子が多い。ここで重要なのは、始める理由とハマる理由は違うということ。1回やったことがある子どもでも、薬物より面白いこと、例えば、部活や遊びがあれば、ハマることはありません。ですが、シラフでいられないくらい“しんどいこと”がある子どもは、生きるために続けてしまうのです」

衝撃!中学生の100人に1人は薬物経験者

●タバコが入り口となりやすい薬物依存

「ちょっと前に話題になった危険ドラッグは、’14年の法改正によって入手しづらくなったので減少しています。シンナーはホームセンターなどで入手出来るため、中高生の経験者は多いのですが、昔のように不良っぽい子どもがやるとは限りません。見た目は全く普通の子どもがやっていることが多いですね。また未成年者の覚せい剤事犯の男女比は、女性が67.4%を占めていますので、男女も関係ありません」

現在は、シンナー乱用が流行らなくなり、全体的に薬物乱用は減少しているという。だが、タバコから大麻、覚せい剤をあぶるという道筋をたどる青少年は多いようだ。

「タバコを吸ったことがない子どもに大麻を渡すとむせてしまい、『ヤバい!』とブレーキがかかります。しかし、一旦煙を吸うことに慣れてしまうと、大麻、シンナー、覚せい剤へと進んでいきます」

薬物乱用と喫煙を切り離して考えがちだが、母親としては、タバコが発覚した段階で、薬物と繋がることを意識したい。もしも喫煙を目撃したら、十分に子どもと話し合って止めるべきなのだ。

(取材・文/谷亜ヒロコ)

お話をうかがった人

嶋根卓也
嶋根卓也
薬剤師、医学博士
1974年、埼玉県生まれ。東京薬科大学薬学部卒業、順天堂大学大学院医学研究科修了。現在、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部の心理社会研究室長として勤務し、薬物乱用・依存に関する疫学研究を担当。専門は公衆衛生学。 青少年の薬物乱用・依存の実態や予防・治療に関する研究を進める一方で、教員向け講演会や、薬物乱用防止教室講師、予防啓発資材の開発(全国高等学校PTA連合会など)にも関わる。「楽しくて、わかりやすい」薬物乱用防止教育を日々心がけている。
1974年、埼玉県生まれ。東京薬科大学薬学部卒業、順天堂大学大学院医学研究科修了。現在、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部の心理社会研究室長として勤務し、薬物乱用・依存に関する疫学研究を担当。専門は公衆衛生学。 青少年の薬物乱用・依存の実態や予防・治療に関する研究を進める一方で、教員向け講演会や、薬物乱用防止教室講師、予防啓発資材の開発(全国高等学校PTA連合会など)にも関わる。「楽しくて、わかりやすい」薬物乱用防止教育を日々心がけている。

書籍紹介

中高生の薬物
中高生のためのメンタル系サバイバルガイド
日本評論社
1,728円
中高生の身近に起こる、メンタル系のトラブルや危機への対処法を専門家がわかりやすくアドバイス。
中高生の身近に起こる、メンタル系のトラブルや危機への対処法を専門家がわかりやすくアドバイス。

書籍

中高生の薬物
くすりにたよらない精神医学 こころの科学増刊
日本評論社
1,728円
薬に寄りかからないで、精神医療を治療する解決策を探る。小児・児童精神医学に該当する症状に対しての薬物治療についても詳しい。
薬に寄りかからないで、精神医療を治療する解決策を探る。小児・児童精神医学に該当する症状に対しての薬物治療についても詳しい。

書籍

中高生の薬物
中高生の薬物汚染―知るべきこととできること
農山漁村文化協会
1,337円
薬物依存症の若者と関わって自らの認識を変え、自らも成長したという現場の教師、医師、相談員、弁護士たちが、子どものサポーターとしての大人のあり方を提言する。
薬物依存症の若者と関わって自らの認識を変え、自らも成長したという現場の教師、医師、相談員、弁護士たちが、子どものサポーターとしての大人のあり方を提言する。

あなたにおすすめ

ピックアップ