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中学生の薬物依存…子を再生に導くには?

第3回 中高生の薬物依存
もしもわが子が薬物に興味を持ったら…親はどうすればいいのだろうか? 親が青春を送った時代と今とでは、薬物を取り巻く環境が違い、何でもネットで調べ、大人以上に薬物の知識を持っている子どもも多いという。そこで、青少年の薬物依存について詳しい国立精神・神経医療センター薬物依存研究部の嶋根卓也氏を取材。子どもが薬物依存に陥った際の対処法を聞いた。

●怒らずに、まずは共感から…

見た目では、薬物をやっているかどうか、大人でも判断しづらいという。では、もし万が一、子どもが薬物依存だと気づいたら、親はどうすればいいのか。

「一方的に怒ったり否定したりしてはいけません。頭ごなしにダメと言っても、『どうせ俺の気持ちなんて分かってくれない』とますますイジけて話してくれなくなってしまいます。まずは『本当のことを話してくれてありがとう』と言いましょう。子どもは拍子抜けするかと思いますが、きっと、今抱えている悩みや想いを話しだしてくれるはずです」(嶋根氏 以下同)

自分の子どもが薬物をやっていることが分かったら、ついカッとなって怒ってしまいがちだが、まずはひと呼吸おいて、なんとか子どもの話を聞きだすことが先決だ。

中学生の薬物依存…子を再生に導くには?

●薬物へ走りやすい4つのタイミング

嶋根氏の話によれば、「薬物に走りやすいタイミング」があるという。

【薬物へ走りやすい4つのタイミングとは?】

● 引っ越しや転勤などで転校する
● 離婚や死別などの家庭環境の変化
● 打ち込んでいるスポーツ、部活、習い事などをやめた時
● 夏休みなどの長期休暇

子どもが、急に部活をやめると言い出す時は、何か悩みがあるサインなので、共感しながら話を聞いてあげるべき。また、自分の居場所がなくなることを恐れたり、暇な時間を埋めたがるのも10代の薬物依存のきっかけになるという。

万が一、子どもが薬物をやっていることが分かったら、自分だけで抱え込まず、日本全国に69施設ある「精神保健福祉センター」に相談しよう。センターでは、個別カウンセリングや家族向けの教育もあり、家族会や医療機関へも繋いでくれる。保健所でも対応できるので、事態を封印せずに、まずは相談してほしい。

(取材・文/谷亜ヒロコ)

お話をうかがった人

嶋根卓也
嶋根卓也
薬剤師、医学博士
1974年、埼玉県生まれ。東京薬科大学薬学部卒業、順天堂大学大学院医学研究科修了。現在、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部の心理社会研究室長として勤務し、薬物乱用・依存に関する疫学研究を担当。専門は公衆衛生学。 青少年の薬物乱用・依存の実態や予防・治療に関する研究を進める一方で、教員向け講演会や、薬物乱用防止教室講師、予防啓発資材の開発(全国高等学校PTA連合会など)にも関わる。「楽しくて、わかりやすい」薬物乱用防止教育を日々心がけている。
1974年、埼玉県生まれ。東京薬科大学薬学部卒業、順天堂大学大学院医学研究科修了。現在、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部の心理社会研究室長として勤務し、薬物乱用・依存に関する疫学研究を担当。専門は公衆衛生学。 青少年の薬物乱用・依存の実態や予防・治療に関する研究を進める一方で、教員向け講演会や、薬物乱用防止教室講師、予防啓発資材の開発(全国高等学校PTA連合会など)にも関わる。「楽しくて、わかりやすい」薬物乱用防止教育を日々心がけている。

書籍紹介

中高生の薬物
中高生のためのメンタル系サバイバルガイド
日本評論社
1,728円
中高生の身近に起こる、メンタル系のトラブルや危機への対処法を専門家がわかりやすくアドバイス。
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中高生の薬物
くすりにたよらない精神医学 こころの科学増刊
日本評論社
1,728円
薬に寄りかからないで、精神医療を治療する解決策を探る。小児・児童精神医学に該当する症状に対しての薬物治療についても詳しい。
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書籍

中高生の薬物
中高生の薬物汚染―知るべきこととできること
農山漁村文化協会
1,337円
薬物依存症の若者と関わって自らの認識を変え、自らも成長したという現場の教師、医師、相談員、弁護士たちが、子どものサポーターとしての大人のあり方を提言する。
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